UX FALILCON 2017年06月30日

UX FALILCON 2017年06月30日

UXの失敗例という、普段聞くことができない内容のセミナーだったので、
楽しみにしていましたが、抽選で当選することができたので、
参加してきました。

DMMさんにお邪魔するのは2回目くらいなんですが、
このジャングルで迷わないのかなぁ

セミナーは、公演と交流会が交互にあるように設計されているのですが、
ワークショップデザナーの立場から言えば、
大人力で無理やり交流させようとするのは無理があるので、
イベントを設計する際にどうにかしたほうがいいと思いますねー。

■DMM.com 富井さん
「たった一言で回避できたはずが、現場の空気にのまれ深入りしすぎた2年目UXデザイナー」

▼心境の変化
 1年目:経験不足
 2年目:資格取得
 
 →やる気がありすぎて空回り
  手法がやりたい

▼登録ページの改善
 本人以外が全員東京勤務。
 木金出張

 ペーパープロトタイプ(80%)

 →お願い:メンバー全員集合
  だが、ステークホルダーとシステムが不参加

 ・ヒアリング:要件・目的の確認
   参加:ディレクター・デザイナー・UX
   不参加:ステークホルダー・システム

   ・新規登録者数の増加、離脱率の軽減
   ・今あるページを改善
   ・開発工数はなるべく少なく
   ・リリース前に使い勝手を確認したい

 ▼落とし穴
  ヒアリングは順調だったが、
  チームとして合意形成が曖昧なまま進めてしまった。

  そのためプロセスをきちんと行うことにした。

 ▼プロセス
   目的:登録のしやすさ、使いやすさの向上
   分析:アクセス解析、クレーム要望分析
   作成:ペーパープロト→モック作成
   評価:ユーザビリティテスト
   調査:インタビュー

 ▼調査・評価
  すごくスムーズに行った。
  スケジュールも順調だった。

  →がステークホルダーからは「あれ?コレじゃない」と言われた。

 ▼最終結果
  ペンディング

 ▼振り返り
  1.やる気の空回り
  2.経験での判断
  3.合意形成不足

 →UXデザイナーなら回避できたかもね。
 →UXのプロセスのうち、UXの「プロジェクトの目的設定」がダメだった。

 ▼教訓
  常に一歩下がって冷静に、
 「全員で集まりましょう」
  と伝える勇気

■2限目 クラウドワークス 上田さん
「新規アプリ先行で独自仕様を導入した時の失敗と教訓」

 ▼登壇企業をくらべてみました。
  →クラウドワークスのデザイナーが少ない

 ▼どんなしくじりをしたのか。
  →PCメインのサービスなのに、
   PCとの一貫性を無視して
   アプリを勝手に作っちゃった先生

 ▼プロジェクトの背景
  ・前年にリリースしたVer.1.0→Ver.2.0の大型アップデート
  ・チームに勢いがあった
  ・Ver.1.0を担当したデザイナーは退職して不在
  ・アプリ未経験のデザイナー2名がアサインされた
 
 ▼リリースの結果
  DAUは8倍
  インストール数も伸びたし
  社内からの評判も良かった

 ▼ある投稿
  →最低限WEBサイトと同じようにしてほしいという投稿があった。
 
 ▼UXガイドラインを定義した。
  →その結果、検索体験の違いと一覧比較体験の違いが出てしまった。
   http://designer.crowdworks.co.jp/entry/uxguideline

 ▼プロジェクトを振り返り
  Webとアプリで体験が大きく異なっていた
   ・検索体験
   ・一覧比較体験

 ▼事例を見回してみた。
  Facebook
  ZOZOTAWN

  →項目やカテゴリは一貫していた。

 ▼なぜこんなことになったのか1
  目先の数字に囚われ、訂正的なデータに目を向けられていなかった。
  
 ▼なぜこんなことになったのか2
  今のクラウドワークス、WebのUIってイケてないよね!
  自分たちならではの新しい使いやすいUIを考えよう
  →ユーザーの使い慣れたUIをdisって無視。
   アプリはサービス全体の一部なのに、
   個別で設計を進めてしまった。

