「地域・コミュニティを楽しくするためのデザインワークショップ」 2011年08月16日

2011年08月16日に行われた
「地域・コミュニティを楽しくするためのデザインワークショップ 」に
参加してきました。

タイトル:地域・コミュニティを楽しくするためのデザインワークショップ
日程:8月16日(火)10:00-18:00
場所:千葉工業大学津田沼キャンパス(JR津田沼駅より徒歩5分)
主催:千葉工業大学デザイン科学科山崎研究室/原田研究室
共催:情報デザインフォーラム、日本デザイン学会サービスイノベーションデザイン部会
定員:35名(先着順)

スケジュール:
10:00-14:50 ワークショップ(コーディネーター:原田泰、山崎和彦)
15:00-17:00 プレゼンテーションとアドバイス(講演とアドバイス:中川憲造)
17:00-18:00 ディスカッションと交流会

津田沼に向かう。

津田沼駅から千葉工大に向かう際中に、
吉田さんを捕獲。

一緒に7号館へ・・・

今回のワークショップでは、
「発想をインフォメーショングラフィックス化」する担当と、
「ワークショップの内容をリアルタイムドキュメンテーション」する担当に分かれて、
1チーム編成となる、新しい試みが行われました。

○表現ワークショップ
 これまでの思い出や、日常の活動を俯瞰し再構成することで、
 新たな生活やコミュニティのあり方を考え、
 それを支えるデザイン提案を行う。

○ドキュメンテーションワークショップ
 表現活動の経過を視覚化し、活動に影響を与える(リフレクション)
 とともに、活動の内容をインフォグラフィックスによって、
 社会に伝わる表現として資料化する。

主催である、千葉工業大学の山崎先生、原田先生がファシリテーションを行い、
横浜市の活性化をデザインという力で推進しているアートディレクターの
中川憲造さんをアドバイザーに、ワークショップ、講演、ディスカッションと
交流会という流れで、一日をフルに活用します。

7号館につくと、すでにリアルタイムドキュメンテーション担当者は
準備にために集合していて、準備を進めている・・・・

チーム分けや担当はあらかじめ山崎先生によりきめられていたので、
パーテーションに書かれているチーム番号の席に着席。

他の参加者が到着するのをしばらく待つ。

となりは何も始まってないのに、自己紹介を始めている。

それにつられて、
自分たちのチームも自己紹介をしてみる。
9割が千葉工大の関係者、
社会人はほとんど面識がある人たち。

ワークショップの進め方 10:00~10:10

まずは山崎先生・原田先生より、
ワークショップの進め方のポイントをオリエンテーション。

楽しいコミュニティのための7つのポイント

 1.楽しいコミュニティを作るためには、
     コミュニティのメンバーのやりたい事や気持ちを知る事が大事。
  (思い出ワークショップ)
 2.楽しいコミュニティを作るためには、自分たちの共通の目標を見つけることが大事。
  (コミュニティのテーマの設定)
 3.頭で考えた目標を具現化するには、目標という視点より現実を振りかえることが大事。
  (テーマの具現化のためのフィールドワーク)
 4.目標のために、アイデアを広げることが大事。
  アイデアの視覚化(含む言語化)を活用する(活動のアイデア発想)
 5.目標のために、活動を視覚化して、プレゼンテーションして評価を得る。
  そしてまた直す(活動計画の視覚化、プレゼン準備)
 6.楽しいコミュニティを作るためには、常に、みんなで情報を共有していることが大事。
  活動の経過を可視化し、活動に影響を与える
    (リフレクションのためのドキュメンテーション)
 7.活動の内容を視覚化によって、社会に伝わる表現として資料化する。
  (インフォグラフィックスによるドキュメンテーション)

うれしい思い出を思い出す 10:10~10:40

ワークショップが始まる前に、ウォーミングアップとして他己紹介を実施し、
緊張がほぐす。

宿題として、
「思い出や楽しい写真を持ってくるように」と言われていたので、
まずはみんなの写真を出して、
それを元に、どんな思い出や体験があったか、
チームメンバーに発表。

