Workd IA Day 2012 Tokyo 2012年02月11日(土)

2012年2月11日(土)に、「Workd IA Day 2012 Tokyo」が開催されました、
このイベントは、全世界14都市で行われた「World IA Day 2012」のひとつとして、
IAの基本的な考えでもある「理解の構造をデザインする」という共通のテーマで、
全世界で同時に開催されました。

日本では、コンセントの長谷川さんがオーガナイザーとなり、
ネットイヤーの坂本さん、千葉工大の安藤先生、青山学院大学の山田さん、
UX Tokyoの前田さん、ソシオメディアの上野さんの5人のセッションが行われました。

http://atnd.org/event/E0000447
Eventbrite
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開催の挨拶

コンセント 長谷川さん

 ▼IA Institute
  ・世界中のIAが所属する国際会議
  ・IA SummitやIDEA Conferenceを運営
  ・ML、ジョブボード、教育プログラム
  ・$40/年の会費
  ・iainstitute.org

 ▼World IA DAY
  IA Instituteが主催する、世界14都市での同時開催イベント
  共通テーマは「理解の情報をデザインする」
  http://worldiaday.org/

 ▼IAAJ : IA Association Japan
  ・有志によるコミュニティ
  ・IA Sumimit Redux, IA Cocktail Hour などのイベントを開催
  ・http://iaaj.org / Facebook group

 ▼プログラム
  基調講演 Jorge Arango: 「井戸」
  基調講演 Peter Morvill: 「ユビキタスのためのクロストレーニング」
  基調講演 Lou Rosenfeld

基調講演:幅広いユーザーの理解のデザイン-OpenUMプロジェクトを通じて-

坂本貴史(ネットイヤーグループ株式会社 UXディレクター)

“World IA Day 2012 Tokyo” Keynote Presentation

坂本さんからは「答えではなく問題を探す」というテーマで基調講演がありました、
後半であった「Open UM プロジェクト」は、
僕も自治体サイトの評価者として参加させていただき、
元の会社でもプロジェクトに参画していました。

自治体サイトを分かりやすくするというプロジェクトですが、
実際に自治体サイトに実装されるには、まだちょっと時間がかかりそうですね。

全世界横断のイベントということもあり、
海外のスピーカーからもメッセージがありました。

■ローゼンフェルドのメッセージ

 シロクマ本の作者

 IAとは領域を横断するものであり、
 ファインダリビティ
 情報は増え続けていて、今後もIAの役割が減ることなない。

Lou Rosenfeld Keynote - World Information Architecture Day 2012
Global keynote for World IA Day 2012 featuring Lou Rosenfeld speaking about his thoughts on the last 14 years and the fu...

■ピーター・モービルのメッセージ

 シロクマ本の作者

 ▼3つのポイント
  DTDT
  Cross-
  value(s)  

 全ての人がインフォメーションアーキテクト
 IAの概念は特殊技能ではない。

 クロスチャンネルIA
  例:マラソンの選手だれば、とことん走ればいいだけだが、
    トライアスロンに参加すればそうはいかない、
    他の競技の練習などが必要になる。

Peter Morville Keynote - World Information Architecture Day 2012
Peter Morville talks about Cross-training for ubiquitous information architecture. Fasten your seat belt and hang on! 1....

ユーザーエクスペリエンスを正しく理解する-「UX」と「UXデザイン」-

安藤昌也(千葉工業大学メディア工学部デザイン科学科 准教授)

ユーザエクスペリエンスを正しく理解する-UXとUXデザイン
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安藤先生はUXの専門家のため、
UX系やHCDのセミナーにはよく登壇しますが、
WebのIA的なイベントで講演するのはほぼ初めてではないでしょうか。

安藤先生からは、UXという言葉の整理と、
UXデザイン(UXD)についてお話がありました、

UXDは「エピソード的UXの積み上げでデザインされがちだが、
意味的UXをアンカーにして初めて完成する。」というまとめで、
「”わかる”を通して”意欲”を高める」というところがポイントだったと思います。

お昼ごはん

 羽山さん一行と校内の学食へ。
 とても混雑していてだいぶ並びつつ、
 ハヤシライス400円を食べる

 午後はコンセントとbAのスポンサーセッションからスタート。

行動経済学からわかるユーザーの行動とデザインのありかた

山田歩(青山学院大学)

行動経済学からわかるユーザーの行動とデザインのありかた|山田歩
行動経済学からわかるユーザーの行動とデザインのありかた|山田歩 - Download as a PDF or view online for free

青山学院大学の山田さんからは、
「行動経済学」という、IAの分野からもあまり耳にしないテーマでしたが、
「人々の選択を適切に導く”選択アーキテクチャ”の設計が大切」という話もあり、
IAやUXに関わる人は勉強しないといけない分野の一つだと考えます。

「ストーリーテリング(物語)」によるユーザー理解

前田俊幸(UX Tokyo主宰)

ストーリーテリングと ユーザ理解(World IA Day 2012)
ストーリーテリングと ユーザ理解(World IA Day 2012) - Download as a PDF or view online for free

UX Tokyoの前田さんからは、
ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング」を元に、
ストーリーテリングのお話がありました、
HCDでもストーリーを作成する段階は多々あるので、
その際にストーリーテリングの手法が活かせればいいですね。

パネルディスカッション:ストーリーとデザイン

コーヒーブレイク

ユーザー理解に合わせたユーザーインターフェイスデザイン

上野学(ソシオメディア株式会社 取締役)
 https://www.sociomedia.co.jp/3711

上野さんからは、
「ユーザー理解」をテーマに講演がありました、
その中で、「モードレスとモーダル」という話があり、
参加された方々も注目していたようで、
今後、IAの人が理解したり議論していかないといけないテーマの一つになると、
思います。

 参考:Modeless andModal

パネルディスカッション:これからのUIデザイン

外部リンク

  IAAJ Word IA DAY 2012 東京開催
  

  http://www.bookslope.jp/blog/

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