UXの失敗例という、普段聞くことができない内容のセミナーだったので、
楽しみにしていましたが、抽選で当選することができたので、
参加してきました。
DMMさんにお邪魔するのは2回目くらいなんですが、
このジャングルで迷わないのかなぁ
セミナーは、公演と交流会が交互にあるように設計されているのですが、
ワークショップデザナーの立場から言えば、
大人力で無理やり交流させようとするのは無理があるので、
イベントを設計する際にどうにかしたほうがいいと思いますねー。
■DMM.com 富井さん
「たった一言で回避できたはずが、現場の空気にのまれ深入りしすぎた2年目UXデザイナー」
▼心境の変化
1年目:経験不足
2年目:資格取得
→やる気がありすぎて空回り
手法がやりたい
▼登録ページの改善
本人以外が全員東京勤務。
木金出張
ペーパープロトタイプ(80%)
→お願い:メンバー全員集合
だが、ステークホルダーとシステムが不参加
・ヒアリング:要件・目的の確認
参加:ディレクター・デザイナー・UX
不参加:ステークホルダー・システム
・新規登録者数の増加、離脱率の軽減
・今あるページを改善
・開発工数はなるべく少なく
・リリース前に使い勝手を確認したい
▼落とし穴
ヒアリングは順調だったが、
チームとして合意形成が曖昧なまま進めてしまった。
そのためプロセスをきちんと行うことにした。
▼プロセス
目的:登録のしやすさ、使いやすさの向上
分析:アクセス解析、クレーム要望分析
作成:ペーパープロト→モック作成
評価:ユーザビリティテスト
調査:インタビュー
▼調査・評価
すごくスムーズに行った。
スケジュールも順調だった。
→がステークホルダーからは「あれ?コレじゃない」と言われた。
▼最終結果
ペンディング
▼振り返り
1.やる気の空回り
2.経験での判断
3.合意形成不足
→UXデザイナーなら回避できたかもね。
→UXのプロセスのうち、UXの「プロジェクトの目的設定」がダメだった。
▼教訓
常に一歩下がって冷静に、
「全員で集まりましょう」
と伝える勇気
■2限目 クラウドワークス 上田さん
「新規アプリ先行で独自仕様を導入した時の失敗と教訓」
▼登壇企業をくらべてみました。
→クラウドワークスのデザイナーが少ない
▼どんなしくじりをしたのか。
→PCメインのサービスなのに、
PCとの一貫性を無視して
アプリを勝手に作っちゃった先生
▼プロジェクトの背景
・前年にリリースしたVer.1.0→Ver.2.0の大型アップデート
・チームに勢いがあった
・Ver.1.0を担当したデザイナーは退職して不在
・アプリ未経験のデザイナー2名がアサインされた
▼リリースの結果
DAUは8倍
インストール数も伸びたし
社内からの評判も良かった
▼ある投稿
→最低限WEBサイトと同じようにしてほしいという投稿があった。
▼UXガイドラインを定義した。
→その結果、検索体験の違いと一覧比較体験の違いが出てしまった。
http://designer.crowdworks.co.jp/entry/uxguideline
▼プロジェクトを振り返り
Webとアプリで体験が大きく異なっていた
・検索体験
・一覧比較体験
▼事例を見回してみた。
Facebook
ZOZOTAWN
→項目やカテゴリは一貫していた。
▼なぜこんなことになったのか1
目先の数字に囚われ、訂正的なデータに目を向けられていなかった。
▼なぜこんなことになったのか2
今のクラウドワークス、WebのUIってイケてないよね!
自分たちならではの新しい使いやすいUIを考えよう
→ユーザーの使い慣れたUIをdisって無視。
アプリはサービス全体の一部なのに、
個別で設計を進めてしまった。
▼現時点で対処できていること
・問題は判明した
・組織体制の変更などもあり、アプリ改善は着手できてない
・ただ、新規アプリのプロジェクトでは対処できている。
▼新規プロジェクトを発足
WEBの仕様の整理
ユーザーストーリーの定義
→イケてないところは最小化しつつ、
既存ユーザーが「使い慣れている」感を感じられるUXに
▼まとめ
各デバイスを含めてモノを作る術
教訓其の1:数字だけにとらわれることなかれ
教訓其の2:アプリはユーザー体験の一部。一貫した設計を意識せよ。
■3限目 シャープ株式会社 中田さん(電化美術の人)
「賃貸住宅「コンセントハウス」のデザイン ?10年以上もたなきゃいけない住宅設計の世界?」
▼普段
ロボフォンなどの開発に関わっている
→が社内のことは話せない・・・
▼社外プロジェクト「電化美術」での活動
IOTなどを活用したプロジェクト
▼クライアントワークとしてのアパートメント
→400 と 0
事業者:千島土地株主会社
依頼内容としてはFAB LAB北加賀屋とやってほしいと言われた。
▼依頼条件
完成後、実際に賃貸住宅として貸し出される。
→最低10年程度は変更なしで維持できること。
→合宿などをした。
▼きづき
コンセントが家具の配置や行動動線に制限を生じさせている
→プロトタイピング × デジタルファブリケーション
→ブレッドボードを使った。
→コンセントハウスというコンセプトに至った。
▼キーアイデア
・コンセントを利用して何度でも自由に組替えできる
・3Dプリンタでパーツを追加できる
・オープンで改変可能な3Dデータのアーカイブ
▼400
→一部屋に必要なコンセント
→しくじり1:予算超過
ギャラを削ってカバー
→しくぎり2:作業工数超過
メンバーが作業をした
▼コンセントハウス
→必要な家具のデータは3Dデータとして公開されている。
▼0
→オープン後の入居者 0名(2017年6月時点)
▼最大のしくじり
収納がない
▼まとめ
予算や工数超過ミスはあったが「新しい知覚」は実現できたと思う。
でもまだ入居者はない。押入をつぶしたのが原因か?
■4限目 AbemaTV 松本さん
「とにかくアプリ内の文言が決まらない話」
▼AbemaTV
登録なしで楽しめるインターネットテレビ曲
▼問題点1 とにかくアプリ内の文言が決まりません
例:通知を受け取るボタン
→現在:通知を受け取る
→ちょっと前:通知予約する
→何ヶ月前:視聴予約する
→その前:通知を受け取る
例:マイビデオに追加ボタン
→現在:マイビデオに追加
→ちょっと前:タイムシフト予約
→何ヶ月前:オンデマンドについて
→その前:オンデマンドリスト
※文言を決めるのはディレクターとデザイナーが決めている
※おおまかなコンセプトは社長の藤田さんが決めている
▼問題点2 訴求すべきは機能?コンセプト?
マイビデオってなに?
お気に入りだとアクションとしてそそられない
▼問題3
文言管理をする人がいない
→文言管理シートを作る予定
→文言管理シートが正です!
▼まとめ
神経質な人が文言管理シートを作る
馴染みのある文言を使おう
■5限目 クックパッド 倉光美和さん デザイン落とし穴
「デザイン落とし穴 -抜け出すための傾向と対策-」
■感想
すごく楽しい内容だけあって、基本スタンディング(結局みんな床に座ってた)
ってどうよ?って思ってしまいました、
あと、倉光さんのクオリティが一段ちがってたなー。
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