アクセシビリティのセミナーとサーバー管理のセミナーがくっついた、
とても不思議なウェビナーでした。
第一部「今すぐはじめるウェブアクセシビリティ」
株式会社ディーゼロ 執行役員 坂井 亜美
▼自己紹介
株式会社ディーゼロ
プランニング部 執行役員
▼ウェブアクセシビリティって何?
・Accessibility = Access+ability
・利用環境や状況、障害の有無に関係なくサービスやコンテンツを利用できること
・色覚多様性、日本人では男性5%、男性の20人に1人発生
・「高齢者や障碍者」だけの特別なものではなく、すべての利用者にとって重要
・目的を持って訪れたユーザーに目的を達成してもらうには
→ウェブでやりたいことができる。
・アクセシビリティとユーザビリティの違い
→「使いやすい」の前、にまず「使える」必要がある
・使ったことありませんか?こんな支援技術
→テレビや動画の音声字幕、ハンズフリーでの通話、文字サイズ変更機能、画面のダークモード
▼なぜ今?企業が取り組む意義
・2024年4月1日より障害者差別解消法が施行。
・合理的配慮ってなに?
→個々の場面での「合理的配慮の提供」→義務化
・必要かつ合理的な調整・対応の提供が義務化
→例:視覚に障害のあるAさんが買い物をしようとしたが、他の人と同じように利用することができなかった。
・ではDXの進む現代では?
→ウェブサイトをアクセシブルにしておく環境整備は
合理的配慮提供のための準備とも言える。
・アクセシビリティ、なぜやるべきか?:世界人口と障害者数
→世界人口の約15%にあたる10億人が何らかの障害があるといわれている。
→障害者やその家族、友人を合わせた購買力の総額は13兆ドル
→日本の障害者の総数は964.7万人であり、人口の約7.6%に相当
・高齢人口の割合は今後30%を超えて40%に近づいていく
・ウェブアクセシビリティの2つの側面
→ヒューマンリーダビリティ
→マシンリーダビリティ
・アクセシビリティ対応でウェブサイトのトラフィックが増える
・社会全体が変わっている
→デジタル庁
→SDGs
→The Valuable 500
・アクセシビリティに取り組む意義と重要性
→DXが進むにつれ、情報のバリアフリーとしてアクセシビリティが求められる
→アクセシビリティが向上すれば、アクセスできる人の母数が増える
→高齢者・障害者の割合・数を見ると、無視できない数字
→技術的な向上を伴うためSEOやAI対応にも効果的
・みなさまにお伝えしたいこと
→アクセシビリティは急に完全になるものではないが、
少しずつでも高めていくべきもの。
→一度対応したからと言って、それで完了というものではなく、
維持する必要がある。
→アクセシビリティを高めるには時間もコストも必要
スモールスタートでいいので、できることから始めましょう。
▼では、何から始めればよいか?
・「重要性の理解」
・すぐにできること例
・幅広いユーザーがお問い合わせができるようにする
・サイトをPCでもスマホでも見やすくする
・画像に代替テキスト(alt)を入れる
・サイトのアクセシビリティ診断を行う
・これからの計画を掲載する
・ウェブアクセシビリティの規格
・JIS X 8341:2016は、日本産業規格
・WCAD 2.2が最新
・アクセシビリティ推進に向けた課題と実態
→WEB制作者:事業社に求められたがそもそもよくわからないし手間も工数もかかるのにリソースも不足している。
→事業会社の担当者:アクセシビリティはよくわからないが、制作会社ならうまく対応してくれるだろう。
・知見不足/ナレッジ不足から負の連鎖がおきている。
・制作会社ならアクセシビリティ対応はできるはず?
→課題無く進められている制作会社は11.8%のみ
・ディーゼロは8年かけてアクセシビリティに対応してきた
第二部はぜんぜんアクセシビリティに関係ないので割愛。
※しかしアクセシビリティのセミナーのスライド共有が、
まったくアクセシブルではないdocswellとかいうサービスを使うのやめてほしい。
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