最初、PCのエラーでZOOMにログインできず、
再起動した結果、冒頭は聞き逃してしまいました。
講師はおなじみに奥泉さんです。
▼対面インタビュー
・コロナ過なので、オンラインでのリサーチが可能になった。
・コロナ過が明けて、対面ユーザーでのインタビューが増えた。
▼ラポール
オンラインインタビューでリアクションが大げさになった。
▼ノンバーバルコミュニケーション
・訪問調査
①ユーザーの発話の信憑性が上がる
②環境や状況を見て確認しながら対話ができる
③ユーザーが「無関係」と思い込んでいることも聞ける
①ユーザーの発話の信憑性が上がる
→我が家だから、変に緊張しなくて楽だわ~
②符号化特定性原理
→記憶したときに同じ状況なら思い出しやすい
→リビングでリサーチするのではなくその場に移動してもらう。
→訪問調査なら思い出せる要素がたくさんある。
③ユーザーが「無関係」と思いこんでいることも聞ける
事例:サプリメント業者の事例
→サプリメントだけにフォーカスしたいわけではない
→プロテインやヤクルトもサプリメント。
→ユーザーの頭の中に限定されていることは訪問調査で
明らかになりやすい。
A)観察すべきポイントをしっかり議論しておく
・リビングルーム以外で見せて貰いたいところはどこかな?
・キッチンは外せない、できれば冷蔵庫もみたい
・寝室も見せて貰う?
▼確証バイアス
人は自分の仮説や期待に合う情報を積極的に求める
×寝室に常備しているサプリはありますか?
〇 他の部屋に置いているサプリはありますか?
(寝室も常備も質問としてはNG)
× おー、やっぱり寝室
→既知の事実は確認程度で充分
→想定外の気づきを拾いたい!
※サプリを寝室に置いてあることはアンケートで分かっているんだから、聞くだけでよいんじゃないですか?
※想定外の気づきを拾いたい
B)ユーザーに何をどこまで事前に伝えておくか決める
・断られる可能性があるところは事前に確認。(寝室など)
・「準備してほしくないこと」も伝えよう!
・日頃飲んでいるサプリメントを日頃飲んでいるものを出しておきました。
→保管している状況も知りたかった。
C)本題以外に使う時間が最小限になるよう準備を整える
本番以外に使う時間が最小限になるよう準備を整える
→うぉ~、ぜんぜん時間が足りない。
→インフォーマントが気を利かせてコーヒーをいれてくれる。
※こちらが遅刻することはありえない
▼遅刻厳禁
・一軒家か、集合住宅かをユーザー本人に確認する
・集合住宅の場合はエントランスの場所、エントランスからの行き方まで確認する
・表札を出しているかどうかを聞いておく
・Googleストリュートビューで周辺の様子、最寄り駅からのアクセスなどを見ておく
・当日はやめに現地入りできる場合h、アクセスと訪問先を確認しに行く。
▼事前連絡
・訪問日時と訪問人数
・「早く着きそうなときはお電話しても良いですか?
・滞在時間と滞在中に見せていただきたい部屋は物
・「普段どおりの生活空間を拝見したいので過度のお掃除はお控えください」
•「保管状況なども確認したいので、事前に出しておいていただく必要はありません」
・「飲み物は持参しますのでおもてなしは不要です」
▼適度で適切な装い
・フォーマル過ぎず、カジュアル過ぎない装い
・必要最低限の手荷物
・スーツケースは絶対NG!
・買い物袋を提げていくのもNG!
・脱ぎ履きのしやすい靴
・とはいえ裸足にサンダルはNG!
・雨天時は替えの靴下やタオルを持参
▼訪問調査 ネガティブなポイント
①訪問できる人数が限られる
②事前に役割分担
(モデレーター・撮影担当・記録係・記録係)
4人くらいに抑えたい、できれば3人がいい。
余裕があれば配信も。
③遅刻厳禁 ロジスティクス担当
・無理のないスケジューリング
・移動時間と手段の確保
・チームメンバーの集合場所と集合時間
・次の訪問先への移動方法
・訪問前の腹ごしらえとトイレ休憩のできる場所選定
・デブリーフィング用の場所選定と確保
・次の訪問に向けた備品の確認
・バッテリーの充電
・同意書、謝礼などの準備
③家族やペットの同席を拒めない!
・オンラインインタビューの場合
→(お子さんがいる)
→お母さーん、ピアノの練習しても良い?
・会場での対面インタビュー
→嫁さん連れて来たので、同席してもいいですか?
▼事前連絡
当日お互いに驚くことのないように!
・訪問日時と訪問人数
・「早く着きそうなときはお電話しても良いですか?」
・滞在時間と滞在中に見せていただきたい部屋や物
・「普段どおりの生活空間を拝見したいので過度のお掃除はお控えください」
・「保管状況なども確認したいので、事前に出しておいていただく必要はありません」
・「飲み物は持参しますのでおもてなしは不要です」
・「同席くださるご家族はいらっしゃいますか?」
※入念な準備とチームワークで乗り越えられる!
※ユーザーの主観を想像する時間と客観視した時間を使い分ける。
■参考書籍
・ユーザーの心の声を聴く技術
・ユーザーインタビューのやさしい教科書
・勘違いが人を動かす
・多様性の科学
・教養としての認知科学
・認知バイアス辞典
・影響力の武器
■質疑応答
Q.ユーザーは通常、非常に婉曲であり、批判するのが恥ずかしい傾向があります。特に顧客の研究者に対して、ユーザーに本当のことを話させるための方法はありますか?
→ラポール形成をしっかりとする
→何を不安に思っているか早めの段階で明らかにする
Q.登壇のなかで「調査目的による」といった言及がありましたが、まさにそれだなと思う日々です。訪問調査が特に向いているドメインや事業・プロジェクトフェーズなどがあれば教えていただきたいです。
→今回はご自宅に伺う事例だったので、
→家族が同席した方が良い場合もある。
Q.訪問調査は「家の中を見せてもらいたい」「料理の様子など家の中でやっていることを見せてほしい」という時に利用する手法と考えていました。しかし訪問調査の利点3点を聞いて「特に現場を見る必要はないけど、ユーザーの発話の信憑性を上げるため、またエピソードを思い出してもらいやすくするために訪問調査を実施する」というケースはあるのでしょうか?
→ユーザー調査をしなくても良いデータがあるのであれば、
行かなくてもいいかと思う。
→訪問調査ならではの気づきもある。
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