稲葉裕美 (WEデザインスクール主宰/OFFICE HALO代表取締役)
▼THEME 1 デザインの誤解を解く
・絵の上手い下手とセンスは関係ない
→美術の授業、センスを評価する授業
→センスを育てることはできる
・センスは直感ではない
→前の段階で沢山のインプットをしている。
→センスのいいひとは様々な経験を発掘している。
・センスは生まれながらの才能ではない
→センスを育む経験と学びがある
→子どものことから美術館にいっているとか。
→いい映画や演劇を見ているとか。
→後天的な学びがある。
▼THEME 2 デザインの見方
・パッケージ
・プロダクト
・サービス
・ビジョン
・ビジュアルの見方
・「そうだ京都いこう。」
→どこが違うのか
→その違いからどんな印象の違いがわかるのか
→字間が狭い、普通、広い
→デザインには理由がある
・化粧品のパッケージと本屋さん
→木の素材が使うことで自然の温かみがでている
・エナジードリンクのパッケージとイベント。
→刺激的な印象
・デザインには法則がある
→デザインは視覚言語ともいう
・2つの椅子
→右はおだやかでかわいらしさや自然な印象がある。
ゆったりした時間を感じさせる。
→左は皮で上質感、高級さ。足はステンレスで現代的でシンプル。
官能的な美。洗練された場所に合いそう。
・デザインは言語化できる
→理由もあるし、法則もある。
▼THEME 3 デザイン力を磨く方法
・インプットでデザイン力は伸びる
→本や講座で学ぶ
→自分で体験する
・真似こそセンス磨きの第一歩
→真似る練習をしてみる
・感じたことを言葉にしてみよう
→何か素敵なものに出会ったとき、言葉に出してみる。
・衣食住にこだわり楽しむ
→センスがないって言っている人は、衣食住をないがしろにしている人がいる。
■質疑応答
Q.先ほどお話の中で視覚のデザインは視覚言語っていう話があったんですけど、私とかいわゆる健常者っていう形、視力をちゃんと持っているものにとっては視覚言語としてデザインがいろいろ有効であり活用もできるっていうのはすごくわかるんですけど、本当にあのそのブランドの人たちにとっての視覚言語っていうのはどういうふうに捉えてどうやって学んでいけばいいのかなというふうに思います。
→視覚でもあの色弱の方とかだと、こういう色は見えずらいとかいうことがあったりとかいろんな目でも耳でもいろんなパターンの方がいらっしゃると思うんですけど、目が見えない方ってよく参考にされるのが、耳から感じる情報や鼻から感じる情報だったりするんですよね。例えば道を覚えるときにここの角を曲がったら小鳥の声が聞こえるとか、この角を曲がったら豆腐屋さんの匂いがするとかいうふうに香りとか音でその場所やだったりとか、意味を判断して記憶したりするんですよね。という感じでどこかの語感が閉ざされていたとしても、それ以外の五感を使って情報や意味を受け取っていくっていうことはあったりするんじゃないかなというふうに思います。
Q.いわゆる健常者というそういう方々があの共存してどちらにとってもいいものを目指すって結構難しいところではあると思うんですね
特に最近ショップとかにヘアケア商品なんかミゾが入ってたりとかっていうのもありますよね。あれなんかもう人によってはあのデザインは、見える人にとっては邪魔と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれない。でもブラインドの人にとって非常にゆとっても大切な情報源でもあるので、そこの落としどころというか見つけていくことが非常に難しいなってすごく思うんですね。見えない方にとっても、とってもいいデザインっていうのは反対なのかな。すごく考えることがあります。
→すごく難しい問題ですね。ありがとうございます。何かそれを考えるときって私すごくいつも思うのが、何事にも多数派と少数派っていると思うんですね。そういうハンディキャップがあるないに関わらず、例えば日本であれば、日本国籍の人が多いけれども、その外国籍の方もいらっしゃるとかそんな感じで、何事においてもいろんな多数派少数派がいるとその中でどれだけその少数派を包括した社会の仕組みや、デザインだったりもそうですし、作っているいけるかっていうのがどの業界の方もどんなコミュニティの方もそちらになるべく迎えるように頑張ってるという感じだろうと思います。なんでその試み、すごく難しい領域だと思うんですができるだけ少数派の方も他包括できるような同じ体験ができたりとか同じサービスを受けられたりとか、同じ困り事がなくて同じように生活できたりとかできるように持っていこうっていうのがやっぱり社会としては取り組んでいきたい方向なのかなというふうに思ったりはしますね。
