2016年12月07日
CREATORS LIBERTY #08
~リクルートサービスのUXのつくりかた~
UXのつくりかたとかいうと語弊がありそうな気がしますが、
聞いて見たかったので参加してきました。
(クリークのリクルートセミナーなのになぜか当選)
・スーツ&MacBookが異常に多い
・写真NGだとかなりきついよね。
■リクルートマーケティングパートナーズ
木村様(カーセンサー)
▼カーセンサーとは
車を買いたい人と売りたい人をつなげるマッチングメディア
業界が緩やかにシュリングする中でも成長を続けている。
成約がKGI、問い合わせUUがKPI
1984年からスタート
メディアとして業界健全化の一端を担ってきた
(メーター改ざん、おとり広告)
サイトの中は案外やりこまれていて、
質実剛健という印象。
▼カーセンサーのエンハンススキーム
お問い合わせUUは2倍に成長している。
CVRをあげようとしている。
多い時で年に150?200施策
コンスタンスに2週に1回リリース
ベーシックなヒートマップによる改善
中古車の価格分布が視覚的に理解できる仕組み。
時間帯に合わせた最適なUIの出しわけ
ルールベースのチャットボット問い合わせフォーム
▼グロースのための4原則
・「施策案を出した時点でだいだい結果は決まっている」
いかにして、インプットの質を上げるのか
何の中間指標が変化すると仮説を置くのか
・「事前の仮説設計と検証スピードのバランス」
ややスピードより
貴重なリソースとしての、トラフィックをどのテストに使うべきか?
→仮説の筋の良し悪しを判断して進める。
・「レバレッジポイントに集中する」
アクション貢献度の高い画面だけにフォーカスして磨く
・「走り続けるための仕組み化」
SketchからSketch
組織的なモニタリング体制
▼Webサービスにおけるブランドマネジメント
カーセンサーブランドの課題
→認知率が低い
ターゲットがクルマ好きに寄る
・ブランド設計プロセス
・ターゲッティング(ペルソナを作った)
・ストーリー設計
・カスタマージャーニーマップ
→CM、ブランド訴求に影響があった。(アフター保証サービスが売り)
クルマを買ったあとの生活が想起されるようなCMを作った。
▼今後の取り組み
ターゲットペルソナ・ブランド定義に沿ったUXの提供
■リクルート住まいカンパニー
片山氏(SUUMO)
SUUMOのUX改善プロセスとこれからの登り方
▼SUUMO
全国のマンションや一戸建てや土地の情報が満載な「不動産情報ポータルサイト」
▼住まい探しにおけるUXデザインの特製
SUUMOにいる様々なカスタマー
・社会人
・賃貸の契約更新が近づいている人
・今の家に不満にある人
・子供の生まれるタイミング
・中古マンション??リノベーションを考えているカスタマー
・戸建てに住みたいカスタマー、できれば注文住宅で理想の家を建てたいと思っている。
▼SUUMOにおけるUX改善プロセス
スクラム開発で、UX/UIj改善による効果upを実施
スクラム開発で、サイト改善を実施
プロダクトオーナーがUX視点を持つ
▼サービス改善を行うに当たって気をつけていること
他のステークホルダーとは、目標、KPIだけを握っている
大きな変更を伴う場合も検証結果で判断するように事前に調整
定性的に判断しなければならない場合はステークホルダーを巻き込んでいる
▼改善プロセス
仮説だし→要件定義→デザイン・開発→リリース→モニタリング、ユーザーテスト
基本的にはABテストとしてリリース
定量・モニタリングだけではユーザーの気持ちはわからないので、
ユーザーテストを行う。
工数が小さいものは実際に作って検証。
不確実で、かつ工数の大きいものは、細かい単位に分けて実施。
一気にリニューアルすると時間もかかるし不確実性が高いが、
細かくリリースすることによっていつの間にかに全体リニューアル。
▼SUUMOにおけるインタラクションデザインとは。
カスタマーのサイト内での利用ストーリーを意識し、コンテンツの優先順位をつける
(主役のコンテンツは)
メインフローはどれか、
サブフローも考慮する。
マクロとミクロ、両方の視点でコンテキストを考える
▼最新のWebアプリ
Progressive Web Apps
ホームポタン追加でアプリのように。
オフラインで使えるようになる
▼世の中はMobile FirstからAI Firstへ
■リクルートジョブズ
福田様(フロムエー)
「意識」を捉えて届ける体験デザイン
▼パン田一郎のLINEアカウント
機能(コイツ便利だな?)→体験デザイン(コイツ好きだな?)