チームメンバーは、
それを聞きながら、
自分が同じようなュチュエーションで、
他に思い出や体験がなかったか、
ポストイットで書きだしていく。
ここまで30分。

そこから今度は、「うれしい思い出の場所・時期」にフォーカスして、
内観したことをポストイットに書きだしていく。

例:受験結果を開いた玄関。以前住んでいた場所 etc

描きだしたポストイットと写真はパーテーションに張り出す。

★リアルタイムドキュメンテーション
 ワークショップに参加しつつも、
 担当者はワークショップの内容に平行して、リアルタイムドキュメーション。

思い出の整理とテーマの設定 11:10~ 11:50

ポストイットで、内観・外観が終了したところで、
それをグルーピングして、
「テーマ」を見つけるが、
なかなか共通項目が見つからず、
時間が足りない・・・

なんとかグルーピングして、
「旅での発見」「仲間との発見」「知らない人との発見」などが、
中項目としてあったので、
テーマを「発見」ということにしました。

各チーム、
デザインのテーマを発表して、
午前のワークショップが終了。

・チーム6 「日常ロマンチック」
  →パリ、ミラノの旅行から思いついたらしい。
 
・チーム5「好奇心」
  →ドキドキ、ワクワク。結果よりもプロセス

・チーム4「非日常」
  →カレーうどんを食べにいったらしい。

・チーム3「発見」

・チーム2「交流のなかで自分たちも成長していく」
  →サイゼリアに行く。女子はサラダしか食べなかったらしい。

・チーム1「ドッキリしかけ集団」
  →ドッキリはマイナスイメージがあるので、サプライズにした。

テーマの具現化のためのフィールドワークと昼食。

お昼ご飯は、
自分たちで決めたテーマを検証するために
フィールドワークしつつ、
お昼ご飯を食べに行く。

フィールドワークで何か発見できるように、
いつも行かないようなお店に行ってみようということになり、
台湾料理のお店に行く

男子は定食。

女子は焼きビーフンを頼んだが、
ビーフンがなかなか出てこず、

食べ終わったときには集合時間ギリギリで、

教室に戻ったのは最後でした・・・・
すみません。

活動の検討や視覚化 12:50~13:50

午後は、
リアルタイムドキュメンテーションの振り返りながら、
午前中の内容を振りかえりとこからスタート。

その後、各自、フィールドワークで気付いたことを
ポストイットに書きつつ、発表。

お店自体からの発見というよりは、
そのまわりのお客さんや、
自分たちの行動から発見を見つけた感じです。

フィールドワークの結果や、
ポストイットの内容を再確認しつつ、

アイデアのタネを出しあって、
「発見を発見するゲームをやって、街を再発見する!」
ことをコミュニティのテーマとしました。

活動を視覚化、プレゼン準備

軸は決まったので、
それを膨らましつつ、
残り15分ぐらいで、インフォメーショングラフィックス化。

プレゼン 15:00~17:00

・チーム1 「サプライズ」

・チーム2「国内から海外へ五感を使って日本の良さを伝える。」
 →このチームはちょっと緊張していた人が多かったので、
  似顔絵を書いてメンバー間のハードルを下げた。

アイデアの発表はアクティングアウト形式。

・チーム3 「発見マップ」
 →自分たちのチームです。
  千葉工大の山田さんに発表いただきました。

 街の「発見のタネ」(写真とか)をもとに、街で「発見ゲーム」をして、
「その街を知る。」ことをインフォグラフィックス化しました。

発見ゲームをすることにより、街の人と交流できるし、街を知る事もできるし、
知らなかったことを発見することができます。
 
ゲーム中の発見した新たな「発見のタネ」は次のゲームに使用します。

最初は小規模で、だんだん広まって「発見のタネ」が増えてきたら、
隣の街とか、他の地域と交換して、
お互いの街を探検、観光することにより地域の活性化を図ります。
(発見したことは発見マップにします。)

学生の子たちからは「クーポン」と連携して・・・という意見もありましたが、
個人的には必要ないのかなぁとも。
   
割引とか景品に頼らなくてもモチベーションが持続するような仕組みなども、
もうちょっと考えないといけないかもしれません。(今回は時間がないので・・・)

リアルタイムドキュメンテーション

・チーム4 「非日常」

・チーム6 「日常をロマンチックに」

・チーム5 「ワクワクドキドキ」

中川さんの講演

中川さんには横浜でのデザイン活動を講演いただきました。

■ワークショップの感想
 →地域を面白くする展覧会を20年前に実施した。
 
  非日常→信号がウィンクする。
     →コーンに絵を描く。
    
 都市の中に非日常のサインポスティングを置く。

■トリエンナーレの循環バス
 バス停のデザインはできているのか?
 →中川さんが提案した。

■プランニング編と実践編
 →予算、スケジュールを考えて、作成していったプロセス。

■実際の成果物
 バス停のコーンにバスのルートを書いた。
 コーンにはその停留所のイニシャルがついている。
 (船同士の合図のA~Zには意味があるため。)

 地図マップをつくった。(予算の関係上一色刷り)

 ガイドの旗・ガイドの服・ガイドの傘
 バスのデザイン(色違いの3台のバス)
 (バスのデザインをすることはなかなかないチャンスだった。)

■プランニング
 バス停留所のデザイン
 (道路交通法上、実現はむずかしい)

■まとめ
 極論すると、答えは一つになるはず。
 いいもの(Good)を追求すればするほど、デザインは似てくる。集約してくる。
        ↓
 非日常、発見、サプライズを組み込むことにより、Goodを超える。
 または、Badの中にも新しい発見があるかも。
        ↓
 情報デザイナーの仕事になるはず。
        ↓
 すぐれた情報デザイナーを生み出すことが、
 日本に必要では。

※現実的なデザインに体感できるところまで、作り込んでほしい。
※日常から、頭の中でデザインのことを考えている。
※千葉工大のトイレのピクトグラムはアメリカ版、日本のJIS化されたものではなかった、
そういうところにも気付いてほしい。

リフレクション

ワークショップの内容を、どう改善すればいいか、
どう展開していけばいいか、
リフレクションを実施して終了。

このワークショップの内容は、機会があれば、
ブラッシュアップして、デザイン化するなんてこともあるかもしれないそうです。

校内見学

ワークショップ終了後に、山崎先生に、
校内を案内していただく。

飲み会

津田沼の「くいものや 椀」にて懇親会。
山崎先生、原田先生、中川さんを囲んで、楽しいひとときでした。

カホちゃんお悩み相談

先生には見えない。

充実した一日でした!

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