Tama Design High School講義プログラム 「生成AIが当たり前のデザイン」 2023年12月02日

▼講師:堀井 秀之さん
i.school エグゼクティブ・ディレクター
日本社会イノベーションセンター(JSIC)代表理事/東京大学名誉教授

▼会社紹介
i.school
JSIC:日本社会イノベーションセンター

▼イノベーションWSプロセスの標準モデル
・手段に関する情報入力
・手段に関する情報分析

▼電子付箋ツールのワークショップ
 ①ニーズ分析
 ②シーズ分析
 ③アイディア発想

▼新規性を生み出すアプローチ
・未来探索アプローチ
・エスノグラフィックアプロー
・エクストリームユーザーアプローチ
・アナロジー思考アプローチ
・ニーズ×シーズ(テクノロジー)アプローチ
・バイアスブレイキングアプローチ

▼ChatGPT等の生成AIの発展とi.school
・人工知能に対する期待を裏切られブームが去る歴史
 →今度は違う
・スモールタスクとビックタスク

▼安野貴博
・2011年度 i.school修了生
・東京大学工学部松尾研究室卒
・チャットボットソリューションの会社を起業
・リーガルテックの会社を創業
・小説 サーキット・スイッチャー
・M-1グランプリ2回戦敗退。
・生成AIを利用して漫画の創作

AIを活用して、漫画でもでき、小説でもできる
現状の生成AIには限度がある、あくまでもサポート

▼アイディア創出ワークショップの機能
・新規性・有効性の高い製品・サービスのアイディアを生み出す
・人をポジティブにする
・組織の文化・風土を向上させる

▼心理的資本
・人的資本:知識・技能・能力
・心理的資本:ポジティブな心理的発達状態
 ・自己効力感
 ・希望
 ・レジリエンス
 ・楽観性

▼高校生27名のワークショップ前後の心理的資本の分布
・心理的資本が高まった。

▼teamvis
チームワークの見える化WEBツール

▼ワークショップの事例

▼表情分析:Deepface

▼事例:ワークショップ
アンケートの自由記述をChatGPTで分析した。

▼ポジティブになる理由
・スキルの習得
・チームワーク

▼熟達者AIの開発
・熟達デザイナーのデザインのようなデザイン生成VS熟達デザイナーのデザイン創造
・熟達者研究の知見
・熟達者AIの開発

▼熟達性
・直観 VS 沈思熟考
・AIの発展 = 万能AI AGI:沈思熟考
・直観性 コンピュータの再現?

▼熟達性AI プロトタイプ
・10アイディアを出すことをプログラムした。
・デザインの熟達性AIを開発しようとしている。

■質疑応答
Q.発話分析とかどうやっているのか。
 →発話量は指標ではあるが、可視化してみせることが重要
なんらかの気づきが生まれる。

Q.趣味でデザインをしているけど、クリエイター目線で考えると、AIに反感を持っている人もいるなか、社会でどう折り合いをつけていくか。
→ネガティブな反応もある。メジャーになるのかマイナーになるのか簡単に予想することは難しい。良い面が見えるとポジティブになる。
例えば将棋を考えた場合、藤井さんがAIを使って強くなるみたいな面。
負の効果を生む場合、規制をするのではなく、そうゆうのに対処していく。

Q.学校で、デザインが一般化してきたり、AIが発達してきている中で、視点をもっと根本的なところに置くことで、埋もれないデザインをする。というようなことを学んでいます。熟達者A Iが一般化してしまったら、そういうデザインをやっている私たちはAIに負けてしまうのではないかと不安です。将来的にどうなるのでしょうか。
→ちょっと動かしただけでアイディアがたくさんでてくるのをどう受け止めるのか。自分に対する刺激になる。勝つか負けるかではなく、自分が成長していくために使う。

Q.熟達者AIについて質問。言語モデルを使っているのですかね。
ChatGPTでも画像生成できるがそれとは違うんですかね。
→ChatGPTも使っているが、直観性を表現するのにAPIを使っている。

Q.イラストレーターとして仕事しているのが、絵を学習するAIで学習におそれを感じている。作品を守ることにできることはありますか。
→守るよりはAIを使うことでいい作品を生み出していくことのほうがポジティブ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました