情報を伝える力を高める Webライティング入門オンライン講座Vol.7 〜ライターが知っておきたい最低限のWebマーケティングとSEOの基礎〜確認 2025年03月13日

▼もくじ

1.Webライターが知っておきたい「Webマーケティングの基本」
 Webマーケティングとは
 ライターがWebマーケティングを知っておくべき5つの理由

2.ライターが押さえておきたいWebマーケティングの基本5つ

①「2つの集客の考え方」を知っておく
②ターゲットの設定と意識をしっかりする
③コンバージョン(CV)とKPIを理解する
④SEOの基礎知識を知る
⑤E-E-A-T(経験·専門性·権威性·信頼性)を知る

3.まとめ·質疑応答

▼Webマーケティングとは

 Webマーケティングとは、Webを活用してターゲットに価値ある情報を届け、
 意図した行動を促す仕組みのこと

▼ライターがWebマーケティングを
知っておくべき5つの理由

①記事の「目的」を理解し成果につなげるため

②SEOを意識したライティングができるようになるため

③自分のライティングを「数字」で評価できるようになるため

④クライアントの要望に応えられるようになるため

⑤ユーザー目線の記事が書けるようになるため

ライターがWebマーケティングの知識を持つことで、
「読まれる記事」の作成から「成果を生む記事」の作成にレベルアップできます。

▼ライターが押さえておきたい
Webマーケティングの基本5つ

①「2つの集客の考え方」を知っておく

②ターゲットの設定と意識をしっかりする

③コンバージョン(CV)とKPIを理解する

④SEOの基礎知識を知る

⑤E-E-A-T(経験·専門性·権威性·信頼性)を知る

▼①「2つの集客の考え方」を知っておく

プル型(置く)
 読者や顧客が自ら情報を探して訪れる集客方法。
 例:SEO·SNS·オウンドメディア·ブログ

プッシュ型(押す)
 企業や個人が自発的に情報を届ける集客方法。
 例:Web広告·メルマガ·プッシュ通知情報

自分が作るコンテンツが、どちらに当たるのか、
読者がどんな状態でその情報を目にするのか、
解像度高く理解できるようにしましょう。

▼②ターゲットの設定と意識をしっかりする

Webマーケティングの目的は「できるだけ多くの人に読んでもらうこと」ではなく「必要な人に読んでもらい、してもらいたい行動をうながすこと」です。
それを前提としたターゲット設定が曖昧だと、誰にも刺さらない記事になります。

 ・読者の属性だけでなく生活スタイルまで想定する
 ・たった1人に刺さるように書く

▼③コンバージョン(CV)とKPIを理解する

CVとは
 目標とする「読者が起こすアクション」のこと
 例:リンクをクリック·商品購入·資料請求 etc

KPIとは
 CVを達成するために「途中経過として測る指標」のこと
 記事のPV数·クリック率·滞在時間·回遊率etc

ライターという立場だと、KPIしか意識しないことが多いですが、
媒体がどんなアクションを目指し、何をKPIとしているのかを把握することも大事です。

▼ターゲット設定と記事アイデアのワーク

Q.30代女性向けに恋愛コーチングの集客記事を書く場合、
 どのようなターゲットにどんなアイデアの記事を書けば良いか、
 考えてください。出来る人はSEOキーワードまで設定してみてください。

A.例
 職業·趣味·暮らし方·働き方
 何に悩みを抱えている?何に困ってる?どんな情報を求めている?
 どんなキーワードでどんな情報を検索する?

 できた人からチャット欄にメモベースでOKなので、書いてみてください!

▼④SEOの基礎知識を知る

SEOとは?
SEO(Search Engine Optimization)=検索エンジン最適化
Googleなどの検索エンジンで「記事を上位表示させるための施策」
検索上位を獲得する=より多くの人に読まれやすくなる

注意点として、検索上位の獲得は、同時にターゲット訴求ができることが大事です。
ターゲット訴求ができていない上位記事は、数字が取れてもその先の
CVにつながりません。SEOを意識する際は、この流れを忘れずに。
ランキングの結果やPV数にただただ翻弄されないよう注意しましょう。

Googleの検索エンジンの仕組み

①クローリング(Web上の情報を収集)
 検索エンジンのロボット(クローラー)がWeb上のページを巡回し、情報を収集

②インデックス(検索データベースに登録)
収集した情報をGoogleのデータベースに登録し、検索結果に表示

③ランキング(検索順位を決定)
ユーザーの検索行動に対して、Googleが「どのページを上位に表示するか」を決定

この3つのプロレスにのっとって検索順位付けが決まっていきます。
ここはライティングだけでなく、サイトの設定部分でカバーする話でもあるので、知識として知っておくと良いです。

▼⑤SEOライティングの基本4つ

①キーワード選定
どんなターゲットのどんな悩みに訴求するキーワードにするかを選定
キーワード選定はターゲットとサイトパワー等に合わせて
ビッグキーワードorロングテールキーワードを選ぶ
 ビッグキーワード→ダイエット・転職・SEO・恋愛
 ロングテール→「30代 女性 ダイエットながら」「未経験 IT 転職 地方」