▼LTPDサイクル
・LOOK 見る、振り返る
行動ログ分析・アンケート調査・depth interview・現場をみる
・THINK 考える・解釈する
Why?を繰り返す。
So what? 意味を解釈する
・Plan 計画する
対象・期限・資源・目標・価値・生活
・DO 作る、提供する
構造・導線・機能
▼LTPDサイクルによる工夫
・リリース前のテストで、
当初は「返答」の内容や「長さ」が重要だと考えていたが、
「量」が最重要だとわかった。
・返答のタイミング
即時→自動的・機械的な冷たい印象
文字数?? ○ミリ秒→程よく気持ち良いリズム
・Public(Twitter、Facebook)
「お元気ですか??」
「すっかり涼しくなってきましたね?」
Private(LINE)
「元気?」
「涼しくなってきて風邪ひきそう」
※実在する友達としての存在
17512027人
■パネルディスカッション
▼UX思想とビジネスのバランスについて
・ユーザーへの価値提供とビジネスの成功を両立させる秘訣は。
→顧客を囲わないと影響がある(ユーザーファースト)
→リクルート自体にUXの思想があるのでは。
→秘訣はないのでは。(難しいけどそこが醍醐味)
▼カーセンサーが大きくリニューアルしたが、どういった仮説などがあったのか。
→カーセンサーの伝えたいメッセージ、クルマを使うことのワクワク感
体験設計自体は大きくは変えてない、情緒的なものを取り入れた。
→フロムエーでは生っぽい求人情報を作ることを意識している(Instagramの要素とか)
→カスタマーに必要な情報をいかに伝えるか。
▼組織の中での「UX」の啓発について
・社内でどのようにUXデザインの重要性を広めているか
→リクルートではUXという言葉ではなく、「体験価値」という言葉があった。
あんまり広めるために頑張ったって印象はない。
→SUUMOでは言葉で言って広まるものではないので、
壁にカスタマージャーニーマップを貼るとか、
部会で共有したりして地味に広めていった。
→事業デザインの話で考えるとユーザーの価値と、
事業を両方のバランスを考えるのがUXなのでは。
→経営のKPIとしては応募された段階ではユーザー企業は喜ばない。(フロムエー)
企業としてどのKPIを追うかもUX。
→UXっていうのを止めてみれば?
整理されていると軋轢を生みことはないのでは。
▼カーセンサーについて。
・UXデザイナーとして定量と定性として調査した時に、営業さんに改善を伝えた場合、
評価がUXデザイナーにならないのでは。
→全体のミッションも評価になる。デザイナーだけでやっているわけではない、
協業して行うことが多い。
→評価のポイントを先に握っておく。
・プロダクト設計からリニューアルするまでのプロセスは?
