松田行正
1948年生まれ。グラフィックデザイナー、アートディレクター、装丁家、著作家。マツダオフィス および、牛若丸出版主宰。『眼の冒険』で第37回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞(2006)
▼なにもしない
・宇宙もデザインされている
・人類の営みもデザインされている。
・物理法則が神
・アジア圏だとあちらこちらに神がいる。
・「なにもしない」でもデザインしている。
・装丁家
・アートディレクターとも呼ばれる
・元町・中華街の駅のリニューアルデザイン
・エディトリアルデザイナーと装丁家を合わせるとブックデザイナー
・模型をつくるのでプロダクトデザイナーともいわれる。
▼「design」の意味
・設計する
・図案化する
・計画する
・THE BOOKだと聖書
・デザインにはネガティブな要素も含まれている
・悪だくみはdark design
・謀るデザイン。戦時のフェイクポスター
▼「デザイン」とは「(見えているところを)装う」こと
・ロシアの兵隊は一度入隊したら除隊できない。
・プロパガンダデザイン
・ヴェルーシュカ(錆びる)シリーズ
・エアロスミスがヴェルーシュカを真似た。
▼「装う」ことで生じた「有り難味」
・デュシャンの<泉>→便器にサインしただけ。
それを写真家が撮影した。
・ローウィ→ペンシルバニア鉄道列車
▼「装う」ための
①道筋をつける その1
プライミング効果
①道筋をつける その2
神楽坂のケース
認知心理学だとパレードリアと言われる。
②改変する
・松屋銀座のケース
→松鶴マークから松屋銀座ロゴに1978年に変更
③引用する
・YMO「増殖」のケース
・森村泰昌さんの「真似芸」
④強調する
・商品と商品ロゴだけの広告
→ベルンハルトによる靴メーカーの広告
・プロパガンダ・デザイン
→ヒトラーの大統領選挙ポスター
・鈴木成一さん「半島を出よ、村上龍」のデザイン
⑤抽象化する
・オイラーとグラフ理論
▼ブーバ・キキ効果
・本文レイアウトのブーバ・キキ効果
→上下(天地)の考え方
▼一神教世界観への抵抗
・チヒョルトのデザイン
・寄せる・固めるデザイン
→戸田ツトム
→杉浦康平デザイン
▼本のデザインの冒険
・小口に絵柄・文字を入れる
→松田行正
・背に文字を入れる
→松田行正
・小口も含めて本全体を同じ絵柄で包む
・天・地・小口の三方も含めて本全体を同じ色で包む
・重い本をつくる
・軽い本をつくる
・円盤の襲来を「抽象化する」
・「壺中天」を「引用し、抽象化する」
・四角い本の形を「改変する」
▼まとめ
文学は暗い玩具である。(稲垣足穂)
本は明るいおもちゃである。
▼質疑応答
Q.今日のお話の中でそのポジティブなだけではなくてネガティブにデザインが使われてしまうというような例というのもたくさん出てきたと思うんですけれども、自分の命がたった一つのポスターに握られていると気づくと怖いです。
A.あらゆるものがデザインでできているので、
デザインで勝つつかない。
多様性、ひとつの方向性に決まっちゃうとつまらない。
クソ詰まんないウェビナーでした、
チャット欄に誰もかきこまないし。
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