②タイトル·見出しの作り方
タイトルSEOキーワードを入れ、読者の興味を引くフレーズを入れる

③読者を引き込む記事構成
途中離脱されず、目標とする行動を取ってもらえるような構成で進む

④読みやすい文章構成(PREP法など)
読み進めたい!と自然と思ってもらえるような文章構成を書く

PREP法は、「結論→理由→具体例→まとめ」の順で話を展開する、
分かりやすく説得力のある文章構成のこと。

▼「④SEOの基礎を知る」
 で大事なこと

Webライターのが持つべきスキルは④だとよく言われます!
で・す・が
大事なのは、この手段としてのスキルがどういった理由で必要なのか
根本から理解して使いこなすことです。

▼⑤E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
現在Googleは、コンテンツSEOの評価基準として「検索品質評価ガイドライン」というものを設けています。ここには、現在基準として「E-E-A-T」について記載がされています。

現在のSEOコンテンツは、「E-E-A-T」にどれだけ則しているか
が評価対象となっています。
ご自身で執筆する際も、競合と比べてどれだけ情報が網羅され
た上で、信頼や独自性、権威性のあるコンテンツになっている
かを見直してみましょう。

1.経験(Experience)
実際の体験や経験に基づいた内容か?
例:「実際に使った商品レビュー」「体験談」などは評価が高くなりやすい。

2.専門性(Expertise)
そのテーマについて深い知識やスキルを持っているか?
例:医療情報は医師が執筆した記事が信頼されやすい。

3.権威性(Authoritativeness)
その分野で信頼できる立場や実績があるか?
例:公式機関や専門家が運営するサイトの情報は評価が高い。

4.信頼性(Trustworthiness)
情報が正確で、安全か?サイトや著者は信頼できるか?
例:「運営者情報の記載」「引用元の明示」などがあると評価が高まる。

有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル  |  Documentation  |  Google for Developers
Google のランキング システムは、ユーザーにメリットをもたらすことを目的として作成された有用で信頼できる情報をユーザーに提示できるように設計されています。自己評価のための質問を通じてご自身のコンテンツを評価する方法をご確認ください。

▼本日のまとめ5つ

・Webマーケティングはターゲットに価値ある情報を届け、意図した行動を促す仕組みのこと

・ライターにWebマーケティングが必要な理由は、記事の「目的」を理解し成果につなげやすくするため

・SEOはWebマーケティングのいち手法(プル型コンテンツのひとつ)

・検索上位の獲得は、同時にターゲット訴求ができていることが大事

・Googleから評価を得るためには「E-E-A-T」を意識したコンテンツ作りが大事

AI時代に生き残るには
まず基礎が大事!

現在AIによるライティング技術がどんどん伸びており、
ライターの実務を「奪う」状況になってきています。
実は今日の資料作成も、構成やライティングでAIをかなり使っています。

SEOに限らず様々な業務でAIが担うようになっていっています。
だからこそ、AIに「負ける」「使われる」ではなく「使う」側になることが大事。そのためには、基礎的な知識や技術を身につけることが大事です。

一緒に5年10年活躍するライターを目指しましょう!

▼質疑応答

Q.字数制限などによる言語表現の苦悩はどのように乗り越えていますか?ターゲットに勘違いさせないためにも表現方法は悩まれるかと思いますが。

A.タイトルは31~40文字に収めたほうがいいので、
 苦労することもある。
 ライターさんは表現方法のストックを増やしているはず。

Q.AIである程度SEOの記事構成案やライティングができている中、ライターとして生き残るために必要なことや、AIに代替されにくいライターの特徴についてご教示いただく事はできますでしょうか?
 
A.まず、提案ができること
 結局、コミュニケーションがとりやすい人は生き残っていく。
 Webマーケティングの基礎をわかっていて、数字が取れる人。

Q.今日の資料作成も構成やライティングでAIをかなり使っているということですが、実際の記事作成や資料作成以外でも使っているのでしょうか?
具体的にどんなソフトウェアで、どういったプロンプトで、どういう手順でやっているのか教えていただければ幸いです。

A.そこまでツールを使ってるわけではない
 ChatGPTの3万円を使っている。
 最終的には自分の手でやっている。
 ほとんどのことをAIに作らせるとつまらないものがでてくる。
 記事の構成(差別化したいところ)は手で書くことが多い
 

Q.AIが作成した記事を人間が手を加えてより良いものに編集をする際に特に気を配っている点があればご教示いただけないでしょうか?例:独自性のある情報を入れる、体験を入れるなど

A.AIの吐き出した原稿の言い回しを変える
 表現の深みがない
 汎用的なところはAIをつかう。

Q.ライターの求人が気になります。
 すぐに仕事がみつかるのか不安です。

A.自分のポートフォリオを用意したほうがいい。
 noteとかメディアに乗ることを想定して記事を書く
 求人は一定数ある。
基本的にはビジネス系とか健康とか、お金が流れるところに需要がある。
 厳しいのは生活実用、旅行とか料理とか。

Q.現在雑誌編集者として培った企画力や
 ディレクション力を生かして
 ウェブディレクターに転身できるものでしょうか
 その際必要なスキルや知識があれば
 ご教示ください

A.コンテンツディレクターみたいな人は転換できるかと思います、
 未経験でも募集はしているが、年齢とかにもよる。

▼感想

「E-E-A-T」初めて知りました、
ありがとうございました。

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