 ▼現時点で対処できていること
  ・問題は判明した
  ・組織体制の変更などもあり、アプリ改善は着手できてない
  ・ただ、新規アプリのプロジェクトでは対処できている。

 ▼新規プロジェクトを発足
  WEBの仕様の整理
  ユーザーストーリーの定義
   →イケてないところは最小化しつつ、
    既存ユーザーが「使い慣れている」感を感じられるUXに  

 ▼まとめ
  各デバイスを含めてモノを作る術
   教訓其の1:数字だけにとらわれることなかれ
   教訓其の2:アプリはユーザー体験の一部。一貫した設計を意識せよ。
   

■3限目 シャープ株式会社 中田さん(電化美術の人)
「賃貸住宅「コンセントハウス」のデザイン ?10年以上もたなきゃいけない住宅設計の世界?」

▼普段
 ロボフォンなどの開発に関わっている
  →が社内のことは話せない・・・

▼社外プロジェクト「電化美術」での活動
 IOTなどを活用したプロジェクト
 
▼クライアントワークとしてのアパートメント
 →400 と 0

 事業者:千島土地株主会社
 依頼内容としてはFAB LAB北加賀屋とやってほしいと言われた。

▼依頼条件
 完成後、実際に賃貸住宅として貸し出される。
  →最低10年程度は変更なしで維持できること。

 →合宿などをした。

▼きづき
 コンセントが家具の配置や行動動線に制限を生じさせている

 →プロトタイピング × デジタルファブリケーション
 →ブレッドボードを使った。
 →コンセントハウスというコンセプトに至った。

▼キーアイデア
 ・コンセントを利用して何度でも自由に組替えできる
 ・3Dプリンタでパーツを追加できる
 ・オープンで改変可能な3Dデータのアーカイブ

▼400
 →一部屋に必要なコンセント
 →しくじり1:予算超過
  ギャラを削ってカバー
 →しくぎり2:作業工数超過
  メンバーが作業をした

▼コンセントハウス
 →必要な家具のデータは3Dデータとして公開されている。

▼0
 →オープン後の入居者 0名(2017年6月時点)

▼最大のしくじり
 収納がない

▼まとめ
 予算や工数超過ミスはあったが「新しい知覚」は実現できたと思う。
 でもまだ入居者はない。押入をつぶしたのが原因か?

■4限目 AbemaTV 松本さん
「とにかくアプリ内の文言が決まらない話」

 ▼AbemaTV
  登録なしで楽しめるインターネットテレビ曲

 ▼問題点1 とにかくアプリ内の文言が決まりません

  例:通知を受け取るボタン
   →現在:通知を受け取る
   →ちょっと前:通知予約する
   →何ヶ月前:視聴予約する
   →その前:通知を受け取る

  例:マイビデオに追加ボタン
   →現在:マイビデオに追加
   →ちょっと前:タイムシフト予約
   →何ヶ月前:オンデマンドについて
   →その前:オンデマンドリスト

 ※文言を決めるのはディレクターとデザイナーが決めている
 ※おおまかなコンセプトは社長の藤田さんが決めている

 ▼問題点2 訴求すべきは機能?コンセプト?
  マイビデオってなに?
  お気に入りだとアクションとしてそそられない

 ▼問題3
  文言管理をする人がいない

  →文言管理シートを作る予定
  →文言管理シートが正です!

 ▼まとめ

  神経質な人が文言管理シートを作る

  馴染みのある文言を使おう

■5限目 クックパッド 倉光美和さん デザイン落とし穴
「デザイン落とし穴 -抜け出すための傾向と対策-」

■感想
 すごく楽しい内容だけあって、基本スタンディング(結局みんな床に座ってた)
 ってどうよ?って思ってしまいました、
 あと、倉光さんのクオリティが一段ちがってたなー。 

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