Q.スクールでビジネスマン向けにデザインを教えてるってことだったんですけど、今自分がぱっと思いつくと、やっぱり商品のデザインとかポスターのデザインとかがぱっと思いつくんですけどそれ以外にどういうデザインについてビジネスマンの方が学ばれてるのかについてお聞きしたいです。
→そうですねビジネスパーソンの方は結構いろんなジャンルのデザインに興味持たれてる方がいるんですけど、大きく分けると二つ三つぐらいに分けられるかなと思います。まずはブランディングというところに関わるものですね。要は商品がありました。それをより知ってもらうためにとか魅力をより伝えるために使ってるのブランディングなんですけど、ログを作ったり、パッケージを作ったり、
ウェブサイトを作ったり、販促用のいろんなポスターを作ったりとかもしくはCMをしたり広告したりとか、そういったものがブランディングに関わるデザインということで、そういった領域に興味を持つ方、それからプロダクトやサービスを開発されたという方つまり家電を作ったりとか、いろんな新しいアプリでのサービスを作ったりとかそういったサービスを作るときにそのデザインの力を生かしていきたいよという方もいらっしゃる。もう一つあるのが、その戦略やビジョンを考えるときにそのデザインを生かしていきたいよというような方もいらっしゃいます、一番ビジネスにおける川上の部分ですよね。この会社をどんなふうにしていく、これからしていくかとか、この会社の社会的意義は何かみたいなところを考えたりするそんなときにもデザインの力を使っていきたいというような、そんなふうに、あの結構幅広くあのデザインが活用されるという感じになってきてますね、今。
Q.戦略とかの部分のデザイン方法もやっぱり、普通の今ちょっと自分たち見た目のデザインとかの話でしたけど、そういう部分でもやっぱりそういうデザインの法則みたいなのがあってっていう部分があるんですかね。戦略とデザインんが結びつかない。
→戦略デザインが結びつかないところがあるんですけども、はいちょっと難しいですよね。はい。デザインにはですねいろんな特徴役割があるんですけれども私は大きく三つあると思っていて、一つ目が今日皆さんと初歩的なステップこのファーストステップとして共有させてもらった語感からの情報伝達資格からの情報伝達っていうのが一つデザインの強みですね。二つ目が、感性的な価値を考えるっていうのがデザインの強みですね美的だとか、情緒的だとか、そういったもの、もしか語感から伝わる喜びみたいなところで価値を感じるかどうか。そこを設計する力ってのはデザインにはあります。
もう一つが人間起点で考えるっていう強みもデザインあるんですね。要はとユーザーはどういうふうに考えるだろう、どんな体験をしてるだろうって考えたりとか、人間ての幸せってそもそも何だろうとかそういう一番深いところまで考える場合もあるそういう人来て常に考えていくというような特徴がありますそういった考え方をあのプロダクトだったり落とし込む場合もあるし、戦略やビジョンを立てるときにそういった項目について考えると、言ったこともあるという感じかなと思います。
Q.AIによってデザイナーの仕事が代替されるかもしれないといった話をよく聞きます。そういった状況の中で今後デザイナーを目指す人はどのようなスキルを身につけるべきだと思われますかっていう質問をいただいてます。
