
「起業の科学」田所雅之氏 監修のホワイトペーパーがビザスクさんから来ていたので、要約します。
内容は、新規事業開発におけるインタビューの仕方でした。
要約
インタビューの取り組み方要約
新規事業開発や顧客ニーズの把握において、インタビューは非常に重要な手法です。インタビューは、仮説構築から始まり、仮説検証を繰り返すプロセスの一環として行われます。良いインタビューを行うためには、単に質問を投げかけるだけでなく、相手から深いインサイトを引き出し、仮説の精度を高めることが求められます。
インタビューを行うプロセス
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仮説構築: 最初に顧客のニーズや問題点について仮説を立てます。この仮説を基に、インタビューを通じて検証し、どこに課題があるかを明確にします。
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ヒアリング: 仮説に基づいた質問を相手に投げかけ、実際の顧客ニーズを引き出します。ここで重要なのは、表面的な回答を求めるのではなく、深い本音や具体的な行動に焦点を当てることです。
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仮説検証: 集めた情報を元に仮説を検証し、新たな仮説を立ててさらにヒアリングを行います。このプロセスを繰り返すことで、顧客ニーズを正確に捉えた新規事業の方向性を見出すことができます。
良いインタビューをするための5つのポイント
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インタビュー相手がどういう人かを知る
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インタビュー相手が「アーリーアダプター」かどうかを確認することが重要です。アーリーアダプターは新しい技術やサービスに敏感で、自ら情報を収集し、課題を認識している人々です。具体的な質問を通じて、相手が抱える問題や不満、代替案の不全を引き出すことが必要です。
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インタビュー相手の“弟子”になる
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インタビューでは、相手の考えを深掘り、未言語化の部分を引き出すことが重要です。顧客は自分の課題を言語化することに慣れていない場合が多いため、質問を通じてその背景やコンテクストを理解し、潜在的なニーズを引き出します。
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インタビュー相手のボディーランゲージを観察する
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言葉だけでなく、相手の身体的な反応にも注目しましょう。例えば、興味のある話題では体が前に向かう、逆に関心が薄い話題では体が後ろに反れるなど、ボディーランゲージは多くの情報を提供してくれます。
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ファウンダー自らがインタビューを行う
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サービスを企画するファウンダーが直接顧客と接し、彼らのニーズや痛みに共感することが重要です。顧客の視点を理解することで、より良いプロダクトやサービスを作るための土台が築かれます。
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KJ法を活用して体系的な分析を行う
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インタビューから得た情報を整理するために、KJ法(情報を細かい単位に分けてグループ化し、関連性を明確にする方法)を使用します。この方法を通じて、データを論理的に整理し、重要な課題を抽出することができます。
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まとめ
良いインタビューを行うためには、単に顧客の声を聞くだけでなく、その背後にある深いニーズや課題を理解し、仮説を立てて検証し続けることが必要です。インタビューは、顧客の本音を引き出すプロセスであり、深い質問と観察によって顧客が気づいていない潜在的な問題を明らかにし、それを解決するための新規事業の方向性を見出す重要な手段です。


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