いつものマクドナルドで軽く夕食をとり、
18:10にNTTデータのビルへ。
ということで、本日は恩師でもある安藤先生の講義です、
スライド見るとかなり盛りだくさんなので、
ポイントだけ記録に残しておきます。
▼自己紹介
安藤昌也
千葉工業大学教授
UXデザインの教科書
監訳 プロダクトビジョン
Youtubeチャンネル「安藤昌也ら」
▼UXとは
user experience
▼UXD
User experience design
黒須先生はdesigning for UXと呼んでいる
使い手 USER【UX】
作り手 Designer【UXD】
ユーザーがうれしいと感じる体験となるように 製品やサービスを企画の段階から
理想のユーザー体験(UX)を目標として デザインしていく取組み方とその方法論
▼HCDとUXD
HCDやUXデザインは、“使う人”あるいは“使う人の体験”を尊重し、
そのことを考えてデザインすることだ。
使う人の状況を理解することはとても難しい
まして使う人のことを考えてものづくりすることも難しい
だが方法論に従うことで接近できる
▼組織的活動としての人間中心設計
利用状況(コンテキスト)は時間的な側面を強調している。
■体験価値とUXデザイン
安藤先生はUXを「長期的ユーザビリティ」と呼んでいた。
体験と経験の違いは?
マイクロソフトはユーザー経験と呼んでいる
体験という言葉には瞬間的なニュアンスを含んでいる
▼体験価値とUXデザイン
体験こそ商品
(Merholz ,et al,.2008)
▼消費者は「体験」を買っている
バルミューダと日本のサイトを比較すると、
体験価値をいかに伝達するかに注力しているかに気づく
美味しく炊ける機能は必要だが
それによってユーザーは美味しい食事のある生活価値を求めている
▼ユーザー体験(UX)とは?
ユーザー体験は、製品やサービスを実際の利用状況(利用文 脈)の中で利用する際の、
ユーザーの中に生じるもの。
ユーザーの心の中にUXがあるという意味ではない
利用文脈の中で製品とインタラクションの結果生じるものがUXという意味
▼UXの期間モデル
UXは、時間の観点捉えることが重要。ユーザーは、
それぞれ、異なる評価基準で体験を評価する。
※UXなんて難しくない サプライズパーティーだって立派なUXデザインだろ?
UXD 体験が量産・再生産される製品・サービスと仕組みを作ること
SD サービス提供体の品質を維持する全体的・組織的を計画すること
※サービスリカバリーデザイン
■体験の捉え方
UXデザインを軸としたイノベーション
UXを考慮したアプリケーションが、イノベーションへと繋がるビジネス展開のコア
となる事例も増えている。
「JapanTaxi (全国タクシー)」(2011~2022)の例
(2021〜タクシーアプリ 「GO」)
プロダクトのUXデザインだけで、利益を考えようとすると結局失敗するのは確実
総合的なビジネス展開の主軸としてUXデザインを置くことが重要
GPSでどこでも来てくれる
→ああ、良かったなー
→JapanTaxiの人々はちゃんとわかっている。
JapnTaxi→累積的UX
MOV→エピソード的UX
S.RIDE→瞬間的UX
▼体験全体を様々なレンズで見ることが重要
UXデザインはUXをとらえる多様なレベルを行き来し、全てのレベルを計画することになる。
売りはその内の重視点。
▼具体的にどうアプローチするのか?
