赤ちゃん観察すげー!!ってなりました、
やっていることUXデザインじゃん。
■自己紹介
・小板史美(いつも5人で活動している)
・玩具メーカー
・ピープル株式会社 1982年に創業
・赤ちゃん研究所リーダー
・ポポちゃん(製造終了)
・赤ちゃん観察に基づいて作られている。
・赤ちゃん偏愛集団
・赤ちゃんを味わうワークショップ
・教えて赤ちゃんフェスティバル
▼ピープルのおもちゃづくり
好奇心
→赤ちゃん観察
→観察もデザイン
赤ちゃん観察
=
すべての答えは赤ちゃんが教えてくれる。
→とにかく赤ちゃん観察をする
▼なめられ太郎
→赤ちゃんはとにかく舐める
→もっと舐めてもらえるように仮説を立ててデザイン。
→赤ちゃんは手首が曲がらないので、それを踏まえたデザイン
→仮説検証を繰り返しデザインをする。
▼観察
・実際の赤ちゃんの写真で観察。
→シリコンの触り心地がちょうどよい
→なめてるんじゃなく、下の歯をひっかけてる。
→持ちやすそう
→円形のものは持ちやすそう
・電卓
→赤ちゃんが大好き!
→ピンクが大人気だった。
→サイズ感、持ちやすい
→電卓は両手で持てる
→キラキラするモニター部分
→関節が柔らかいので赤ちゃんの力でも押せる
→裏側の凹凸を楽しむ赤ちゃんもいる。
→裏のねじを取ろうとする赤ちゃんもいる
・赤ちゃんて、すごい!
→赤ちゃんの好奇心を邪魔しないこと
→赤ちゃんは嘘つかない
→パパママ以外には警戒する。
→真摯に赤ちゃんとまわりを観察する。
▼やりたい放題
・初代は1985年
・電話やDVDプレイヤーも登場
・2023年。初代から変わらずティッシュはある。
赤ちゃん観察
=
すべての答えは赤ちゃんが教えてくれる。
▼「赤ちゃん観察」をデザインする
・いつも赤ちゃんから
→目の前の赤ちゃんから始めようね。
→自分自身の気づきから始める。
・まるっと全肯定
→赤ちゃんの行動には意味がある。
→すべてに意味があると考えるとチャンスが広がる。
・もしかしてを楽しむ
→たくさんの気づきがある。
→言語化して共有する。
→赤ちゃん観察を報告することになる。
▼ピープル赤ちゃん観察メソッド
・いつも赤ちゃんから
知識や常識より、目の前の赤ちゃん
・まるっと全肯定
どの行動にも、意味がある
・もしかしてを楽しむ
気づきからはじまる、明日もまた変わる
▼赤ちゃん観察を広げたい理由
→ピープル社内に赤ちゃん日誌を届けた。
→赤ちゃん観察
→赤ちゃんを面白がりできる。
→ママパパの赤ちゃん観察も爆発してほしい。
→観察は応援
▼赤ちゃんをあじわうワークショップ
・月に1回
・お話をする(赤ちゃんを抱っこしている人)
→大人にほぐれてもらう。それを赤ちゃんに見てもらう。
→ありのままをみせてねぇ。
・赤ちゃん視点の体験
→赤ちゃん眼鏡
→赤ちゃんの実たものは脳内で処理されるため、
厳密には大人とは違う。
・ありのままをみる
→パパとママと観察する
→変化や違いを具体的に拾って赤ちゃんの思惑を紐解く。
→赤ちゃんのメッセージを訳すこともある。
→もしかしてを試す機会もある。さらなる気づきが生まれる。
→赤ちゃんは忖度しないので、興味がないものには興味をしめさない。
・お話する
▼赤ちゃん観察のコツ
・トレーニング
→目の前のものをすべて書き出す
→フラットな気持ちで臨む
→解像度低めから高めにステップを踏んでいく。
→赤ちゃんになりきる
→哺乳瓶でお茶を飲んだことがある。(めっちゃ大変)
・深い観察
→写真は別の気づきを得れる
→観察は繰り返しが大事
・赤ちゃんを写真で観察
→泣き止まない
→太郎がうまく取れない。
→太郎の足を口に持っていくと泣き止む
→持ちやすいものが好きなのではないか。
→箱の中のものがとりたいのかなぁ。
→箱の中で落ち着いた。
→透明なものはキラキラして赤ちゃんに人気
→お母さんと抱っこで離れたくない。けど太郎を持っている。
→足の間におもちゃを挟んでいる。
→物と物を組み合わせてみたい。
→なんでもとりあえず何でも舐める子
→歯にひっかかるものが好きだった。
■質疑応答
Q.さっきのはいはいの軌跡がわかるものとかなるほど。へえってすごい面白かったんですけどへえっていうのを何か次のプロダクトに生かす、までの過程が、全然想像がまだつかなくって、なんかへえそうなんだから。うん、その仮説を作ってかつそれをものにしていく過程みたいなところをもうちょっと具体的に教えてもらえると、何か自分が新しい発見したときに、それを何かに繋げるっていうときの参考になるかなと思ったりしたので良かったらそのあたり実際どうされてるかっていうのを教えていただきたいです。
A.そうですよね。私達玩具メーカーなので、そこからなんですけど全ての気づきが全てものになるというわけではなくてやっぱり、ちょっと例えばはいはいなんて赤ちゃんどこでもやってくれるので、逆にそんなにこう、なんていうんだろうものにしたいとかそのはいはい。奇跡を何か商品にするみたいなそれが赤ちゃんの好奇心をどんどん引き出すものになるかって言われたらちょっとならない。
