Tama Design High School「デザイナーになるとこんなにも楽しい」 2023年12月09日

■自己紹介
水野学
1972年生まれ
多摩美卒業生
good design company代表
クリエイティブディレクター
クリエイティブコンサルタント

▼デザイナー
・聞いたことはあるけどどんな仕事があるだろう
・色々なデザイン
 ・グラフィックデザイン
 ・パッケージデザイン
 ・ファッションデザイン
 ・ジュエリーデザイン
 ・プロダクトデザイン
 ・インテリアデザイン
 ・Webデザイン
 ・ゲームデザイン

▼世の中にある多くのものがデザインされています。
▼どんなデザインにも共通することがあります。
・それは、考えたことを画像や映像や形などで表現すること。
・そのひとつひとつにデザイナーが関わっています。

▼相鉄グループ
 https://www.sotetsu.co.jp/design-pj/
・10年くらいデザインを担当している
・乗り入れ開始のタイミングでリニューアル
・一色に塗ることはできないんですか?と聞いた。
 →全然できる。
・阪急電車は関西マルーンと呼ばれる一色。
・一色に塗った方が都合がよいことがたくさんある。
・横浜って何色?
・ネイビーブルー
・赤レンガ倉庫のレンガ色
・色を決めなきゃいけない。
 →廃車にする電車を実際に塗ってみた。
・新造車両を作る仕事。
・車内の電灯がLEDになります。
 →赤とか青にできる。
 →昼間は白昼色、夕方は落ち着く色を導入。
・見通しをよくするため、ガラスを大きくした。
・駅舎のデザインも考えた。
 →どこの駅舎も代替白とか水色
 →濃い紺にした。
・駅にはどんな汚れがつくのか、実際の汚れを採取しました。
 →通電しているので、電気を止めることができない。
 →掃除ができない。
 →汚れが目立たないデザインにした。
・研修や視察で旅をしながら仕事をした。
・横浜を走っているのでレンガを多用した。
・2人でも座れるベンチ。
・ホームドアも群馬県までに行った。
・制服もリニューアル
 →安全・安心・エレガント。
 →スタイリストに参加してもらった。
・相鉄案件はいろんなデザインを横断している。
・沿線の価値を向上していく。
 →Yokohama Nature Weekというイベントを提案
 →シャボン玉おじさんに来てもらった。
 →2~3万人来場した。
・父と娘の風景の動画
 →オダギリジョーと山崎天
 https://www.youtube.com/watch?v=qxFGnpGRQiQ
・ほかにも・・・
 →広告
 →グッズ
 →ブックカバー
 →記念切符
・考え方をまとめてそれを表現する。
先ほどちょっと申し上げたように色形にしていくっていうのがデザイナーの仕事です。当然そうです。けどそれは出力アウトプットするための一つの技法にしか過ぎなくて、考え方をまとめて、それを表現していく。考え方をまとめて表現するっていうことが、一連の仕事になってるわけです。もちろん、表現することだけ担当する人もいます、まとめるところだけを担当する人もいます、考えるところだけを担当する人もいますけど、これが三つ繋がっていくと、より強いクリエーションになっていくデザインになっていくんじゃないかなというふうに思います。

・くまモン
 →熊本サプライズ
 →小山薫堂さんに頼まれてマークを作ったが、
  あまり響かないと感じた。
 →誰かタレントに頼もうとた。
 →熊本だから熊をタレントにした。
 →初号機、プロトタイプは細い
・HYDEE
 →子どもを載せるための自転車
 →もっと長く乗れる自転車
 →VERYのモデルの滝沢眞規子さんが宣伝

▼デザイナーになるには
・美術大学、美術短期大学、専門学校
 デザインを学べる学部がある学校など
・でも、自分には絵のセンスが無いと思っている人へ
 →書籍:センスは知識からはじまる
・センスは先天的なもの「だけ」だと思われているけど、

・例えば・・・
 →次の作品の作者わかりますか
  →アンディ・ウォーホル
  →マルセル・デュシャン
  →ミルトン・グレイザー
 →この問題はデザイナなら
 →つまりっ!!!!
・センスは先天的なものだけではなく後天的に知識で
学べるものと言えるかもしれません。
・実際、初めて描いたデッサンがいきなりもの凄く上手いひとというのは
僕は出会ったことがありません。
・一枚、また一枚と訓練を重ねることで上達していく人がほとんどです。
・漫画:ブルーピリオド
・絵が好き、絵が得意、綺麗なものが好き、かっこいいものが好きなど
・そして、いつかデザイナーになった時にぜひ覚えていてほしいことがあります。
・それは・・・
 →デザインは、誰かの夢を叶えることができます。

▼例えば、パン屋さんを開きたいと思っている人にはパン屋さんの看板が必要です。紙袋や、素敵な制服、ホームページなどが必要かもしれません。
 →そこにはいつもデザインがあります。
 →パンがおいしいことはとても大切なことだけど、
  パンがおいしそうに見えることやお店が素敵なことも大切です。
・デザインは時に問題を解決します。

