■ウェブ解析士が知っておくべき人間中心デザイン基礎の基礎
■スピーカー 松浦啓さん
UXデザイナー
人間中心設計専門家
学会発表etc
■業務連携しました。
人間中心社会共創機構との連携を始めました。
2022年に創設、略称「HCS-CC」
HCD基礎検定を運営
■連携のメリット
ウェブ解析士→HCD基礎検定の受験料を特別割引
HCD基礎検定資格保持者→ウェブ解析士試験公式テキスト進呈
■なぜ連携?
競争の激しい業界におけるUX
より高い事業の成果をあげるために
ウェブ解析士がUX向上に関する知識を得ることは有効。
同様に、UXデザインの実践者、
HCD基礎知識を持つ者がウェブ解析の知識や
スキルを持つことも有効。
■連携
領域が大きいというイメージにより、提携ではなく
今回は「連携」という表現を使っている。
■本日の内容
検定試験「HCD基礎検定」のカリキュラムの内容をベースに解説
■HCD
Human Centered Design
※マインドセットも重要
■人間中心?
人間至上主義ではない
さまざまなユーザー
人間味・人間性
■人間中心設計のプロセス
①状況を把握して
②要求事項をまとめて
③設計して
④評価する
※必要な分だけプロセスを繰り返す
■設計プロセスとしての定義
ISO/JIS JIS Z 8530:2021
画像引用元 U-Site,黒須正明「ついに出た、JIS Z 8530:2021」
https://u-site.jp/lecture/jis-z-8530-2021
■状況把握のために
・ユーザーインタビュー
・アンケート
・アクセス解析
ウェブ解析士は人間中心設計のプロセスの
「利用状況の把握」において親和性が高い。
■UXと人間中心デザインの関係
わかりやすい製品やシステム、サービスを
作るためにコアとなる考え方であり、手法。
DX、サービスデザイン、UXデザイン、デザイン思考のコアにある
■UXとは?
UX:User Experience
UI/UXという表現は気持ち悪い
UI=UXではない。
■UXデザイン
ユーザー体験をデザインする
・嬉しい体験。を増やす
・嫌なデザイン。を減らす
■UXとCX
単体料理とコース料理の体験の違い。
ただ、食べる瞬間のUXだけではない
■ウェブ解析士テキストでは
実は、UXに関する評価・調査手法について解説があります。
・ヒューリスティック評価
・認知的ウォークスルー
・エスノグラフィ(ユーザー行動観察)調査
■人間中心デザイン コアコンセプト
人間中心デザイン=メソッド(プロセス+手法)+マインドセット
■サービス・ドミナントロジックと人間中心デザイン
モノやサービスのユーザーは人間。
ユーザーはそれらを利用する際に価値の共創も行っている
※価値を生み出すことに対して、課題の発見と解決策の探求を繰り返す。これを中核とした「メソッドとマインドセット」
■関連する考え方
デザイン思考
共感→問題定義→発想→プロトタイプ→試行
※人間中心デザインのアプローチに近い。
■関連する考え方
期間の概念(UXの期間モデル)
予期的UX→瞬間的UX→エピソードUX→累積的UX
■関連する考え方
行動フロー(ユーザーストーリー)を検討
■関連する考え方
・リーンUX
・デザイン経営
・アジャイル開発
・ビジネスモデルキャンバス
・ペルソナ
・カスタマージャーニーマップ
■良いUXが実現するもの
長期的なエンゲージメント
ユーザーのLTVの向上
※LTV:ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)
■HCD基礎検定の勉強方法
受験申し込みで学習教材がついてくる。
・動画教材
・動画教材テキスト
・練習問題
※学習期間が定められています。
■Q&A
Q.丁寧なプレゼンありがとうございました。
HCD基礎検定取得後について質問です。
(ウェブ解析士のような)有資格者向けのコミュニティーや勉強会はありますか?
A.現在コミュニティはないが、すでに500人以上の受験者がいるので、現在イベントを準備中。
Q.HCD-netの人間中心設計専門家やスペシャリストとの関連はありますか?
A.直接的な関連性はない。あくまでも実務経験がなくても受けられるだけ。
Q.お話をお聞きして、人間中心デザインにおいて、よりシャープにするためには、適切なペルソナの設定など解像度の高める意識が重要かなと感じましたが、その理解で間違いないでしょうか?
A.解像度を高める意識は間違っていない。
ペルソナの解像度を高めるというよりは、
ユーザー理解の解像度が求められる。
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