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MATCHBOXっていうマイナビワークスが行っている転職サービスの
セミナーに参加しましたが、ちょっと問題ありでした、
まず、リマインドメールの頻度が多い。
それに終わる時間がわからない。
また、途中退出はご遠慮ください。とか
ちょっと必死なご様子。でした。
※セミナーの内容は素晴らしかったです。
1.はじめに
・今西さん(@imnstkhs)2016年からベイジに参画。
・コンサルタント/ディレクター
・ベイジ 顧客の成功を共に考えるウェブ制作会社
・本ウェビナーの目的
・各工程で合意形成を取り手戻りを減らす
・顧客とのミーティングに苦手意識を無くす
・顧客視点でデザイン制作に臨める
・自社の制作工程の見直しに繋がる
※デザイナー単体で合意形成とろうとすると難しい。
社内を巻き込む必要がある。
2.合意形成とは
・ステークホルダーの意見の一致を図ること
合意形成ができないと・・・
・顧客に提案しても納得してもらえない
・担当者は納得しても上長の納得が得られない
・再提案が必要になりコストが増大してしまう
・デザインがFIXできずプロジェクトが遅延する
・メンバーが疲弊してモチベーションも下がる
プロジェクトのステークホルダー
・ステークホルダーとは、「プロジェクトの任意の局面に利害関係を持つか、影響を及ぼすか、影響されるか、または影響されると自覚する人、グループまたは組織」を指します。
意思決定者を明確にする
(例:窓口担当者・広報・事業責任者・マーケティングチーム・ブランドチーム・役員・代表取締役)
※プロジェクトのキックオフミーティングで意思決定者を決めておく、参加してもらう。
責任分担表
提案する相手先を明確にしておき、
提案ミューティングなどで参加してもらう。
デザインの合意形成における6つの要素
・プロセスの細分化
・リスク提示
・顧客理解
・議論ポイントの明示
・ファシリテーション力
・デザイン力
3.ワークフロー
ベイジではワークフローを以前から整備している。
営業→プロジェクト設計→戦略→設計→制作→運用
ワークフローがないと・・・
・プロジェクトの全体像や現在地がわかりにくい
・経験が浅いメンバーだとプロジェクトの進め方がよくわからない
・担当するディレクターやクリエイターによってタスクの抜け漏れが起きる
・担当者それぞれが属人的な進め方をしてしまい、クオリティが安定しない
・ミスが発生しても「次からは気をつける」と精神論で終わらせてしまう。
・役割が不明瞭がグレーゾーンのタスクが発生し、放置されてしまう。
・公開前の品質チェックなど、担当者により確認の精度が変わってしまう
・定型化できない創造的な仕事の時間が、ルーチンワークに奪われる
ベイジのワークフロー
戦略フェーズ・設計フェーズ・制作フェーズ
※お客さんに細かすぎるワークフローを提供されても理解されない
※リスクなどが伝わりやすくなる
ベイジではトータル100ぐらいのタスクに分けてスプレッドシートで管理している。
WBS
細かすぎるので顧客に直接みせることはない。
キックオフミーティングで伝えること
・スケジュール上のリスク
・調査における分析量
・最終的に決定するページ数
・デザインの制作期間
・デザインの決定期間
・現行の手配・分量
・CMSの実装仕様の複雑さ
・テスト公開後の要望対応の量
・解決が難しい不具合の発生
・特記事項
・プロジェクトが進んだ段階で、前の工程に戻るような内容の変更が発生した場合、追加費用やスケジュール変更のご相談をする場合があります。
・仕様やタスクの追加については、できるだけ柔軟にお応えします。ただし、規模が大きい追加要望については、追加費用やスケジュールのご相談をさせていただくこともあります。
※プロジェクトの最初に伝えておく。
※ディレクターが伝えておくべき。
4.デザイン提案のプロセス
デザイン制作以前にやっていること
・戦略検討、リサーチ→設計会議→画面設計→デザイン制作
※デザイナーにも同席してもらい顧客への解像度を高めておく。
戦略検討(CCPCC)
会社のこと・顧客・商材・チャネル・コンテンツ
DMUの整理(カスタマージャーニーマップを作成)
参考:戦略整理
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ユーザーテスト
※デザイナーも同席したほうがいい。
リアルのユーザーを踏まえた上でデザイン提案をする。
ワークショップ
顧客を巻き込んで合意形成をとる
設計会議
戦略をとらえて、画面ラフをディスカッションする
場合によってはFigmaとかも。