▼マインクラフト「検閲されない図書館」
国境なき記者団(RWD)指揮のもと、マインクラフト内に開館された「無検閲図書館」
・自分の想い描くデザインが誰かの役に立つ。
・デザインはそんな素晴らしい仕事だと思っています。

■質疑応答
Q.最初に話されてた考える人と作る人の話があって自分は本当にデザイン初学者というか今回初めて興味持って考える側の人間だと思ってるんですけど、ってデザインに興味持てたので、何かそれこそかけはしみたいな存在になれたらいいなっていうふうに思ってる中で、考える人から作る人により一層という架け橋になるために必要な要素デザイン側から、こっちに考える側にいくメソッドが多いと思うんですけど、そういう考えるがわかるデザインの日方にアプローチする方法みたいなのがもしあればお聞きしたいです。

→まず僕が申し上げてることってよくよく考えれば当たり前のことで、例えばコンサルの会社ってありますね。コンサルティング会社さんってあって、近年はデザイン部門ができたりしてるんですよ。でも、こことここを繋げる人って、多分そんなに多くないんじゃないかなと思ったりしてます。例えば広告代理店営業さんというクライアントさんの希望を聞いてきて、プランニングする人プランナーもいます。
デザイナーアートディレクターともの作りと思いますでも、このプランナーも美大からなってる人もいるし、そうでない人もいるんですけど、やっぱここがものすごくうまく機能してる場合とそうでない場合があったりします。つまり、世の中のほとんどが、まだまだこの考える側の人と表現する側の人が、こう繋がってないというのが僕の肌感覚です。これアンケート取ったわけでも調査したわけでもないので、難しいんですけど、僕の感覚としてはまだまだそこの橋渡しが必要なんじゃないかなと思ってますっていうことをが前提です。
今のご質問にお答えすると、やっぱりどっちかがどっちかに行かなきゃいけないんすよね。つまり表現する人って、世の中のことを知らないと駄目なんですよ。例えば政治、今日更迭されたのはどなただったかなとか日経平均は今いくらぐらいなんだろうなとか円が急落したなとか高騰したなとかっていうこととかをやっぱわかってないといけないでも、残念ながらっていうか、やっぱり美大とか美術系に行く人僕も含めてですね、ってやっぱり絵が好きだからそっちに行ってるんですよ。だそうすると、世の中のことを知らない人が多いとは言わないけど、もしかしたら、それよりもことが好きな人が多い。そうすると、こっちの人が言ってることがわからない場合があったりするんだから、もしこっち側にいる人への方にいる人だったら、毎日新聞を読むじゃないですけども今新聞は読まなくてもいい、いいですけど、ニュースをたくさん見たり、本をたくさん読んだりするといいんじゃないかなと、本も美術の本じゃなくて経済の本とか心理学の本とか、そういった本をたくさん読むといいんじゃないかなと思ったりしますって逆にこっち側の人たちは、美術系じゃないデザイン系じゃない人たちっていうのは先ほど申し上げたように、美術とかデザインのことをやっぱりご存知ない方が多いそれは受験で、やらないかも科目ですから美術って基本的にはあの絶対に落としていく科目ですよね美術ってなので、それを復活させて、恐怖心を持たないというか美術に対してコンプレックスを持たない、僕は慶応のSFCで教壇に立って教鞭をとっていたときに、一番最初に言ったのは、全10何回の授業を通して、皆さんのコンプレックスのある可能性がある部分をできる限り外しますって言うんですよ。
だからやっぱり知らないと、例えば偏差値の高い学校に通ってる方でも、美術だけはコンプレックスあったりするんですよ。タイプとか美術とかっていうことだけはちょっと引いたりするんですねって恐怖の言葉センスないねっていう言葉が恐怖言葉みたいに数値で測れない感じのことを言われてしまうっていうのは皆恐怖心を持ってるんで、ぜひそれを取り除いて、今ご質問いただいた方が、どっちの方なのか僕にはわからないけどもどっちかだったら、そのこっちだったらこっちにこちらからこっちにあの行く努力をしていかれるとよろしいのかなと思います。ものすごく簡単なこと言うと、やっぱり知識、どっちも知識だと思います。

Q.逆にデザイナーとして生きていく中で辛いと感じることはありますか?

→好きなことを仕事にするときついみたいな、あるじゃないすか。それはきついすけど、でもそんなの嫌いなことを仕事にしてる方が絶対きつくないですか。だから僕がよく言うのは、プロ野球選手って野球ずっとやってて、野球選手になりたくてプロ野球選手にもなって、ホームランとかバカスカ打ってたくさんお金もらえて、人に夢を与えられてってすごい幸せじゃないですか何かそんな感じです。なので、もちろん苦しいことはあるけど、好きなことをやってると思うので、つらいことも好きなことの一部なんじゃないかなというふうに思える。だから、今日はデザイナーっていう文脈でお話している僕はデザインの話をするべきだから、言うべきではないんだけど、何の仕事でも一緒なのかなと、やりたいと思うことをやる、徹底的にやるやりたくないと思うことは、やるかやらないか決めてやるんだったらやる、みたいにするといいのかなっていうふうに思います。

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