hcd-netユーザビリティ評価セミナー 第7回 2014年09月27日

アドバンスト・ユーザビリティテスト
オープンなタスク、質問紙法、ウォークスルービデオ

ユーザビリティセミナーもいよいよ最終回。

講義

■オープンなタスク
 SCAVENGER HUNT(借り物競争)
 →実際は探し物オリエンテーションみたいなもの。
 →ユーザビリティテストのタスクと似ている。
 →作り手が勝手に決めている。(インタビューベースではない)
 →本当にユーザーにとってリアルなタスクであるか。

 ※Jared Spoolさんがインタビューベースドを発案した。
  ボストン在住(東の横綱)、西の横綱にはヤコブニールセン

 Scavenger-hunt
    ↓
 Role playing
    ↓
 Interview based
    ↓
 Field study

※Interveiw basedまでだとラボ内になるため現実性が低くなる、
 そのためFild studyを行う(が現実的でもない)
※ユーザーテストはユーザーにリアルなモチベーションを持ってもらうか。
※実体験を聞き出して、のがユーザーテストのコツ。
※リアルなタスクはリアルな結果を生む。
※スカベンジャータスク→固定タスク

演習1:オープンなタスク

▼インタビュー
 ・普段飲み会にいきますか?
 ・いつ飲み会を行ってますか?
  ワークショップ懇親会 社内の部署の数人と。
  ※会社の中の人と飲み会を

 ・普段飲み会はどうやって設定しますか。
  
  どんなことを順番に決めていきますか。
  日時、メール、グループウェアでスケジュールを見る。

 ・何かツールなどを使っていますか。
  調整くん。は良かった。

 (幹事役をやったことがある人)

▼ノモウのテスト設計
 ・会社の幹事として友達と数人の飲み会を作成してもらう。
  
▼振り返り
 Q:インタビューしていくとどんどん別の話題に変わっていってしまって
   軌道修正がむずかしい。
 A:しょうがない。

 被験者役をやってみて。
  インタビューに乗りがち。それがテストに影響した。

演習2:質問紙法

 Usability Questionnaire

▼SUS:System Usability Scale
 10問/5段階尺度

 奇数の番号は1マイナス
 偶数の番号は5マイナス

 トータルスコアを2.5かけて100点スコアに換算する。
 世界平均は68

 SUSに公式日本語版がない。
 各翻訳によって解釈があいまい
 (山岡俊樹先生のが比較的ただしい)

 1986年にできたから、オフィスコンピュータの端末を前提に作られた
 

▼WUS
 富士通&イード
 21問/5段階尺度→7段階因子

▼ワークショップ 
 評価対象を「練馬区」に設定。

・タスク設計
 ・練馬区在住で、
  引っ越して来て、住民登録に必要な持ち物を確認する。(転出証明書と本人確認書類)
 ・最寄りの図書館を探す(電話番号)
 ・三原台温水プールの1時間あたりの一般利用料金を調べてください。(200円)

 とりあえず1回、被験者となっていってみる。
 その後モデレータっぽいこともするけど、
 三人同時にやるので、細かい指示はしない。

 最後はスプレッドシートに集計して終了。

 ※タスクの内容によっては点数にばらつきがでるのが難点かなぁ・・・
  あと、簡単なユーザーテスト的なものだけで浅く評価をしてしまうのは、
  ちょっとユーザビリティテストとしては危険な感じを受けました、
  そんなにユーザーのことを簡単には理解できないでしょう。
  手法としても古い感が否めないので、あまり有効に利用できそうにはありません。

演習3:ウォークスルービデオ

 ユーザーテストのビデオの上映会をやってもだれも見ようとしない。
 ※半分くらいは上手くいってしまうため。
  →失敗しているところだけ集める。

 失敗したウォークスルービデオのシナリオを書いて、
 演じる人をリクルートしてきて、
 そのシナリオを演じてもらい、
 ウォークスルービデオを撮影して完了。

確かに失敗したところをビデオで見せるのは有効かもしれませんが、
 わざわざ役者さん役に演じてもらってビデオを取り直す意味が全然わかりませんでした、
 それなら、実際にユーザーテストで録画したビデオを見せた方が効果的ですね。

 なんか最後の回だったのに、ちょっともやもやした回になってしまいましたね。

 今回で最終回なので履修証をもらいました。

懇親会

懇親会はいつものげんてんで

皆さん、半年間お疲れさまでした。

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