→はい私先ほども申し上げたように、あのデザインってある種の法則もあるし、理由もあるし、理論的に考えられるものっていうふうにお伝えしたんですけれども、はい私先ほども申し上げたように、あのデザインってある種の法則もあるし、理由もあるし、理論的に考えられるものっていうふうにお伝えしたんですけれども、今の時点でも、もう既にAI的になってる部分ってデザインにはあるんですよね。例えばワードだったりエクセルみたいなものとかMacだとペイジーズとかいろんなソフトがありますけれどもそういうにテンプレートっていうのがあるじゃないですか。あれって既にAI的だと思いません。だって予測されて、あらかじめあのメールのなんか文面だったらこんな感じでとか、請求書だったらこんな感じっていうふうにテンプレートが用意されてるってことは既にAI的に手伝ってくれてるという状況ですよね。そういう状況はもう既にないわけではないんですね、はいという中でどんなふうなことが能力として必要になってくるかっていうとどういったものを目指したいかによると思うんですけれども、やっぱり何を判断するかっていう力が一番大事かなと思います。どういう目的に対してどの、どのどれを判断してはめていくかってねこの目的に対する適合性だったりとか、を考えていくのはやっぱり人間の方ができるのかなと思いますし、その目的自体を設定することですよね。一番重要なのは、どんな目的をそもそも持って動くのかっていうその目的レベルをちゃんと設定できるようになるということがすごい大事になってくるんじゃないかなというふうに思います。
Q.稲葉先生のバイブル的な本や講義はありますかという質問をいただきます。
→高校生の頃のバイブル的なものということで私が美大進学を決めたときに影響を受けた本なんですけども、結構ご存知の方も多いかもしれませんが岡本太郎の「自分の中に毒を持て」という本があるんですけども、その本はすごい日だ進学を決めたときにすごく影響を受けた本ですねいろいろとアーティストならではの視点で自分なりの人生を切り開けというその方法がすごく具体的に書かれていて、すごく印象に残ったのはマイナスにかけろとか、そういった言葉があったりするけどかAかBかと迷ったら、マイナスだと思う方にかけろとなぜならABか迷ってる時点でどちらの行きたいんだけどマイナスだと思ってるから選ばないんでしょ。だからマイナスだと思ってる方に行けば間違いないんだと行きたい行きたい方にそれが生きる道なんだみたいなそんなことを太郎言ってたりするんですけどそういったメッセージがとても当時の私がすぐ響いて、いい本だなと思ったんですかね。はい。
・稲葉先生の衣食住のこだわりを一つ教えていただけませんかということです。
→住宅だとですね、私ガラスが好きなので、結構ガラスのものをたくさん置いてますね。ガラスって、あの光を反射するのがとても綺麗なんですよ光が差し込んできたりとかすると、キラキラとして光を増幅させる装置にもなるし、それ自体が透明なのでその透明感がある存在で透明感のある空気を放ってくれるというのもとても綺麗だなというふうに思うし、なのでいろんなガラスのオブジェだったりとかもしくは小ガラスの瓶の中にろうそくを入れてるようなものとかを置いて、光を中でね、灯すと、またその光がガラスに反射して綺麗だったりするんですよねという感じで、割とガラスのものを好んで家に置いてるというのはあるかなと。
服は結構を少ないですね持ってる数が、今そういったスタイル持ってる方結構多いんじゃないかなと思うんですけど、私はあまり服を変えないっていうスタイルで仕事のときはもう大体このパターンとかあの休日はこのパターンってもう大体その数パターンしかなくて、きっちり洗濯できて、あの回転すればいいかなぐらいのあの数で回してるっていうのはあるかなと思います。いろんな理由でね枚数を少なくされてる方っていると思うんですけど私の場合は割と自分が何て言うんだろう。いろいろ仕事でいろいろクリエイティビティを発揮したりとか会社経営者でもあるのでそういったいろんな判断をする機会が多いということでそういったところ服だったりとか日常のそういった決定になるべく判断を割かない判断のエネルギーを割かないというようなことだったりとかのためもあるし、やっぱりシンプルな生活です心地よいなというふうに思うので物を少なく持つことで、頭の中もすっきりさせて、気持ちの良い生活になるかなというような感じで、そういったところはこだわりといえばこだわりかもしれないですね。
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