HCD Valueの第5回ワークショップは、
産業技術大学院大学の履修プログラムの講師でもある、
横浜デジタルアーツの浅野先生のご厚意により、
5月7日にデジタルアーツの教室で実施いたしました。
13時開始で18時ぐらいには資料作成が終わって、
その後は打ち上げの予定です。
いつものごとく、
13時ごろにバラバラと集合。
横浜アリーナで「ゆず」のライブがあるらしく、
横浜アリーナ付近はゆず系の路上ミュージシャンでいっぱい。
借りている701号室に入ると、
すでに模造紙にポストイットが・・・・
いっしゅん「もう誰か準備しているのか?」と思いましたが、
学生さんの資料のようです。
なぜかKA法チームはいつも時間通りに集合していて、
XB法チームは集合がバラバラ
(disってるんじゃないですwww みんな忙しいんです、たぶん)
ゴールデンウィークの合間だったため、
お土産が集結。
■KAチーム
前回のワークショップとメールでのやり取りで、
タタキの提出資料ができていたので、
それを壁に張り出す、
今回から参加するメンバーに、
ウォークスルーしてもらい、
提出資料のブラッシュアップをしてもらう。
最初は提出資料だけを貼っていたが、
ウォークスルーするメンバーから、
「アプリの内容がわからない」との意見が出たため、
資料化する前のストーリーをいっしょに張り出して、
なんとか理解してもらう。
ウォークスルーしてもらいながら、
そこで浮き彫りになった問題点や、
アイデアなどをポストイットなどで追加で書き込んでいく。
ここからはHCDというよりは、
「プレゼン資料の作り方」になるので、
資料としてストーリーができているか確認・構成し、
資料の大枠だけつくって、
あとはメールでの共有で資料を完成されることにしました。
■XB法チーム
XB法チームも事前に作ってきた提案資料を壁に張り出して、
同じようにウォークスルーしてもらい、
資料のブラッシュアップをしていたようです。
※チームが違うので詳細がわからんw
■まとめ今回は「KA法?ビジョン提案型デザイン?ストーリーボード」と、
産業技術大学院大学の履修プログラムで学んだことを実践してみたのですが、
実践してみると授業ではぼんやりしていた部分も、
明確に体験できました、
こういった[学び→実践→振り返り]のループが大事なのではないかと、
強く体感したワークショップでした。
▼KA法チームの進め方で気になった点
・KA法で抽出した以外のデータが想像で入ってしまっていた。
・ストーリーボードでストーリー・シナリオを作ったのに、提案資料では抜けていて、
アプリの内容を説明しないとわからないようになってしまった。
・まれにUIの詳細な部分まで議論が及ぶことがあったが、
ストーリーボーディングの際にはあまり細かな機能レベルで議論する必要はない。
・提案資料まで出来た段階でも、ウォークスルーしてもらうと、
ストーリーとしてブレることが多々あり、
そのたびにKA法で抽出した価値を見直したり、
ストーリーを考えなおしたりだと、かなり手戻りが多かったので、
ストーリーボーディングとウォークスルーの検証のタイミングは検討の必要がある。
・そもそも本来であれば、ストーリーボード=提案資料になっているのが理想なハズなので、
まだまだ進め方が荒かったということかな・・・
・今回は対象がクルマとのこともあって「アクティングアウト」を省きましたが、
アクティングアウトの写真がないと資料作成のときに苦労します。
▼全体のまとめ。
・浅野先生にも酷評いただきましたが、
「自分たちの価値」になってしまっている」と指摘されました、
今回は、自分たちのフォトエッセイやブレストでインタビューの代替としましたが、
「クルマに乗らない人」のインタビューとなってしまったため、
ネガティブな価値が集まり、
エクストリームユーザーである「クルマにハマっている人」の価値が抜けてしまいました・・・
産業技術大学院大学の授業でも、簡単なインタビューの練習はしたのですが、
基本的には「インタビュー済みの資料」が用意されていて、
ユーザーインタビューのやり方や被験者のリクルートなどは実践していないため、
そこら辺が弱かったのが露呈しました。
※授業のことを悪くいっているのではないです、
限られた時間内で授業計画を立てないといけないので苦労されているハズです。
・今回は一日の終わりぐらいでKA法とXB法の発表という形で、意見交換しましたが、
外の意見をとりいれたり、客観的に評価してもらうタイミングは考えた方がいいですね、
浅野先生にも
「半日作業してるなら、シャッフルディスカッション2セット×2回ぐらい入れる習慣つけるといいと思う。」
とご指摘されました。
ここらへんは、
浅野先生の論文でも取り上げられています。
B06 調査から始めるデザインのコンセプトメイキング手法研究 : シャッフルディスカッションは有効か(情報デザインの教育(情報デザイン研究部会),「想像」する「創造」〜人間とデザインの新しい関係〜,第56回春季研究発表大会)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007380196
■打ち上げ
新横浜の庄やにて。
なぜか端っこでHCD女子会が行われている・・・
男子は男子で仲がいい。
■最後に。
場所をご提供いただいたり、貴重なご意見をいただきました浅野先生に感謝するとともに、
長い間ワークショップをやりぬいたhcdvalueメンバーはお疲れ様でした。
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