事業検証の精度を上げる!プロトタイプの活用方法とは? 2024年03月05日

■三冨 敬太さん プロトタイプ実践家
 ・著書「失敗する技術 プロトタイピングの教科書」

▼プロトタイプを活用する上での落とし穴8つ

落とし穴①できあがらないプロトタイプ
落とし穴②プロトタイピングの目的の迷子
落とし穴③永久機関化
落とし穴④無意味なフィードバック
落とし穴⑤上層部からのちゃぶ台返し
落とし穴⑥過剰な
落とし穴⑦AIへのとりあえずの期待

▼プロジェクト事例
・新価値創出を目的にしたプロジェクトの

・社内プロトタイピングプロセス・スキルの体系化

・プロダクトの新サービスや広告キャンペーンのプロトタイプ実践

▼落とし穴①できあがらないプロトタイプ
 基本的にプロトタイプはつくりこみすぎてしまう

・プロトタイピングとは何か、の認識を整える必要がある
 ・ワイヤーフレーム
 ・ワニワニパニック

※歴史的にみてもエンジニア分野、デザイン分野で定義が入り乱れている。だからことわかりづらい。

・開発プロセス
・分類(価値・実現可能性・ルック&フィール・インテグレーション)
・最初に行うべきは価値のプロトタイプ
※【落とし穴への対策】チーム・組織内で、しっかりとプロトタイピングについての認識をあわせておく

▼落とし穴②プロトタイピングの目的の迷子
 ・プロトタイプ戦略
 ・プロトタイピングシート

※検証する必要がある優先度が高い仮説を洗い出し
 定期的(2週間に1度、1か月に1度、四半期に1度など)に振り返る

※【落とし穴への対策】
 仮説を優先順位づけして設定して、定期的に振り返りを行う。

▼落とし穴③永久機関化

ある種決めの問題。ので、スケジュールが非常に重要
とりあえずやってみよう!はマインドセットとして持っておき、工程はしっかりデザインする必要がある。

※【落とし穴への対策】
 1~2スプリントのスケジュールをしっかりと最初に引く

▼落とし穴④無意味なフィードバック
・対応策:並行プロトタイピング

事例:金麦
クイックに試すために、6点のアイデアのチラシプロトタイプを作成

※【落とし穴への対策】
 ①提示するプロトタイプを複数にする
 ②アイデアの価値を分解しておき、価値ごとに5段階などで評価してもらう。
 ③出来るだけ実際の体験に近いプロトタイプを用意し、

落とし穴⑤フィードバックの歪曲
 ペルソナしっかりつくって、そのペルソナに話を聞いていますか?

・時間と費用に余裕があるときによくやる方法
 ①傾向を掴むための定量調査
 ②定量調査の回答者のクラスター分析
 ③分けたクラスターをペルソナ化
 ④クラスターに分けた人にインタビュー依頼
 ⑤クラスターごとに把握し、ペルソナアップデート

※【落とし穴への対策】
 しっかりとペルソナを設定し、そのペルソナに近い人に話を聞く

▼落とし穴⑥上層部からのちゃぶ台返し
・作成し たプロトタイプを早めにシェアする
・プロトタイピングで重要なこと
 →何度も実施する
 →いろんなアイデア・コンセプトを試す。

※【落とし穴への対策】
 ①忠実度が低い状態のプロトタイプでもエレベータートーク的にさらっと見せておく
 ②ユーザーインタビューの結果をサマライズして共有する
 (+α)プロトタイピングの効果を説明する

▼落とし穴⑦過剰なアイデア群

・多様決
 →3種類のシールを用意し投票する

※【落とし穴への対策】
 アイデアの評価指標をつくり評価する。
 また、その際にダークホースプロトタイピングを意識する

▼落とし穴⑦AIへのとりあえずの期待

※【落とし穴への対策】
 生成AIでチラシの要素を生成する
 Webページを生成する

■質疑応答

Q.プロトタイプとMVP(実用最小限の製品)について、「目的」「有料/無料」「フェーズ」などの視点で違いをご教示いただけないでしょうか?

