プロが生実演!「ユーザーインタビュー」の分析工程を大公開! 2024年02月07日

■講師はグッドパッチの米田さんと村上さんと稲垣さんでした。

▼自己紹介 米田さん
・もともとPanasonic
・そのあとP&G
・それからグッドパッチ

▼村上さん
・スタートアップ
・コンサルティングファーム
・グッドパッチ

▼稲垣さん
・事業会社(機械系エンジニア)
・事業会社(UXリサーチャー)
・グッドパッチ

▼インサイトリサーチとは
 「人」を起点にした新規事業創出・既存事業改善

▼リサーチの目的とは
・新規事業の立案
・既存事業の改善
・機会領域の発見、中長期の未来構想

▼該当領域
 探索型・新しい方向性の仮説をつくるためのリサーチ。
 価値観や行動、感情を探る。

▼リサーチプロセス:GUIDE
 Goal
Untangle
Insight
Draw
Entrust

仮説を生み出す「探索型リサーチ」を成功させるには?グッドパッチ流の秘訣を大公開|Goodpatch Blog グッドパッチブログ
グッドパッチが提供する探索型リサーチ「Insight Research」。リリースから約1年、さまざまなプロジェクトを通じて得た学びをまとめ、「GUIDE」というアプローチを開発しました。この記事ではリサーチを成功させる5つのステップをご紹介します。

※今回は特にInsightについて深堀り

▼分析プロセス全体図
 具体⇔抽象の行き来を繰り返す

▼「対象者の特性ごと分析」とは?
 切片化
 抽出
 グルーピング
 抽象・構造化

▼切片化とは?
 インタビューでの発言を、オフラインであれば付箋や紙に、
 オンラインであればオンラインホワイトボード上の付箋に、
 分析しやすい区切りで書き起こすこと

▼切片化のポイント
・要約したりせず、インタビュー時の言葉をそのまま使う
・1つの切片に含まれる文章が長すぎると、要素を含みすぎ分析しにくいので、適度な区切りで切片化する

▼抽出のポイント
 時間の余裕に従って、抽出の仕方を変える

▼抽出しべき「価値観に関わるもの」とは?
・価値観に影響を与える要素・背景
・価値観が見える行動
・価値観が見える感覚

▼抽出のポイント
・一見、リサーチのテーマと関わりが無さそうでも、
「価値観に関わるもの」は抜き出す
・残すかどうか迷ったら、とりあえず残す

▼チームでの抽出のステップ
・個人作業で読み込み
・個人作業で投票
・投票されたものを抽出

▼グルーピング・抽象化の概要
 抽出した切片をグループに分け、出来上がったグループごとに抽象化して「グループが示すこと」を記載する

▼グルーピング・抽象化のポイント
・「カテゴリーによる分類」ではなく、「関わる価値観が
一致しているもの」をグループにする
・グループが示すことは「単語」ではなく「文」で記載する

▼構造化とは?
グループ間の関係を基に、グループの配置を適切にして
必要な部分は関係性を矢印や線で図示していく

▼個票の概要
個票も様々な作り方があり、その時々で決めているが、時系列に従ってインタビューした場合におすすめなのが下記のようなジャーニーに落とし込む方法

▼図解
まずは「抽象化・構造化した分析結果を整理して図解化」する。加えて他の図も作成することで理解が深まることもある。

▼図解の概要
図解も様々な形がある。対象者特性ごとの分析と個票での分析を基に、切片(あるいはインタビュー逐語録)
にも立ち戻りながら作成していく。「抽象化・構造化した分析結果を整理した図解」に加えて作成するのがおすすめだが、もちろん追加せず完了としても良い。
・例1:フロー図
・例2:チャート図
・例3:価値観サークル/価値マップ

▼文章化のポイント
リサーチプロジェクトからの洞察を文章でもまとめる
・リサーチプロジェクトメンバー以外にも伝わるようにする
 ・要素例:図示の内容の詳細を伝える
 ・要素例:図示で示しきれなかった他の洞察をまとめる

・まとめにつながった「インタビューでの生の声」も一緒に載
せると振り返りやすく、他の人にも伝わりやすくなる

■Googpatchの分析事例
 BtoBtoC
・既知の分析によってリサーチで深ぼるポイントを明確に
・BtoBtoC商材の場合は必ずBとC双方の情報を分析に取り入れる
・ジャーニー上においてつまづく人とつまづかない人の分岐点を探る

▼既知の可視化
 過去のリサーチや個人の知見、一般的な文献など材料は各所に散らばっている
 ・過去実施したユーザーへの定量・定性調査からの示唆
 ・個人の経験に基づく知見やステークホルダーの意見
 ・一般的な文献や記事の内容

▼既知の可視化
・チーム全員で認識をあわせる
・思考・行動の背景を幅広くインプット
・過去からの文化的背景や未来につながる変化の兆候も理解

■実演
ライブで分析を実施していました。

■質疑応答
質問が多すぎるため時間もないことから割愛でした。

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