couldで有名なデザインする人「長谷川恭久さん」のセミナーに参加してきましたので、
メモを残しておきます。
テクノロジー×クリエイティブ視点でみる、Webの仕事の行方
■2011年 従来のWebサイト制作の終焉(CSS Niteより)
→従来のWebサイトのみのコミュニケーションから、
Facebookや電子書籍などのクリエイティブに変わりつつある。
人々とコンテンツをどうやってつなげるかに注目することによって、
従来のWeb制作とは違うことが出来るのではないか。
■未来への不安
→Webサイト制作と現状の業界との差が、
不安感やもやもやになっているのではないか?
今のWebサイトは雑誌を作っているといっても過言ではない。
例:雑誌
→そもそも伝えたいこと意外の情報が多すぎる。
本来であればWebだと、もっと違うことができるはず。
(情報を共有できたり、直接ユーザーに伝えたり。)
Webは従来の紙に頼りつつも、まったく反対な制作方法をとっている。
→見た目を先に作って、コンテンツを流し込む。
Webサイト制作の敷居が低く、多様な職種の人が関わったため、
形がないものをデザインしないといけない、
でもムリヤリデザインしないといけない、
それがうまくいかなくなっている。
今まではPCのみ考えていればよかったが、
今後は、スマートフォンやスマートテレビ、
デジタルサイネージなどにも広がってくるため、
雑誌のように固定サイズの世界観を表現することに、
スケーリングできなくなってきた。
※これをなんとかするために、
どんなブラウザでも同じように表示するような制作方法が、
染み付いてしまった。
■SHAZAM TO SHOP
http://www.shazam.com/
→テレビを使いながら、マルチデバイスを使う。
Webのデータを使って、どのようにクリエイティブを作るか。
WebをWebらしく作るためには、
どのようなことをしていけばいいのか。
→コンテンツ。
■コンテンツ
コンテンツをどのようにデザインしていくか。
コンテンツとコンテキストをどのようにつなげるか、読み取るか、伝えるか。
例:bing
→ニューヨークを検索すると、
旅行の情報や航空機の情報をあらかじめ出したりしている。
利用者がどのようなことを考えて、検索キーワードを使ったのか、
考慮してデザインする必要がある。
例:Amazon
→購入情報にあわせて、おススメな商品を出している。
→今後はお友達機能なども追加してくるはず。
※自分たちで、コンテンツとコンテキストを結びつけるのが、
やりやすくなっている。
自分のパーソナルなものにWebが見れるようになった今だからこそ、
コンテンツとコンテキストが大事になってきた。
■Who・What・ Why・ Where
■実際につくっていくうえでの方向性
▼A List APART
世界のWeb業界の人はどんな職種名で働いているか?
→日本で普通にあるWebディレクターがすくない。
・Developer(開発者) 38.2%
・Web Designer(Webデザイナー) 12.9%
・Designer(Webデザイナー) 8%
・UI Designer(UIデザイナー) 4.7%
・Project Manager(プロジェクトマネージャー) 4%
・Creative Dir.(クリエイティブディレクター) 2.9%
・Web Director(ウェブディレクター) 2.1%
▼Web Developer
Webに理解のある開発者
▼Information Manager
情報を管理する人。
▼Progressive Designer
即興ができるデザイナー
▼Artisit
アーティスト
※この4つに完全に分かれるのではない。
■Web Developer
コンテンツを如何に早く、正確に利用者に届けるか?
フロントエンドでできることと、バックエンドでできることの両方。
※正確にというのは、「コンテキスト」を正確に取れるかということ。
▼取得しないといけない技術(あくまでも一例)
・Web標準
・プログラミングパターン
・データベース設計
・様々なプラットフォームへの最適化
・データ収集
・画像収集、生成
■Information Manager
利用者の利用傾向や状況を考えてコンテンツを作る。
「Webサイト、ソーシャルメディア、モバイル、ブログ、メール、印刷」
を考慮してコンテンツを管理する。
例:Kingshillcars
http://www.kingshillcars.com/
レスポンシブデザインを採用しているが、
スマートフォンで見ると、情報の順序を変えている。
※IAとどう違うの?
→今まではWebサイトの中だけだったが、
今後は外側も見ないと成立していかない。
※The Intertwingularity
Webのエコシステムのなかで、どのようにIAとして活動するか。
▼取得しないといけない技術(あくまでも一例)
・Web標準
・コンテンツ戦略
・エディトリアル
・ソーシャルメディア
・IA
・アクセス解析
■Progressive Designer
→エモーショナルなものを加える。
※なぜProgressive
→日本語でいうと「即興」
デザイナーにも即興能力が求められる。
現在のWebデザインは、完成するまでデザインを見せないウォーターフォールモデル。
ウォーターフォールモデルでの変更コストを下げる為には、
紙で作ったものを先に見せるなどのスピード感が求められる。
(Agile的な制作方法。)
▼取得しないといけない技術(あくまでも一例)
・Web標準
・ビジュアルデザイン
・インタラクションデザイン
・プロトタイピング
・デザイン思考
・プレゼンテーション
■Airtist
別に絵を描く人ではない。
ARTには2種類含まれている。
芸術 or 要領(手段)
音楽とアーティストの例
曲で儲けようとするな
配信経路を確保
曲(作品)は無料だ
利用者に分かりやすいサイトを作る
ツールを使いこなせ
オンラインでのコミュニケーションを学び
自分のしていることを信じる
Webサイト制作前にイラストレーターや映像クリエイターだった人は、
今後は、大きなチャンスになるかも。
素晴らしい作品を作る人がアーティストではない、
作品を作れた上で、「要領」を得ている人。
→セルフマーケティング
作品を作った上で、
Webサービスやアプリを使ってマーケティングする。
(一昔前みたいに、Webサイトは作らない、余計なところに力を入れない)
▼取得しないといけない技術(あくまでも一例)
・Webの活用
・コミュニケーション能力
・情熱
■まとめ
▼Web業界とIE6は似ているのではないか。
→Noの理由なんていくらでも作れる!
→Noを言い続けて現状を作ったWeb業界はちょっと大変かも。
そんななかで、「Yes!」を言うことが大事。
▼未来は誰にも分からない。
→わかんないからこそ、柔軟にダイナミックに対応していく必要がある。
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