→プロトタイプとMVPの違いっていうところでお話をすると、私の理解なんですけど、基本的にはMVPは大きなプロトタイプの中に入っているようなものであるというふうに思ってて。MVPはやっぱり一番最小限の価値を実現するものなので、さっきの価値と、あとは部分的なルックアンドフィールド。
使ってみるっていうことが大事になってくるので、価値の部分とルックアンドフィールドと多少の事前可能性が入ったインテグレーションの部分、おかなり無理矢理わざと前半部分でやる
っていうことに何か特化したようなものなんじゃないかなというふうに理解してましたというところですね。

Q.三冨さんが利用しているプロトタイピングシート、具体的な内容が入っているもので公開可能なものがあれば、見せてほしいです。

→書籍に乗っています。

Q.無意識に自分たちが思い込んでいるものの場合、「それって仮説だよね」ということに気づきにくくて、「仮説」を洗い出すということにいまいちピンと来ていないような場面に出くわすことがあります。「仮説」を考えるプロセスをファシリテートする際に、気を付けられていることがあれば教えていただけますでしょうか。

→確かにその、そもそもこれは当たり前のものであるというふうに認識していてこれは仮説じゃないというふうに思ってしまうっていうことあり、ますので、仮設のブレスのときにはもう、この例えば1個のステークホルダーがいる。
このステークホルダーに関して自分たちが考えてることを全部書き出していこうというような形で仮説っていう言葉は使わずに考えてること思ってること。っていうふうにしてあげると結構ですね出してくれるというふうに私は思っていますと
ただ、うちの知らないっすけど、私がそれを出せていると思っているだけで実は出し切れない可能性もあるなというふうに思うのでですけれども基本的には、考えてることとか思ってることを出してくださいっていう形で仮設でワードを使わないっていうのである程度カバーできるんじゃないかなとは思います。

Q.複数人でプロトタイピングする場合、最大何人くらいが適切だという所感はありますか?逆に何人以上は控えた方がよいという勘所もありましたらご教示ください。

→4人以上いると何もしない人がでてくるので、3人とかでやる。

Q.想像よりもプロトタイピング計画が地道で、しっかりなさっているんだなと感じました。計画時点のマネジメント工数はだいたいどの程度かけるのでしょうか?実稼働の人日や、期間の目安が分かると嬉しいです。

→ものによって違う。
→2~3時間

Q.パラレルプロタイピングは複数用意する必要があるので、検証までのサイクルは長くなるのでしょうか?何か時間をかけないためのテクニックなどはあるのでしょうか?

→忠実度を下げる。

Q.精緻なフィードバックは詳細が分かってよいなと思ったのですが、一方で経験的には価値策定フェーズではバーニングニーズに刺さった時は明らかにインタビュイーの温度感が変わることを感じています。
アンケートを活用することが効果的/効果的ではないフェーズはありますか?

→そうですねそのバーニングニーズみたいなものを明確に捉えられたらいいんですけど、なかなかやっぱりそんな局面てない。うんですよね残念なことに、100人聞いて1人あったらいいなぐらいになっちゃうんでその100人にぶつけて1人見つけるために修正して、改善してっていうことを繰り返さなきゃいけないんですよね。なのでその改善する学習を得るために点数付けてもらって、どこが良くてどこが駄目なのかっていうこと捉えていくと、1個のアイディアがあったときに、何かここの部分はすごい評価されるけど、ここの部分はすごい評価されないであれば、すごい評価されるところに特化したものを作っていくっていうふうに発展させることが多くて、価値事にそれをやらないと、何となくこの考えたアイディアが評価されるけど、なんかその理由がよくわからないっていうふうになっちゃうんすよね。

※いちぶナンバリング等が間違っているところがありますが、
これは元スライド自体が間違っているせいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました