ということで田口さんのセミナーです、
21:00~23:00という平日の夜という時間帯です。
■プロジェクトマネジメント
そもそも何を管理するか?
・人
・お金
・時間
▼人の管理
ヒューマンリソースマネジメント
例:キャンプの役割分担
クライアント側の名刺の肩書とプロジェクトにおける
役割は必ずしも一致しない
→プロジェクトの最初に行う。
→承認担当者はキーマン
「誰が、何を、どこまで」プロジェクトにおける役割を定義
▼お金の管理
コストマネジメント
予算と実績の管理
例:子どもの頃の遠足(おやつは300円)
制作費の算出=単価×工数
→単価を下げることは所詮「値切り」でしかない。
→工数、作業量によって変化する
→時間にも関係してくる
▼時間
いかに効率よくプロジェクトを進行するか。
▼プロジェクト進行
例:虫の目と鳥の目
開始から終了までの「ロードマップ」を事前に策定
ムダなリソース消費を抑制できる
▼ロードマップ作り
例:船での旅
目的地が定まらないと
プロジェクト進行は「放浪旅」でなない
まずはゴールをしっかり定義する
その上で「どう進めるか?」計画を立てる
→ゴール設定
→作業量が増えれば工数も増える
▼プロジェクト進行のロードマップ
どう進める?
効率よく直進するための
チェックポイントを用意する→マイルストーン設定
「決めるべきこと」を設定する
例:オムライスづくり
・半熟?固め?
・ケチャップ?デミグラス?
・副菜は?
・お皿は?
作業タスク
誰が、何を、いつまでに、どうする
※作業タスクの細分化
認識のずれや作業のヌケモレをなくす
例:キャンプ
抽象的なタスク設定はNG
作業場の迷いや解釈のバラつき
「認識の齟齬」は致命的なリスク
「誰が、何を、いつまでに、どうする」を
具体的にクッキリさせる
例:デザインを決める
→ペルソナ
→掲載情報
→レイアウト
→デザイン
プロジェクトのゴール到達に必要な
「決めるべきこと(マイルストーン)」を設定
→クライアントとの合意形成
→最終ジャッジを決める承認者が決める場にいることは当然。
→「決めたこと」を記録に残す
二転三転のリスクを未然に防止
→争いを防止するため
・「決定を覆す」要求への対処は?
クライアントとの「主契約」に依存
「業界ルール」云々ではない
・主契約が定義されていない事項は協議が必要
(そもそもの契約条件が超大事)
→1クリエイターの問題ではなく法的な問題になる
※できるからやる
クリエイターとしての技術力
■質疑応答
Q.クライアントワークのコミュニケーション
A.能動的に向き合う
Q.どの連絡手段を使うか
A.クライアントとの会議をどう設定するか
最近は会議を減らすクライアントも多い
Q.会議の設計
A.やみくもに行っていても良い会議にならない
・議題
・参加者
・議論
・着地
Q.会議のファシリテーション
A.議題→着地(着地はタスク化すること)
(発散:意見の交通整理
収束:採択の合意形成)
個々の意見の良し悪しではなく
あくまでプロジェクトベースで
「何を基準に、どの意見を採用するか?」を協議
Q.マネジメントツール
A.特別おススメのツールはない
偏った価値観の「業界の常識」にとらわれない
コミュニケーション上のメリット/デメリットを考慮
クライアントが慣れ親しんだツールが良い
(Excel)
Q.対面会議は必要?
A.クライアントワークは関係性の構築が重要
クライアントとの距離感が縮まった感がない
Q.作業の遅延への対処
A.「誰が、何を、いつまでに、どうする」を明確に設定
「遅延」を吸収できる余地を残しておく
Q.クライアント都合による進行の停滞をどう扱うか?
A.停滞による「リスク影響」を事前に伝える
損失の扱いを事前に「取り決め」しておく
Q.クオリティと納期はどちらを優先すべき?
A.どっちも優先すべき。
クオリティも無作為に扱っていない
作業者毎にまちまちなクオリティをどうマネジメントするか
→完成イメージのすり合わせ
Q.チームビルド
A.頭数を増やそうとしない、少数精鋭がベスト
「役割分担」と「責任範囲」がポイント
Q.リテイク要求への対応
A.なんでもかんでも「修正」で括ってはダメ
「修正/変更/追加」のすみ分けと
・修正:誤りを改めること→作業者が負担すること
・変更:別の状態へ変えること→お願いした人が負担
・追加:新たな要素を加えること→お願いした人が負担
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