2014年11月26日
Design dot Yahoo! JAPAN UXの構想と実現
に参加してきました。
すてきなミッドタウンの中を迷子になりつつ、
なんとか会場に到着。
常葉大学じゃないけど、
リアルタイムドキュメンテーションしてました。
最初に山本さんからDesign dotの趣旨の説明からスタート。
最初の30分はYahooの瀧さんから話題提供が。
瀧知恵美さんの話題提供
▼最近の活動
デザイン思考の社内推進
→Yahoo! JAPAN Creative Blog
→社内ワークショップ
→実案件のなかで実践
※最近はビジネス視点も求められているので、チャレンジしている。
▼UXの構想と実現
「考える」と「作る」のつなぎ方
▼「考える」と「作る」
why? 何の為につくる(課題は?ビジネス戦略は?)
what? 何をつくる(理想の世界+ソリューション)
how? どのように作る?(担当役割+プロセス+メソッド、ツール)
▼うまくいかないケース
何のためにつくる?ことが曖昧で、なにを作ればいいか?になってしまう。
▼うまくいかないケース2
理想のUXを考えるまではできたが、howのところでうまくいかない。
※考えると作るがうまくつながらない
▼UXデザインはただの理想ではない!
UXの誤解
1. UXは理想のユーザー体験を妄想することでしょ。
→UXは考えましたよ!理想のユーザー体験考えました!
↓
定量、定性調査にもとづいた提案に負けてしまう。
2. 理想のユーザー体験を考えたら終わり
→理想のユーザー体験考えましたよ、作ってください。
▼アイデアの確認テスト
ユーザー体験の確認+ニーズ発見テスト
(仮説○○○ができると楽しい) (何ができると楽しい)
3、UXは時間がかかるだけで効果がない
→1から考えている時間がないので今回はできません。
↓時間がなくてやらせてもらえない。
▼デザイン思考2週間パターン
だいたい2週間あればUXデザインができる。
▼UXデザインはただの理想ではない!
UXの誤解を解消する
仮説の創造→確認することを明確に→仮説の見直し
(仮説のブラッシュアップ)
▼問題解決アプローチはもう古い!?
問題解決→design thinking(IDEO)
問題解決
不便→便利だけでは不十分
不便を便利にすればいい
→ありきたりなものになりがち。
使える!→楽しい体験に。
新しい価値ある体験を生み出す可能性も!
※問題の本質を見極めることが必要。(VISION)
※問題解決して満足しては”豊かさ”にはつながらない
▼今日のトピック
UXをただの理想で終わらせないためには?
問題の本質に気づくためには?
豊かさにつながるアプローチ方法とは?
トークセッション
坂田さん:ものづくりを深く考えたときに、
日本はものづくりをひとつのものと考えてしまう、
ものをつくることと考えることは投資先は別だし、品質もあがらない。
山本さん:考えるとつくるは近づいている(LEAN UXなど)
プロトタイプ的な文化が出て来ているのは、
考えるとつくるが近づいてきているのではないか。
瀧さん:プロトタイピングが後ろのフェーズになってしまっている、
もっと早くプロトタイピングしたい。
山本さん:プロトタイプのクオリティによるが、
紙でつくることを重視している。
ネット系の人は一発で正解を出そうとする。
つくって捨てるという行為を先にやろうとすればいいのでは。
坂田さん:プロトタイプを忠実に再現するというところに魅力を感じてつかっている人が多いのでは。
瀧さん:社内でも最初から作り込んだプロトタイプを作る必要はないよといっている。
作り始めると細かい作り込みを始めてしまう。
ユーザーテストすると、細かいボタンの位置のダメだしされてしまって、
本質から外れたユーザーテストになってしまうことがある。
山本さん:作ることは楽しいからそうなってしまう。
サービスに関わっているので、アートでも作品でもないので、
作ったものを捨てることを実施すべき。
坂田さん:プロトタイプも何を見せるかによる。
体験であればビデオなんかでもいい。
山本さん:作業が増えるんじゃないかという観点でUXの人は怪しいと思われているので、
UXデザイナーとして関わるまえにKPI設定にも関わり、
売上あがりますよといっている。
ビジネスにコミットしているという姿勢を見せることが大事になってくる。
瀧さん:競合把握などのビジネス面も考慮している。
坂田さん:導入という言葉がキライ
どちらかというとなんでやらないんですかという気分。
コストの問題はユーザーを理解することで、必然的にコストは下がる。
ただコストを下げることだけが問題ではない。
山本さん:無理やりUXデザインを行って失敗しているケースがある。
(カスタマージャーニーマップを作って失敗)
UXという人が胡散臭いと思われていることがある。
瀧さん:急にジャーニーマップ作りたいという相談がくる。
→本当にジャーニーマップを作る必要があるのか。
手法やろう!はよくない。
山本さん:ペルソナ作ってどうするの的なのはUXデザイナーが自分で首をしめている。
