顧客課題の解像度を高める ユーザーインタビューの方法とは 2024年01月16日

講師は
佐々木 真さん
株式会社PM Club 代表取締役 CEO
でした。

いつものHCD系の方とはちがうユーザーヒアリングのお話でした。

■ユーザーヒアリングの基礎とプランニング設計

▼自己紹介
 ・連続起業家(4回目)
 ・プロダクト開発スクール「PM School」
 ・プロダクト開発人材の転職支援サイト「PM Career」
 ・「スタディサプリ」の元事業開発
 ・Webメディア事業売却経験あり

▼ユーザーヒアリングとは何のためにするものでしょうか?
 1.ファクト集め→8割
 2.仮説検証→2割

※ファクト→事実情報
 ほとんどの場合が
 ファクト情報が足りないのでユーザーヒアリングを実施する

 ユーザーヒアリングが十分で課題の解像度が高い場合は
 あとは解決策をつくるだけ

 ユーザーヒアリング完全MAPとは
 1対1インタビューを活用した
 課題・ユーザー・解決策の
 特定をする流れを図式したもの

▼ユーザーの課題特定
 ①課題の解像度を上げる
 ②ユーザーの解像度を上げる
 ③解決策の解像度を上げる

まずは課題があるかどうか確かめることから全て始まる
課題があまりないのに機能を作ってしまいがち

人が欲しがるものを作ろう
 by ポール・グレアム

「誰の」「どんな課題を」解決するのかを考えるのがPMの仕事
そのためにまず「課題があるか」と「どれくらい大きい課題か」を見極める

課題の大きさ=重要度×緊急度

Must have:なくてはいけない
Nice to have:あったら良いな

この2つを見極めプロダクト価値を向上させる

課題はたくさんある
1つのプロダクトで全て解決は不可能

大事なことは「自分たちのプロダクトは
どんな大きな課題を解決するのか」

ユーザーヒアリングは大きな課題を特定するための
全PM必須の手法

課題の選び方

大きな課題×プロダクトの方向性

【課題分け3パターン】
 1.課題がまったく分からない場合
 2.課題は分かるけど具体的なユーザー像
 3.課題もユーザー像も分かる場合

▼ユーザーの課題特定
 ・ファクト収集→仮説構築

 課題に気づくためにはまずファクトを集める
 ファクトがないと全てが妄想になる

 得くべき課題がわかるためには
 ユーザー解像度を高く持つ必要がある

 そのための最初の一歩が「ファクト収集」

例:PM Schoolのアイデアを思い付いたきっかけのファクト
 
  「プロダクト顧問をしていて複数社で同じ
   失敗と質問を繰り返しされた」

例:このファクトを元にした仮説
「もしプロダクト開発のことを学べる
 スクールがればいつでも・誰でも学べて顧問がいらなくなるのでは?」

仮説検証の前に特に確かめること
 1.それは十分な大きな課題か?
 2.今後も継続して発生する課題か?
 3.どんな解決策を望んでいるか?
 4.過去に解決できなかったのはなぜか?
 5.解決の技術的・経済的な制約はあるか?

ファクトを集めると課題の仮説が浮かんでくる
仮説が持てない場合はとにかく浮かぶまでファクトを集める
すべてのプロダクト開発はここから始まる

▼ユーザーの課題特定
 仮説検証ヒアリング
 
 仮説が浮かんだら
 それを「確からしい仮説」にする
 そのためにユーザーヒアリングをする

 よくある失敗
 ファクトを集めずに仮説を構築して
 「誰も持っていない課題」を解こうとする

 課題があるかヒアリングすることは大事
 しかし同じくらい「どれくらい大きいか」を必ず確認する

 ファクト収集ヒアリングシート
 
 課題の解像度を上げるために集める
 必要のある情報を一覧にしたもの

 このシートが全て埋められれば
 解像度は格段に上がる

 課題が十分大きいと判断できる例
  1.ミッション・KPIに設定されている
  2.経営目標・事業目標に影響する
  3.すでに問題が発生している
  4.売上の損失が発生している
  5.法律・制作に関わる対応

▼ディスカッション

・ユーザーインタビューでよくある失敗

 1.インタビューが時間内に終わらない

  たぶん社内の会議も時間内に終わらない人。
  これを絶対に聞くということをはっきりとさせる。
  プランニングができていない。
  
  リサーチクエスチョンを明確にさせておく。
  事前準備の部分が特に大事。

 2.ユーザーから答えを得ようとしてしまう
  ・どんなサービスがあったらいいと思いますか?
  ・●●のようなサービスがあったら使いますか?

  →鵜呑みにしない
  →絶対嘘だろと思っておく
  
  →ファクトをもとに、自分だったらどう解決するか考える

 3.何人にも聞いたがインサイトが得られない
  →インサイト→推測・洞察
  →なぜヒントを得られないのか→課題を分かってない

■質疑応答

①既に課題が顕在化し、市場が存在している領域で、ユーザーインタビューする場合のポイントについてご教示ください。
この場合、競合サービスを利用する際の課題にフォーカスするのか、それとも、そもそもの課題を改めて深掘りするのが良いのか。どちらが正でしょうか
 →結構難しい、本当に競合か?
  自分たちの解決する課題を見つける
  Slack・Microsoft・Teams・チャットワークこれ実は競合じゃないんですよ。
 →競合はあまり意識しない

②課題の大きさは重要度×緊急度というのは非常にわかりやすかったです。緊急度は納期やスケジュール感をヒアリングすればいいと思うのですが、重要度はどのように明確化すべきでしょうか?
 →会社のミッションに入っているか
  兼務でちょっと追っているぐらいだと緊急度が低い
  重要度が高いのに失敗する例はダイエットと英語
  (緊急度がない)

③インタビューの適切な人数設定は何人ですか
 →まず5人やるといい。できれば10人

④インタビューしてファクトを集めて仮説をアップデートしていくときに、どのように情報を整理していくか教えてほしいです。例えばスプレッドシートで仮説とユーザーのマトリックスを使って、作って、インタビューしながらアップデートしていくなど。
 →ユーザーヒアリング系のSaaSだと結構むずい
 →うちはNotionでやっていて、サマリーをSlackに流す。

⑤ファクトをついつい解釈してしまいます。
 ファクトと解釈の違いを教えてください
 →実際に起きたこと、過去形を聞く。未来を聞いてはダメ
  解釈とファクトは分ける。
  

⑥ファクトを質問するに当たって、質問の内容の優先順位は、
 どうしたら良いですか
 →本当に事前にわからないか?IR情報などで収集する
  
⑦ファクト収集と仮説検証は同一の対象者に行うべきでしょうか?(インタビューは、同じ相手に繰り返し行った方がいいのかという観点の質問。
 →課題がどれだけ大きいか。
  少数で大きな課題を持っているものの方が売れる。
  課題の大きい方に繰り返し検証する。

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