第3回 HDIfes「面白いことに育てるために「考える」」 2014年06月21日

6月21日に高円寺のヴァル研究所で行われた、
第3回 HDIfes「面白いことに育てるために「考える」」に参加してきました。

■HDLfesとは

UXのコミュニティである「hcdvalue」 とゲームコミュニティである「IGDA日本」と
開発のコミュニティである「DevLove」の3コミュニティの合同イベントで、
今回が3回目になります。

今回は「企画」というテーマで3人の方に登壇いただきました。

「現場の開発者でもできるユーザー中心かつ繰り返し型の企画アプローチ」

感想メモ
 志田さんからはKA法分析ツールの紹介がありましたが、
 個人的には付箋と多人数でやる以上のハックはないと思うので、
 なんでもデジタルツール化すればいいわけではないと思ったりします。
 (本当にスピードアップがはかれるか疑問もあります。)

▼質疑応答
 ・MVPを作っているか
  →BUILD→MEASURE→LEARNする分作っている

 ・UXの評価をするときに少人数になってしまうケースがあったか。
  →ケースバイケース

 ・撤退やピボットの基準などはどう設定しているのか
  →撤退基準は設けていない。
   ピボットについてはコアな仮説に近づくように、しきい値を決めている。

「常識を疑え?ゲームの企画書に望まれるものと期待されるもの」

ゲーム業界コミュニティ代表 上原倫利氏

▼感想メモ
 ゲーム業界の企画書はまだまだ未発展で、
 企画書自体もゲームのような楽しい要素をいれていかなければいけないと感じましたが、
 自分のいるWeb業界もRFPがありきで、業務提案書みたいな感じになっているので、
 企画書がどうあるべきなのか見直すきっかけになるような気がします。

▼質疑応答
 Whatの書き方で体系化されたものがあるのか
  →特にない

 ラピッドプロトタイピングで作りながら検証して、
 リリースしてしまう流れがあるが、
 ゲームエンジンなどを利用してテクノロジーを利用した企画書の作り方はあるのか。
  →あって、必要なこと。
   だが、そこにかける時間とお金がない。

   例:サイレントヒル
     開発者が業務時間外に企画画面をつくっていた。
     個人の努力で補われていた。

 現状では企画書のクオリティに満足していないってことですよね
  →仕方ないからOKだしている

「UXデザインとコンセプト評価 ~ 俺様企画はだめなのよ」

安藤昌也氏

▼感想メモ
 安藤先生からはつっこみとして、
 「調査したからといって良いものが出来る訳じゃないのよ」という提言がありました、
 アイデアの磨き方として「単なるアイデア投票を見直す」ということで、
 UXを検証するという「UXコンセプトツリー」というものを発表していました、
 確かに、調査してアイデア発想して「アイデア投票」ってのはありがちなのですが、
 そこらへんは創造工学の専門分野として石井力重さんなどが取り組まれているので、
 組み合わせるのがいいのではないかと思います。

 ※石井力重の活動報告
  

 ※UXコンセプトツリーのワークショップが7月26日にあるそうです。
  

▼質疑応答
 伝聞形式で伝えたことをどうやって評価するのか
  →伝えたことをインタビューする。

 ▼少人数のインタビューに関して。
  →SEPIA法
   スキルと興味でマッピングする。
   気をつけないといけないのは、スキルが高くて興味がない人
   →よく調査会社とかでリクルートするとこういった人が来る。

ダイアログ

今日学んだことというテーマで5人で話し合い
(デザイナーが異常に多かったです。)

自分(Web系)
 ゲームの企画書の書き方とかはWebでも参考になりそう
 (Webの場合はRFP)
 「望まれるものと期待されるもの」は気をつけたい

 UXコンセプトツリーは実務でやってみないとわからないかもね。

家田さん(ヴァル研究所)
 「望まれるものと期待されるもの」がどう歩み寄れるのか

横尾さん(ソーシャルゲームの開発の方)
 KPIのことを重点的に言われる。
 安藤先生の第3者に話すことは面白い

小川さん(Web)
 ゲームの企画書に数字がまったく入っていないのに驚いた、
 Webに「ゲームの面白い」という情熱がまったく入ってないのはどうなのかなぁ。

遠藤さん(Webからソーシャルゲームに)
 企画書が薄っぺらいから伝わらないということがあるのではないか、
 ビジネスとのマッチングも考えないといけないよね。

 UXと開発とビジネスの輪をどう調整するのか。

その後、
明日から何が出来るかを話し合い、
ダイアログは終了となりました。

ビアバッシュ

終了後は「LT5本とデモ1本」を行いながらビアバッシュ

安藤先生のセッションが始まって5分ほどで、
参加者が倒れてしまうというトラブルがありました、
ワークショップデザイナーの自分としてはこのことも結構重要なポイントで、
いかに落ち着いて対応できるかということは、
十分に配慮しないといけないなぁと感じました、
今回は安藤先生が落ち着いて対応いただいたので、大事にならないですみました。

運営者の皆さま、
お疲れさまでした。

参照ブログ

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 ポンデミック症候群
 

 #HDIfes #03「面白いことに育てるために『考える』」ツイートまとめ
 

懇親会

 運営者の皆さまと高円寺の「ぼちぼち」で打ち上げ。

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