▼UXデザインの大きな特徴
ペルソナ法
▼UXデザインの大きな特徴
UX「ユーザーの主観的体験」という扱いにくい事象を、
ユーザーモデリングという技法を活用し、デザインの俎上に
載せる点が最大の特徴である。
パターンとして捉えてモデルを作ることで
操作可能になる
→利用状況
従来のマーケティング・セグメントでは不十分
ユーザーの利用状況・利用文脈を基づいてパターン化
▼ユーザーモデリングとUXデザインの考え方。
ユーザーモデリングの三階層は、UXデザインの基本発想。
属性層→行為層→価値層
行為を作る
▼様々な調査法や分析法は三階層で対応付けられる
ペルソナ法は3階層にかかる
行為層→ジャーニーマップ
価値層→KA法
属性層→ペルソナ
▼UXデザインの基本ユーザーモデル「UX3点セット」
価値マップ
ペルソナ
ジャーニーマップ
の順番で作る時が多い
▼ユーザー体験の中心は「体験価値」
日常生活を考えてみると、「体験価値」は誰かにその製品や サービスの良さを伝える時に、
自然に話される内容になる。
説明できない製品はないのと同じ
製品やサービスを実際の利用環境で使い続けた時に
どんな思いを持つか、それが製品・サービスの目指すべき目標
▼あなたの製品のユーザーは使用後になんと言いますか?
では、あなたが今開発している製品のユーザー(ペルソナ) は、
使用後・継続使用後になんと言いますか?
‒ BtoB製品でも同じです。
開発当初に想定ユーザーに語らせたい魅力がわからない
製品はソーシャルネットワーク時代には絶対売れません!
▼あなたの製品のユーザーは使用後になんと言いますか?
1.ペルソナというか想定ユーザーもはっきりしてないから よくわからない
2.ペルソナや想定ユーザーは決まっているけど、なんて 喋るのかよくわからない
3.ペルソナや想定ユーザーは決まってるし、体験価値は わかっているけど、
私以外の他のメンバーはわからない
4.ペルソナや想定ユーザーはいるし、開発で議論する時によく出てくるので、
他の人もだいたい何を喋るかわかると思う
■UXデザインへの誤解と超理解
▼UXデザイン/HCDに対する誤解
そのペルソナはマーケットでどれくらいの規模いるんだ?
ペルソナってそんな偏った人の事考えても売れない
もっと万人に受け入れられる機能を考えないと
こういう考え方では “機能てんこ盛り” になるだけ
結局使われない製品になるだけ、という反省
利用状況が同じであれば
人は同じような行動・反応をする可能性が高い
→人間行動の状況依存性を応用
※利用状況・利用文脈
▼特に“ペルソナ”への誤解が大きい
ペルソナも本来的には人ではなく(ユーザーを含む) 利用状況のパターンを表したもの。
▼ペルソナに対する間違い
ペルソナは、“人の姿”をしているので、わかりやすすぎるため、
多くの誤解・間違いが巷に溢れているので注意が必要。
・ペルソナは、人ではありません。利用状況のパターンを人格化したものです。
・ペルソナは、販売ターゲットの希望を表現したものではありません。
人が達成したいゴールや目標を含んだ利用状況のパターンです。
・ペルソナは、妄想で作ったり、実在の一人の人に基づいて作るもので はありません。
あくまでリサーチに基づいた分析により、パターン化 して作るものです。
・ペルソナは、一体(一人)作れば良いわけではありません。むしろ 複数作ることが重要で、
その中から優先する対象を決める方が良い。
敢えて言えばペルソナは“誰か”ではない。状況のパターン。
パターンを人格化し伝わりやすく、活用しやすくしたもの
▼利用状況に基づくデザインを理解しない人の不安心理
個別解
ペルソナを用いた個別的状況を追求した解決策
↓価値伝達
一般解
同じ利用状況や・体験を変更して良いユーザーに広く適応
創るモード・売るモードをごっちゃにしてないかを問うべき
▼UXDの品質に影響する3要素と2つの設計対象
価値発見
価値実現
価値伝達
UXデザインは誰でも関わることです
あなたの顧客(本当のユーザー)が
これから作る製品を使った後に
その良さを他者になんと伝えますか?
それをあらかじめ想定してから 作るのがUXデザインです
だから
作る人全員がわかっているべきことですよね
■懇親会
懇親会は有楽町の「じぶんどき」へ。
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