坂田さん:プロセスはしっくりくるし分かりやすいが、
その結果生み出されたプロダクトが上手く行かないとプロセスが悪いと言われてしまう。
そこがちょっと危険。
プロセスに興味を持ってもらうことも、
ユーザーを大事にすることに興味を持ってもらうことも大事では。
山本さん:UXデザイナーってリーダーシップ必要だよね。
タイムリーに場を作ったり、コン的スチュアルジャッジメント。
ペルソナ作らなかったり、ジャーニーマップ作らなかったりする判断が、
UXデザイナーに求められる。
瀧さん:UXデザイナーは色んな手法を身につけて、使い分ける必要がある。
それには失敗することも大事。
最初は詳しい人にサポートしてもらってから独り立ちしたほうがいい。
山本さん:UXデザイナーの教育でいい方法はないですか。
坂田さん:問題の本質に気づく着眼点が必要。
いつもなぜ?を考えて質問をなげていくことが必要。
ユーザー視点ってかいてあるけどユーザーにはなれない。
UXデザイナーのバリューはユーザーに一番近い所にいるということ。
瀧さん:UXデザイナーの教育はいろいろ考えているが、
本質を見極めるために大事なことは、何にでも疑問に思うこと、
日々の日常生活でもなぜを意識することが大事だと思う。
山本さん:デザイナーさんはなぜを繰り返さないといけない。
ただそれを出来る人は少ない。
瀧さん:そこは好奇心を持って取り組めるかによるのでは。
山本さん:すぐれたデザイナーは強い、負けない。
坂田さん:なぜを繰り返すことを身につける為には。
→世の中にある売れているサービスをブレイクダウンして考えてみると、
ロジカルな力が身に付く。
セブンカフェで佐藤かしわさんのデザインがなにがすごいのか、
→コンビニでコーヒーを飲むということがすごい、
表面的な部分だけを見るだけではだめ。
UXデザイナーであれば責任を持ってブログなどでアウトプットするべきだ。
山本さん:セブンカフェのユーザビリティは確かに悪いが、
すごく利用されている、そこをなんでか考える必要がある。
瀧さん:言葉の定義の捉え方にこだわっている。
山本さん:現場で仕事をやっている人は現場でやって考える必要がある。
坂田さん:英語でブログを書いている
日本のデザインは汚いと外国に言われた(楽天市場)
楽天市場も細かくABテストなども行って、売上も上げている。
批判と批評は違う、海外はいい意味で批評してくれる。
デザイナーは一番多くしゃべらないといけない。
山本さん:問題の本質に気づくためには単なる批判に終わらずに、
ちゃんと考えないといけない。
なぜという疑問を持つクセをつけてみたほうがいい。
・豊かさにつながるアプローチとは?
山本さん:問題解決型のほうがわかりやすいが、
ニッチな市場になってしまう。
デザイナーの仕事は問題解決ということを本当か考えないといけない。
坂田さん:なぜ人はイノベーションを欲するのか
1つはお金。
2つ目は問題解決ではもうだめだと経営者が感じている。
問題解決に特化したほうがバリューが出しやすいが、
本当に問題の本質にリーチしているか。
IDEOは最近はソーシャルデザインと言い始めている。
山本さん:Twitterは問題解決型でできたのか、
速い安い簡単が蔓延している気がする。
苦しみを乗り越えて手にする幸せもある。
瀧さん:TwitterとFacebookも最初はヒットしなかったが、
世に出て、想定しない使われ方をして今の姿になった、
本質的なものを考えてこういったサービスを世に出せるかが疑問。
長期的なビジョンを見て新しい試行錯誤
山本さん:Twitterはユーザーが使い方を作ってくれた。
自由度があるところがいいところではないか。
坂田さん:完全に出さない。
イサムノグチの言葉で、デザインは8割がたで完成。
常にネットに繋がっている→ちょっと悲しくなる。
それが豊かさなのか。
視覚と触覚しか使ってないのが悲しい。
山本さん:オフラインとオンラインはシームレスにつながらないといけない。
ソーシャルアーキテクトと建築家の方がいっている。
それに情報空間を扱うデザイナーとして答える必要がある。
ソーシャルエクスペリエンスデザインといった視野もいれて、
考えられるといいですね。
坂田さん:Yahoo!で3時間のワークショップを行っている。
サービサーにワークショップをやっているが、
「隙間時間に検索」とか「友達に教えてもらう」など、
想定された回答しか帰ってこないのが問題
瀧さん:視野を狭くしないためにもUXデザインって必要。
山本さん:イベントのビジョンとして、広く深く考える人を増やしたい
といった話をしても、作り込みが楽しいってひともいるが、
それはそれでしょうがない、そういった人も必要。
坂田さん:年齢とか性別とか関係なく、議論できる場としていきたい。
瀧さん:私のなやみを共有して、いろいろ意見を交わせればと思った。
懇親会
懇親会はビアバッシュで。
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