横浜デジタルアーツ専門学校「オブザベーション ワークショップ」2012年05月02日(水)

GWの5月2日(水)に横浜デジタルアーツ専門学校にて、
バンドエイドを使った「オブザベーション」ワークショップの講師をしてきました。

以前も同校のWeb科・グラフィック科の皆さんには、
ワークショップを実施させていただきましたが、
今回はWeb科だけでなく、ミュージック科やゲーム科も合わせて、
総勢60名の大規模なワークショップとなりました。

9時からの授業のため、
前日は新横浜のホテルに泊まりました、
4日もここに来るので3連泊でもいいかなーと思ったのですが、
平成JUMPのコンサートがあるらしくホテルは空いていず・・・

授業

当日は8時45分に、
新校舎の401号教室に集合、
時間ぴったりぐらいにいったら、
すでに他の講師の方はみんな集合していました。

浅野先生達と軽く打ち合わせをしてから、
まずは浅野先生の全体講義。

HCDとオブザベーションについて1時間ほどの講義を行い、
その後、2つのクラスにわかれて、
授業を行いました、

401号教室は京セラの渡辺さん、
名古屋のトライデント専門学校の河口先生、
静岡の常葉学園大学の卒業生でデザイナーの諏訪さん。

502号教室は、私とお友達の小林さんで担当しました。

オブザベーションワークショップ

全体講義のあと、
502号教室に移動してもらい、
あらかじめ決められたグループに分かれてもらう。

各グループにはワークショップに比較的なれているWeb科の生徒さんが、
1人はいるようになっているので、401号教室よりはやり易いようになっています。

これからのワークショップの全体の流れをざっと説明したあとに、
まずは「新しいバンドエイド」のデザインを描いてもらいます、
この段階ではユーザー体験を考慮してない「モノのデザイン」のため、
バンドエイドに装飾したり、見た目を変えるなどの、
コスメティックなデザインを描くことがほとんどです。
(というか、それが狙いです。)

観察

バンドエイドを配り、
実際の観察をしてもらいます

「利き腕にケガをした」という想定で、
反対の手だけを使って、バンドエイドを貼ってもらいます、
実演者はただバンドエイドを貼るだけではなく、
「発話思考法」という、自分の考えていることを声に出しながら、
行います、

それを他の人が、「行動データ」と「発話データ」に分かれて、
詳細に観察と記述を行います。

最初はとにかく書いてもらい、
あとで、観察シートに清書します。

清書しながらブレストなどもしてもらい、
どこが問題なのか? どこを改善すればいいのか?
観察シートに書き込んでもらいます。

Web科の石橋さんはボヤージュグループなどのワークショップにも参加していて、
講師の僕よりも経験があり、
ポイント押さえてチームを引っ張っていってくれるので、
もうおまかせしています(笑)

ただ授業に参加するだけでなくて、
自分で何をするのか目標を決めて取り組んでいるので、
こういった子は今後が楽しみではないでしょうか、

というよりWeb業界は青田買いした方がいい。

観察シートの清書が済んだら、
ポストイットを使ってカードソートを行います。

カードソート

ホワイトボードに模造紙を張り、
観察した内容をポストイットに書いて、
カードソートを行います

この際、
ポストイットに、ユーザーの行動がわかるように、
具体的に書くことが重要です。

何回かはアドバイスしたのですが、
やはり観察の結果が具体的に書かれてなくて、
問題点の抽出などに影響があるグループもいました。

やっと全チームがカードソートに取りかかれたぐらいで、
午前中の授業は終了です。

お昼ご飯。

お昼ごはんは、学校前の中華料理屋さんで、
サクッとすませ、
その後新校舎を見学させてもらう。

トイレも子どもサイズ!!

午後

午後はカードソートの続きから。
たまに統括の浅野先生が回って来てご指導されます。

だいぶ、問題点やアイデアのヒントが出てきましたが、
そこからデザインを考えるのに苦労しているようです。

模造紙の上で、
どれだけ議論出来るかが大事、
みんななかなか模造紙には書き込みできない。

他のチームがカードソートに苦しむなか、
石橋さん率いるAチームは、課題点を見つけ出して、
デザインのコンセプトについて議論を始めている。

デザイン

カードソートから得られた結果を基にして、
「仮説ペルソナ」「4コマ漫画」「製品デザイン」を書いてもらいます、
Web科以外の子たちは、ペルソナ自体を知らないので、
描くことに苦労しているようです。

4コマ漫画では、
「ユーザーの体験」を可視化します、
ここは別に上手くなくてもいいんですが、
絵の上手い人だとココにこだわってしまって、
時間がかかりすぎたり、ユーザーの体験が魅力のあるものになってなくて、
本末転倒になる場合もあります。

小林先生がペルソナについてフォロー。

デザインを考えるのはなかなか難しいけど、
とにかく書いてみると発想が刺激されると思います。

なんとか落ち着きつつあるので、
ちょっと401号教室へ偵察へ。

壁に模造紙を貼ることができないので、
テーブルの上でカードソートしているようです。

再び502号教室へ。

講師なのですが、
アウトプットしながらその場で浅野先生にご指導いただいているような、
贅沢な授業です。

ここまできたらあと少し、
ちょっと時間的に厳しいのでギリギリまで時間を延長して、
とにかく成果をまとめてもらう。

素材用写真を取る人たち。

講評会

みなさん、
この短い時間内になんとか纏め上げてくれました

ここでのデザイン案はおまけみたいなものです、
大事なのは観察から得たユーザー体験が可視化出来ているかです。

片手でしか貼れないデメリットを、
片手で貼ることのメリットに変換したデザイン案。

絶対出てくるだろうとは予想していたデザイン。
でも本当にあってもいいよね。

スタンプ型のデザイン案、これも出てくるなぁと思っていました。
たぶん、プロトタイピングを実際にしたら、
もっと単純なカタチになっていくと思います。

最後にアンケートを書いてもらって授業の終了です、
みなさんお疲れさまでした。

感想

Web科の女子は強い

懇親会

生徒とぶっちゃけトークができないのが残念なのですが、
大人だけで懇親会です。

ワゴンタクシーで反町まで移動。

「焼肉 東海苑」に到着。

参考リンク

統括 浅野先生のブログ

講師お手伝いの諏訪さんのブログ

受講生 石橋さんのブログ

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