→2年くらいかかっている。
→実行部隊自体は人数はそんなに多くない。
・機能的な価値と情緒的な価値とは。
→2つを合わせて本質的な価値としている。
・情緒的な価値の評価はどうしているのか。
→基本的にアンケートベースだが、模索している。
▼リクルートで求められるUX人材とは
→まず一番は進学や結婚という人生に数度とないユーザー体験を、
サポートすることに対して、いかに意義を見出せるのか。
→UXデザインをどう思っているか。そのUXのスコープを広げることができる人
(日本の結婚式を変えたいんです!みたいな人)
→一般的な知識や手法は過渡期なのでそれは身につけているとして、
普段から想像力を働かせられる人。
本質的な価値提供ができるかどうか。
→UXデザイナー。ってよくわからない。
みんなUXデザイナーなのでは。
→普段の生活からちょっとした違和感を感じて、
それを改善していこうとしていこうとする人
2016年12月07日
CREATORS LIBERTY #08
~リクルートサービスのUXのつくりかた~
UXのつくりかたとかいうと語弊がありそうな気がしますが、
聞いて見たかったので参加してきました。
(クリークのリクルートセミナーなのになぜか当選)
・スーツ&MacBookが異常に多い
・写真NGだとかなりきついよね。
■リクルートマーケティングパートナーズ
木村様(カーセンサー)
▼カーセンサーとは
車を買いたい人と売りたい人をつなげるマッチングメディア
業界が緩やかにシュリングする中でも成長を続けている。
成約がKGI、問い合わせUUがKPI
1984年からスタート
メディアとして業界健全化の一端を担ってきた
(メーター改ざん、おとり広告)
サイトの中は案外やりこまれていて、
質実剛健という印象。
▼カーセンサーのエンハンススキーム
お問い合わせUUは2倍に成長している。
CVRをあげようとしている。
多い時で年に150?200施策
コンスタンスに2週に1回リリース
ベーシックなヒートマップによる改善
中古車の価格分布が視覚的に理解できる仕組み。
時間帯に合わせた最適なUIの出しわけ
ルールベースのチャットボット問い合わせフォーム
▼グロースのための4原則
・「施策案を出した時点でだいだい結果は決まっている」
いかにして、インプットの質を上げるのか
何の中間指標が変化すると仮説を置くのか
・「事前の仮説設計と検証スピードのバランス」
ややスピードより
貴重なリソースとしての、トラフィックをどのテストに使うべきか?
→仮説の筋の良し悪しを判断して進める。
・「レバレッジポイントに集中する」
アクション貢献度の高い画面だけにフォーカスして磨く
・「走り続けるための仕組み化」
SketchからSketch
組織的なモニタリング体制
▼Webサービスにおけるブランドマネジメント
カーセンサーブランドの課題
→認知率が低い
ターゲットがクルマ好きに寄る
・ブランド設計プロセス
・ターゲッティング(ペルソナを作った)
・ストーリー設計
・カスタマージャーニーマップ
→CM、ブランド訴求に影響があった。(アフター保証サービスが売り)
クルマを買ったあとの生活が想起されるようなCMを作った。
▼今後の取り組み
ターゲットペルソナ・ブランド定義に沿ったUXの提供
■リクルート住まいカンパニー
片山氏(SUUMO)
SUUMOのUX改善プロセスとこれからの登り方
▼SUUMO
全国のマンションや一戸建てや土地の情報が満載な「不動産情報ポータルサイト」
▼住まい探しにおけるUXデザインの特製
SUUMOにいる様々なカスタマー
・社会人
・賃貸の契約更新が近づいている人
・今の家に不満にある人
・子供の生まれるタイミング
・中古マンション??リノベーションを考えているカスタマー
・戸建てに住みたいカスタマー、できれば注文住宅で理想の家を建てたいと思っている。
▼SUUMOにおけるUX改善プロセス
スクラム開発で、UX/UIj改善による効果upを実施
スクラム開発で、サイト改善を実施
プロダクトオーナーがUX視点を持つ
▼サービス改善を行うに当たって気をつけていること
他のステークホルダーとは、目標、KPIだけを握っている
大きな変更を伴う場合も検証結果で判断するように事前に調整
定性的に判断しなければならない場合はステークホルダーを巻き込んでいる
▼改善プロセス
仮説だし→要件定義→デザイン・開発→リリース→モニタリング、ユーザーテスト
基本的にはABテストとしてリリース
定量・モニタリングだけではユーザーの気持ちはわからないので、
ユーザーテストを行う。
工数が小さいものは実際に作って検証。
不確実で、かつ工数の大きいものは、細かい単位に分けて実施。
一気にリニューアルすると時間もかかるし不確実性が高いが、
細かくリリースすることによっていつの間にかに全体リニューアル。
▼SUUMOにおけるインタラクションデザインとは。
カスタマーのサイト内での利用ストーリーを意識し、コンテンツの優先順位をつける
(主役のコンテンツは)
メインフローはどれか、
サブフローも考慮する。
マクロとミクロ、両方の視点でコンテキストを考える
▼最新のWebアプリ
Progressive Web Apps
ホームポタン追加でアプリのように。
オフラインで使えるようになる
▼世の中はMobile FirstからAI Firstへ
■リクルートジョブズ
福田様(フロムエー)
「意識」を捉えて届ける体験デザイン
▼パン田一郎のLINEアカウント
機能(コイツ便利だな?)→体験デザイン(コイツ好きだな?)
