
分厚くて読みにくいといわれるAbout Faceについて、
簡単にまとめてみました。
冒頭まとめ
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ゴールダイレクテッドデザインでユーザーの目標に基づいた製品設計を実現。
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ペルソナとシナリオを活用して、チーム全体で一貫性のあるデザインを構築。
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ユーザーの期待に応える振る舞いや直感的な操作性を重視。
第1部 ゴールダイレクテッドデザイン
1章: ユーザーの期待に応えるには?
デジタル製品が「なんか使いにくい」と言われる理由、それは作る側が「どう動くべきか」を考えずにデザインしてるからなんだよね。だから、ゴールダイレクテッドデザインを採用すると、ユーザーの「これをやりたい!」ってゴールに集中した設計ができる。
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実装モデル vs メンタルモデル 実装モデルは技術者の視点、でもユーザーはそんなの気にしない。彼らが頭の中で思い描く「理想的な使い方(メンタルモデル)」を理解して、それに合わせることがポイント。
2章: ユーザーリサーチが成功のカギ
「ユーザーを理解する」って口で言うのは簡単だけど、具体的にどうやるのか?
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定性データ ユーザーを観察したり、直接インタビューして「なぜこの動きをするのか」を掘り下げる。
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定量データ 数字や統計からユーザー全体の傾向を把握する。
3章: ペルソナとゴールって何?
ここがデザインの心臓部。
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ペルソナとは? ユーザー調査で得られたデータをもとに、代表的な「架空の人物像」を作るんだ。
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名前、年齢、職業
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日々の行動パターンや製品への期待
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挫折するポイント(ストレスや困ること)
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ゴールはペルソナが「何を達成したいか」を明確にする。 山田さんなら、「短時間で商品の情報を検索して、商談をスムーズに進めたい」という目標が挙げられる。
ペルソナを深掘りするポイント
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ユーザーの本音を引き出す 「何が欲しいですか?」じゃなくて、「何に困ってますか?」を聞く。
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具体的なシナリオを作る ペルソナがどんな状況で製品を使うのかを詳細に描く。 例:「山田さんは移動中に片手でスマホを操作して、商品のスペックを調べる」
ペルソナとゴールが明確だと、開発チーム全員で「この人のために何をすべきか」が共有できる。
4章: シナリオで未来を描く
ペルソナが製品を使って目標を達成するまでの流れを、物語形式で具体化する。
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シナリオの例 「営業先に向かう途中の山田さんが、スマホアプリで商品のスペックを検索。顧客にその場で提示する」
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シナリオを通じて、「必要な機能はこれだ!」と気づける。
5章: フレームワークから具体化へ
デザインは大きな枠組み(フレームワーク)を作るところから始まる。その中で、ペルソナのゴール達成に必要な要素をひとつずつ具体化していく。
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プロトタイピングとユーザビリティテストを繰り返して、完成度を高める。
6章: チーム全員で取り組む
デザインは1人じゃなくてチーム全体でやるもの。
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ペルソナを全員で共有して、「この人のために何が必要か」を常に議論する。
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コミュニケーションが大事!特に異なる専門分野の人たちと協力する。
第2部 振る舞いと形態のデザイン
7章: ユーザーが期待する動きを考えよう
製品って、ただ動けばいいわけじゃない。ユーザーが「こう動くはず!」って期待している通りに振る舞う必要がある。例えば、ボタンを押したらすぐ反応があるとか。
8章: デジタルエチケット
SNSや共同作業ツールでは、ユーザー同士のやり取りを邪魔しない設計が求められる。礼儀正しい通知や配慮あるインターフェースが大事。
9章: デバイスに合わせたデザイン
デスクトップ、モバイル、ウェブ。それぞれに適した設計が必要。
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モバイルでは画面が小さいので、情報の優先順位付けが重要。
10章: 中級者を意識しよう
初心者に優しいデザインも大事だけど、実際には中級者が一番多い。彼らが快適に使える設計を意識するべき。
11章: タスクの流れをスムーズに
ユーザーがゴールに向かう流れをサポートする。
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アニメーションやトランジションを活用して、操作が直感的に感じられるようにする。
第3部 インタラクション詳細
18章: デスクトップ向けのポイント
ウィンドウやメニューを整理して使いやすくする。基本的なルールを守ることが大事。
19章: モバイルの特性を活かす
モバイルでは、タッチ操作やスワイプなど特有の操作方法を考慮する。
20章: ウェブデザインの基礎
ウェブサイトを設計するときは、モバイルとデスクトップ両方に対応できる柔軟性が求められる。
結論
「About Face」は、デザインの基本から応用まで網羅している本。特に、ペルソナとゴールダイレクテッドデザインを中心に据えることで、ユーザーが本当に求めているものを形にする方法を教えてくれる。このアプローチを採用すると、単なる機能ではなく、ユーザーにとって価値のある体験を作ることができる。
特にペルソナの深掘りやシナリオ作成を丁寧にやることで、チーム全体で一貫した目標を共有できるのが強み。この方法論を使えば、どんな製品でも「ユーザーに愛される」デザインが実現できるはず!
末尾まとめ(3行バレットリスト)
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ペルソナとゴールを活用し、ユーザーの視点を中心にデザインを構築。
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チーム全体で一貫した目標を共有し、効率的な開発を促進。
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実際のユーザー体験に基づき、直感的かつ価値ある製品を実現。
雑感。
こう見ると、ゴールダイレクテッドデザインとペルソナについて、
600ページも使って説明してるんですよね、
もうちょっとわかりやすくできないかと思い、まとめてみました。
※ペルソナについて間違った解釈をしている人は読みましょう。



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