Tama Design High School「クリエイティブ・デザイン」 2023年12月11日

■永井 由佳里さん
国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学 理事・副学長

▼あたりまえのデザインとイノベーティブなデザイン。

▼アイスブレイク

1.プロダクトデザイン
・好きな動物をえらんでください。
・特徴を書いてください。
・身近な小物と組み合わせてください
 1.トートバック
 2.スリッパ
 3.雨傘
 4.ペンケース
 5.ペットボトル
 6.懐中電灯
 7.食器洗浄機
 8.インターホン

アイデア創出のワークショップでした。

2.サービスデザイン
・自分が苦手な人をイメージしてくだい。
・経営(ビジネス)と組み合わせてください。
 1.映画館
 2.幼稚園
 3.水族館
 4.ベーカリー
 5.フラワーショップ
 6.輸入雑貨店
 7.木工家具店
 8.エステサロン

▼北陸新幹線
・あなたは優秀なハイスクールな学生になりました。
丸一日、北陸新幹線を貸し切りで自由に使えるようになりました。

→3人でワークショップ
 ・新幹線内を全部金箔で塗る
 ・新幹線をただで乗せる

▼講義
高校は授業と呼ぶ。
・大学の講義は主体が何かを理解する手助け。
 小中学校の授業はテキスト等の内容を教えること
・理解(でよいのかな???)
 1.物事の道理や道筋が正しくわかること。
  意味・内容をのみこむこと。
2.他人の気持ちや立場を察すること

▼学ぶ=理解?経験?
・本などに「正解」が書いてあるものごとは実は少ない
 ・正解とまではいえないが、ものごとの傾向が示されている場合もある
 ・不確かだけど常識といわれることが世の中には多々ある

「あたりまえ」

▼知識
・形式知
 →どこかを探せば見つかる
・暗黙知
 →ある程度ノウハウみたいなものはあるが答えがない
  経験を人に伝えるのは難しい。
 →デザインみたいなのは暗黙知が大きい

・ストーリー
 ・明日、家で妹の誕生日のお祝いをすることにしている。
  (兄:高校1年生、妹:小学校6年生)

・正解はないが
 ・教わったり、経験したことを知識として蓄積に、
  活用しながら生活(仕事)をしている。
 ・時には予想外のことやトラブルも起こりうる。
  ・リスクとしてあらかじめ対処法を備える
  ・機転を利かせ、臨機応変に対処する

 →デザイン知識も同様でしょう
  →あたりまえのデザインはそれほど難しくない
  →あたりまえ→正規分布のほとんど。

▼デザイン論
・デザインは「問題解決」であるとする説
 ・ニーズを課題として設定する
 ・問題を探す
 ・見えない問題を発見する
 ・新たな問題をつくる(AIが活躍する世界)

・評価
 ・すばらしいデザインですね
 ・よいデザインですね
  ・すてきなデザインですね
  ・面白いデザインですね
  ・すごい
  ・かわいい
  ・かっこいい
  ・ユニーク
  ・大胆

▼「あたりまえ」で充分ですか?

▼イノベーション
 否「あたりまえ」
 脱「あたりまえ」
 超「あたりまえ」

→To イノベーティブなデザイン

▼「非常識」なデザイン課題で潜在的な創造性を発現させよう
・コーヒーカップを考えてください
・私にとって一番大事な人に渡すコーヒーカップを考えてください。
 →探索しているときは記憶を思い出している。
 →深く考えることが大事。

▼どうちがうのでしょうか?(仮説を立てる)
・当たり前のデザイン
・イノベーティブなデザイン
 →この深い思考がクリエイティブになるかイノベーティブになるかの違い
 →問を立てる時間をちょっと持つだけでよりクリエイティブになれる。

・創造性の歴史=デザインの歴史
 ・啓蒙時代(知の時代)
 ・産業革命(技術革新)

・創造性は様々な場面で発現する

・自己の資源としての創造性
 ・自分自身の本質的な創造性(mini-c)

・自分と違う習慣・完成・思考
 ・自分と違う人と一緒に協力するとよい。
  ・発想は個人
  ・デザインはチーム
  ・プロジェクトはチャレンジ

・イノベーティブなデザインは判断不能
 例:インターネット

・100年後、200年後、目の前のものがどうなっているか。を考えてみる。
・葛飾北斎さんとか、自分らしい作品発表し出したのは73とか4過ぎてからだし、私達もっと寿命私わかんないけど皆さん伸びるかもしれないから、そうなると当たり前のデザインやって突如イノベーティブなことをしだすときで100歳ぐらいになってるかも知れない。

■質疑応答

Q.コーヒーカップの話ですけども、考え続けることが大事なのかなとは思うんですけども、そうなんていうかな、いろんな面から考えたい。じゃないですか。そんなそこへそういうところで何かそういう手立てとかあればお聞かせ願いたいんです。

→そうですね例えば機能で考えるとか
価値で考えるとかいろんな考え方があると思うんで、それはやっぱり形式知化する方法っていくらでもあると思うんですけど、もしお仕事の場合はそういうふうにプロセスを踏んで考えるってことをやっていけばいいけど日常の中ではやっぱりあのここに出てる自分と違う人と話をする。違う習慣の人たちと話をする。あの有名な話はほら冷蔵庫にねインドだと鍵かけないといけないとかねいろいろその場その場で文化が違えば、当たり前と思ってることが非当たり前になっていくって、あの私だって洗濯機横に回る見たことなかったときはこれは何だと思いました。といういろんな国で作られてるものとかを見ると、習慣が違うのがわかるので、そういう人と話す機会とか、今オンラインがあるからどんどんできるんじゃないかなと思います。これもういろいろ皆さんメモを書いたりしてmiroっていうんだっけ、書いたりしてて、そこからまた自分にフィードバックするって、あとはよくデザインで言われるのはとりあえずそれをプロトタイプを作って世の中に出してみましょうって、そうするといろんな人の反応がよりリアルに返ってくるってこういう言葉だけでやっててもその概念でしかないから、なかなかはっきりしたことはわからないんだけども、そういう違うものを作って、とにかくいろんな人に使ってもらうと、全然違う使い方されたりとかね。出てくるんじゃないかなと思いますあの、おそらく正解がないから苦しいとこではあるんですけど。

Q.おススメの書籍は?

→あまり本をよまないですね。
 4文字熟語をひたすら考えることをおススメですね。

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