第76回HCD-Netサロン「AIとUXデザイン 〜ユーザーのためのAIを設計するために」
2018年01月26日 19:30~21:30
会場は富士通 FUJITSU Knowledge Integration Base PLY。
蒲田駅から10分くらいで、会場がわかりやすくて良かったです。
■スポンサーセッション 富士通PLYのご紹介
・知と知を練り成し、未来を紡ぐ共創実践の場
・富士通のSEの拠点、約3000人が在籍
・コワーキング・スクエアとしても稼働
☆マイクないのつらいな
■テーマ提示セッション
「AIとUXデザイン ?ユーザーのためのAIを設計するために」 (羽山 祥樹氏)
羽山さんからはテーマ課題を投げかけるセッションが。
(スライド事前に共有済みは嬉しいですね。)
・身体性の問題→上と下という概念は世界共通。
・ゲームのAIはまさにUXデザイン。
■キーノートセッション
・普段はスクエアエニックスにてゲームのUIを作っていた。
・日本の人工知能学会は30年程度
https://www.ai-gakkai.or.jp/resource/my-bookmark/
・自然知能と人工知能
・身体性とインテリジェンス
・意識・無意識の知性
(例:アフォーダンスは無意識)
・人間の精神
・人工知能とは人間の知能を機械に移したもの
・現在、人工知能は第3次ブーム
・人工知能は2種類
・第1次AIブーム(1960年代:パソコンが普及していく)
・第2次AIブーム(パターン認識)
・第3次AIブーム(データベース)
▼3つのAI
・メタAI
(エージエントを動的に配置・レベル状況を監視・エージェントに指示)
・キャラクターAI
(自律的な判断・仲間同士の協調・時にチームAIとなる)
・ナビゲーションAI
(メタAI、キャラクターAIの為にレベルの認識の為のデータを準備・
オブジェクトの表現を管理・ナビゲーションデータの管理
・パス検索/位置解析)
▼キャラクターAI
・ゲームの仕掛けの一つ
▼テセウスの船のパラドックス
船の老朽化した部分を、新しい木に入れ替えているうちに、
全部入れ替えてしまった。はたしてこの船は元の船と同一のものであろうか。
・物質によらず不変なもの→構造→情報
▼ユクスキュルの生物学:問い
カメラの視るとカメレオンの視るはどう違うか
→生物の持つ目は、生物の知能と身体と深く結びついている 能動的な眼であり、 カメラは使用者の意思に従う受動的な眼である。
▼エージェント・アーキテクチャ
・認識、意思決定、運動
・サブサンプションアーキテクチャ(ロドニー・ブルックス)→ルンバ
▼ユーザーエクスペリエンス
・多様なユーザー体験を作ること
▼ユーザーエクスペリエンスは何から成り立っているか
・Halo AIのアーキテクチャー
・Haloにおけるキャラクターの位置どり
▼概論:まとめ
・HaloのAI全体の仕組みについて説明した。
・実際のゲームのAIは、複数のAIの連携によって
組み上げられていることが理解できる。
▼キャラクターを楽しむ
・AI_UX
・人の認識の上に人工知能をどう表れるか?
・知能感受性
自分の意思の強さ
自分の生存の危険度
人間との類似性
・キャラクターAIの戦略(知能方程式)
知能感受性をコントロールする
・オセロの知能方程式
・3つの実例
Left 4 Dead
弾幕シューティング
アストロノーカ
Killzone 2
・メタAIの歴史
ゼビウス(敵出現テーブル巻き戻し)
・The Sims 3(幸福度を計算している)
・アイルー村
・キャラクターに明確な意図が見て取れる。
・「トロと流れ星」におけるキーワード・カテゴライズ
・機械学習 Xbox & Halo 3
・アーロンのアルゴリズム
・FarCry 4の実例
・これからのゲームの作り方
オープンワールド・プロシージャル・適応型的AI
■質疑応答
・エージントAIとメタAIのバランス
→組織としての利益の行動と、個人としての利益の行動は必ずしも一致しない。
・UXデザインの定性的な部分はいなくなっていくのではないか
→ゲームは6割がデザイナー、4割がエンジニア。
→メタAIはゲームデザイナーの知能
自動化するところは自動化し、メタ的なことを考えるようになるのではないか。
将来的にはキャラクターエンジニアリングもメタ化し、
遺伝子情報から自動的に作れるようになるかもしれない、
エンジニアのアルゴリズムを理解してくれるかもしれない。
■感想
人工知能の部分があんまりフィットしてなかったような気が。
ユーザーエクスペリエンスの部分にフォーカスしてもよかったかも。
カメラのシャッター音がうるさいので事務側であらかじめ諸注意を。
メタAIの部分をどうUXデザインに昇華するかだなー。
■ツイートまとめ:https://togetter.com/li/1195313
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