▼LTPDサイクル
・LOOK 見る、振り返る
行動ログ分析・アンケート調査・depth interview・現場をみる
・THINK 考える・解釈する
Why?を繰り返す。
So what? 意味を解釈する
・Plan 計画する
対象・期限・資源・目標・価値・生活
・DO 作る、提供する
構造・導線・機能
▼LTPDサイクルによる工夫
・リリース前のテストで、
当初は「返答」の内容や「長さ」が重要だと考えていたが、
「量」が最重要だとわかった。
・返答のタイミング
即時→自動的・機械的な冷たい印象
文字数?? ○ミリ秒→程よく気持ち良いリズム
・Public(Twitter、Facebook)
「お元気ですか??」
「すっかり涼しくなってきましたね?」
Private(LINE)
「元気?」
「涼しくなってきて風邪ひきそう」
※実在する友達としての存在
17512027人
■パネルディスカッション
▼UX思想とビジネスのバランスについて
・ユーザーへの価値提供とビジネスの成功を両立させる秘訣は。
→顧客を囲わないと影響がある(ユーザーファースト)
→リクルート自体にUXの思想があるのでは。
→秘訣はないのでは。(難しいけどそこが醍醐味)
▼カーセンサーが大きくリニューアルしたが、どういった仮説などがあったのか。
→カーセンサーの伝えたいメッセージ、クルマを使うことのワクワク感
体験設計自体は大きくは変えてない、情緒的なものを取り入れた。
→フロムエーでは生っぽい求人情報を作ることを意識している(Instagramの要素とか)
→カスタマーに必要な情報をいかに伝えるか。
▼組織の中での「UX」の啓発について
・社内でどのようにUXデザインの重要性を広めているか
→リクルートではUXという言葉ではなく、「体験価値」という言葉があった。
あんまり広めるために頑張ったって印象はない。
→SUUMOでは言葉で言って広まるものではないので、
壁にカスタマージャーニーマップを貼るとか、
部会で共有したりして地味に広めていった。
→事業デザインの話で考えるとユーザーの価値と、
事業を両方のバランスを考えるのがUXなのでは。
→経営のKPIとしては応募された段階ではユーザー企業は喜ばない。(フロムエー)
企業としてどのKPIを追うかもUX。
→UXっていうのを止めてみれば?
整理されていると軋轢を生みことはないのでは。
▼カーセンサーについて。
・UXデザイナーとして定量と定性として調査した時に、営業さんに改善を伝えた場合、
評価がUXデザイナーにならないのでは。
→全体のミッションも評価になる。デザイナーだけでやっているわけではない、
協業して行うことが多い。
→評価のポイントを先に握っておく。
・プロダクト設計からリニューアルするまでのプロセスは?
→2年くらいかかっている。
→実行部隊自体は人数はそんなに多くない。
・機能的な価値と情緒的な価値とは。
→2つを合わせて本質的な価値としている。
・情緒的な価値の評価はどうしているのか。
→基本的にアンケートベースだが、模索している。
▼リクルートで求められるUX人材とは
→まず一番は進学や結婚という人生に数度とないユーザー体験を、
サポートすることに対して、いかに意義を見出せるのか。
→UXデザインをどう思っているか。そのUXのスコープを広げることができる人
(日本の結婚式を変えたいんです!みたいな人)
→一般的な知識や手法は過渡期なのでそれは身につけているとして、
普段から想像力を働かせられる人。
本質的な価値提供ができるかどうか。
→UXデザイナー。ってよくわからない。
みんなUXデザイナーなのでは。
→普段の生活からちょっとした違和感を感じて、
それを改善していこうとしていこうとする人
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