お客さんも参加してもらうこともある。
デザイナーの対応範囲
・画面設計
・ディレクション
・顧客との質疑応答
・プレゼンテーション
・デザイン制作
・方向性確認
・配色検討
・コンセプト
画面設計
以前はディレクターが担当していた。
いきなりワイヤーフレームをデザイナーに渡すと、戦略の意図が伝わらない可能性がある。
コンセプト
戦略検討やブランディング方針、ペルソナ像などを踏まえてコンセプトを定義する。
配色検討
配色についても、論理的にしておく
方向性確認
おお外ししないように、ムードボードなどで方向性を確認する。
デザイン提案
ビジュアル表現だけに偏った議論にならないように情緒表現
一案だけでデザインが決まることは少ない。
①どの方向性で進めるかを決める
②決めた方向性での訴求方法を考える
※大きな手戻りが減らせる
5.提案時に注意すること
ミーティングの基本構成
・事前準備(参加者の選定・アジェンダ作成・資料作成・アジェンダ・資料の送付)
・ミーティング
オープニング
情報格差の解消
提案・議論
クロージング
・現在地の確認
※変動要因をちゃんと説明しておく。
・ミーティングのゴールを伝える
・確認して欲しいポイントを明確に伝える
議論ポイントを明示しておく。
・全体像を伝えた上で細部の説明
目的を伝える→全体構造を伝える→細部①を伝える→細部②を伝える
・デザインの意図を説明
見ればわかることをそのまま説明しない、
顧客が知りたいのは「なぜそうしたか?」という意図。
ユーザーテストなどの根拠を明示する
・疑問や不安を深堀りする
ぶっちゃけ、個人的な意見でもいいので。とかを使う
・次回までのアクションを確認
議事録を作成、送付する
6.振り返り
チェックリスト
・行程ごと意思決定者を明確になっているか?
・責任分担表を作成してプロジェクトメンバーに共有できないか?
・自社のワークフローについて見直す余地はないか?
・設計やデザイン工程を細分化したWBSを作成できているか?
・キックオフミーティングでリスクを伝えられているか?
・デザイン制作以前の工程に関与することはできているか?
・顧客の顧客を正しく理解できているか?
・デザイナーの担当領域で越境できる点はないか?
・自分なりに提案時に注意することをまとめられないか?
7.ツール・書籍紹介
・Google Workspace
・ゼロから学べる!ファシリテーション超技術
■Q&A
・一番手戻りが多い原因として、クライアントに対して何が不足している場合があるでしょうか。
→要因は様々あるが、顧客理解が足りない場合がある。
もしかしてディレクターも理解できてない場合もある
・スケジュールをざっくりと立てて結構ずれ込むこともあるのですが、ベイジさんではスケジュールは日単位で細かく立てているのでしょうか?
→かなり細かく組んでいる、Microsoft Projectを利用。
→デザインが1か月~2か月かかるのを理解してもらう。
・とても分かりやすく為になるお話ありがとうございました。デザインの参考サイトを提示する際の具体と抽象の基準について、可能であればご教授頂きたいです。
→具体→お客さんの写真を見せましょう。超実現的なものを提案
→抽象→世界観がなんとなく伝わる案
→素材サイトなどでキーワードを入力して探す
ポートフォリオサイトで探す
・顧客理解のための情報収集はどのようにされているか具体的に教えてください。
→ヒアリングシートを用意しておく、そしてミーティングで深堀りする
→代表や関係者の書いた本を読む
→その業界の本も読む
→顧客像に近い人をSNSでウォッチ
→顧客のウェビナー
・役員などが、見ているとこが違う場合はどうするか
→事前に担当者と認識合わせをしておく。
・スケジュールを細かくご共有いただき大変参考になりました!ありがとうございます。
私が今いる会社ではデザイン修正を見込んだスケジュールになっていない事が多いのですが、顧客にも納得していただけるように社内PM・ディレクターに交渉するにはどうすればよろしいのでしょうか。
→よくあるパターンはお客様のフィードバックがスケジュールに入らない。
→お客さんのリスクとメリットをPM・ディレクターに伝える。
→若いデザイナーだと巻き込みが難しい・・・
そこはえらい人を巻き込んでなんとかする。
★参考:Webディレクターが身に付けておきたい15のビジネススキル
★:株式会社ベイジ:ウェブ制作の仕事の進め方
素晴らしい内容を共有していただきありがたいです、またディレクションしたくなりました。
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