第8回 WebUX研究会 リアルタイムドキュメンテーション 2013年11月30日

11月30日に麹町の”綺麗なセミナールーム”で行われた、
「WebUX研究会」に参加してきました

講師としてグラグリッドの三澤さん、
ファシリテーターとして静岡の常葉大学未来デザイン研究会のメンバーを迎えての、
豪華なワークショップ。
 ※ファシリテーター:西村ず、望月さん、樽本さん。

このワークショップ自体もリアルタイムドキュメンテーションするという
2重構造になっているワークショップでした。

前半は話題提供として、
講師の三澤さんと常葉大学の安武先生の発表、
後半は実際にリアルタイムドキュメンテーションを体験してみる構成です。

事例紹介 1 「創造現場におけるビジュアライズの動向と可能性」

▼質疑応答
 Q.適切なフレームワークとはどんなところから引用したりするのか?
   →UXの話でいえばUX白書のプロセスを参考にしたりだとか、
    みんなの基準になるものを使ってみるのがいいのでは。

 Q.絵がうまくない人がうまくグラフィックファシリテーションするには?
  →場数をふむことでは。
   グラフィックをいきなり取り組むのはハードルが高い場合は、
   テキスト主体のリアルタイムドキュメンテーションから入るのがいいのでは。
   ※グラフィックファシリテーションの教育については安武先生の発表にて。

 Q.どのようなロードマップで取り組めばいいのか?
  →あんまりロードマップに影響するとは考えていない
   アウトプットの成果の敷居は高くなるが、価値のあるものができる。

 Q.会議が盛り上がった感だけで終わってしまうような場合は?
  →ファシリテーションする人が意識しながら修正するのが理想、
   ドキュメンテーションしたものを俯瞰して見る場を作ったりすることも有効。

常葉女子によるリアルタイムドキュメンテーション

事例紹介 2 「ワークショップにおけるRTDの取り組み」

▼質疑応答
 Q.のびる学生の要因はあるのか?
  →適正はどうしてもある。(情報整理・図解能力)
   素直な学生よりも疑問を持ってのぞむ学生のほうが適している。

 Q.論点が明らかにならないファジーな会議のときはどうやってまとめるのか
  →それ自体を記録することはワークショップとしては有効。
   会議で使う場合はドキュメンテーターがファシリテーターの役割を担うことで、
   突破口になるのではないか

三澤さん作のリアルタイムドキュメンテーション

後半は実際にリアルタイムドキュメンテーションを行うワークショップに。

2人だと同じものを描いてしまうので、
ちょっと時間の無駄になってしまうことに気づきました。

最後に奏美ちゃんからリフレクションを受けるが、
いつも以上にポイントを指摘されて納得!

後半は「理想的な会議のあり方とは?」というテーマでディスカッション。

2回目は1回目の反省から、
1人が記述して、1人が纏めて、1人が全体の構造を俯瞰するという方式で進めました。
ドキュメンテーションも時間軸ではなく自由なKJ法的な方式で纏めてみました。
(かなり白熱したドキュメンテーションでした。)

リアルタイムドキュメンテーションの効果的な使い方を模索して、
ブレストの間にリアルタイムドキュメンテーションを見る時間を設けてみて、
最後のまとめの時間も設けてみることで、
だいぶブラッシュアップされた感がありました。
(作られる方はだいぶ楽。)

▼RTDをうまくやるには?(改善点を振り返り)
 ・俯瞰して流れを見る人が必要かも。
 ・議論の流れをただすためにRTDを使う。
 ・事実を正しく記述しておく。
 ・課題を見つけようという意識を持ってRTDする。
 ・会社で使えそうか?
  →職種がデザイナーの人がいるといいかも。

と振り返ってAチームのワークショップは終了しました。

パネルディスカッション

 RTDをWebUXで活用するには?

浅野先生
  ・RTDをWebUXに使うというのはちょっと無茶ぶり。
   だからRTDの価値について明らかにしたい。
  ・一番使えるのは議事録ではないか。
  ・フォーラムやワークショップでの思考プロセスの振り返り。
  ・これからの基礎的なリテラシーになるのではないか。
  ・RTD研究会を発足するのもいいのではないか。

 メーカー系の方
  社内でアイデア発想するときに議論のベースになり、可視化できるのではないか。
   →外部のスペシャリストが議論をRTDするのがいいのかも。
 
 Web系の方
  一つのプロジェクトを成功に導くための土台になるのではないか。

 Q.浅野先生
  上手くRTDを一つの用紙に収めるには。

 A.三澤さん
  話のボリュームは意識している。
  インタビューの経験が多いので、
  それが影響しているのでは。
  
 浅野先生
  常葉の生徒は正統的周辺参加の一部にいるのではないか、
  これから三澤さんのようになってくるのではないか。
  デッサンは絵をうまく描くために行うためではなく、
  観察するためにある。
  これからはデッサンをするのではなく、
  人のコンテクストを描く必要がある。
  常葉の生徒はデッサンが出来ている。

  ディスカッションの横に構造化する人がいることがいいのかも。

雑感

今回のワークショップはいつも以上に密度が高いワークショップでした、
普段あの子たちはこんな大変なことをやっているのかという感じで、
かなり体力を消耗しましたが、
近年稀に見る良い学びができました。
みなさん、ありがとうございました。


■懇親会
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