逆に、はいはいをもっと楽しんでもらえるはいはいをたくさんしてもらえるようなおもちゃってどんなだろうみたいなふうにさっきの話だと、その気づきとはちょっと別だけどはいはいってめちゃめちゃ個性あって面白いねっていう気づきに次はなってそのはいはいをたくさんしてもらえるようなおもちゃってどんなものがあるかな例えば赤ちゃんが興味を持って追いかけるとはいはいするかなみたいな今度は仮説を立てて、興味を持ってはいはい、追いかけてくれるものってどんなものかなっていう今度は物に落とし込みですよねそれで例えばいろんなものどういうふうに動くと追いかけてくれるかなとか、追いかけるための速さはどうかな
進む距離はどうかなとか赤ちゃんとの距離感どうかなみたいなので、あのピープルの商品でも、声かけるおもちゃってあるんですけど、そういうふうに考えたりはします、他にはやっぱりなめるっていうのは、さっきもお話したみたいに、赤ちゃんの根源的な欲求なので、なめるということをどんどんしてもらえるために最適な形とかはどうかなっていうのはもうねこれお話して大丈夫かなうちにはピープルの中にモニターさん子供モニターさんという方がたくさんいらっしゃって今だと270人ぐらいかな。あの実際にご登録してくださっている赤ちゃん、お子さんたちがいるんですけど、そのお子さんたちにですね社員が手作りで作った施策だとか、今だったら3Dプリンターで作った施策とか、こういう形がいいんじゃないかなとか、この長さだとどうかなっていう実際にもう物を作ってみて、持ってもらったりだとか、遊んでもらったりして、どんどん気づきを深めて、仮説を検証して、違ったねっていうことの方が多いんですけど、あのものを具体化していくっていうステップになります。
Q.十人十色だと思うんですけど、どのタイミングでフィックスになるのか。
そうですよねそん中にいろんなんです。でもピープルの会社がすごく大事にしてるのは、もう1人に刺されば、それでもしかしたらそれは本当にその子だけかもしれないし、この子に刺さるってことはその後ろに同じ100人がいるかもしれないし1万人がいるかもしれないけれども、50人でこれだけ丁寧な観察をして商品化していくってことはやっぱり、100人見てそのうちの何%がっていうような観察というよりは、この子が気に入ってくれるものを作ろうっていう気持ちで
おそらく全社員やってると思います。
Q.赤ちゃん観察で赤ちゃんのことがどんどんわかっていくと思うんですが、赤ちゃん観察は100年後もされていると思いますか。
A.思います。はい。それはなぜ赤ちゃんがやっぱり教えてくれることがたくさんあるっていうのと、私達さっきもなんか触り心地って大人も、大事ですよねって話をしたと思うんですけど赤ちゃんが持ってる欲求だとか、赤ちゃんが好むものって、人間、人が根源的に好むものなのではって思っているところがあるっていうのと、赤ちゃんは忖度ないってお話したと思うんですけど、時代や環境が変化しても、赤ちゃんが本質的に選ぶものを好む者赤ちゃんが行動するものっていうのは変わらないんじゃないかなって思ってるので、100年後も同じように、また違うピープル社員がここに座って、赤ちゃんすごいって話してるんじゃないかなと思います。
Q.授業でメソッドと同じようなことを学ぶデザイン科の生徒です、必死に観察するのですがあんまりいいものを発見できません。ピープルの方々は最初から観察が上手だったのでしょうか
A.でもなんか上手かもですとか、なんかあの上手下手っていうよりは、私がピープルの社員のことを思うのはみんな好奇心が、強いなってみんな赤ちゃんの好奇心を一生懸命追求してるみんななんですけど、こっち側もめちゃめちゃ好奇心が強いおもしろがり屋さんってよく言われるんですけど、赤ちゃんのことを面白いと思って何かを見つけてやろうと思うとなかなか楽しめないんですけど、面白いって思ってるうちに、いいものに気づけてるかもしれないみたいなことがあって、さっきもちょっとお話したんですけど自分はただ面白いと思ってただけなんだけどそれを社内でお話すると、それは結構な気づきだよと次のステップ行ってみようかみたいな声が上げてもらえたりするので、なんていうんだろう。
観察が全員がうまいっていうよりは面白がってそれを人に共有することで、それが商品に繋がる気付きみたいなところになるっていうところが、私の場合は結構あるなというふうに思います。
Q.研究や観察の結果を製品に落とし込むときプロダクト系のデザイナーと協業するのかなと思いますが、そのときに気をつけていることなどはありますか。
A.ピープルの中にもプロダクトデザインを学んだベースのある方っていうのもたくさんいるんですけど、全然それがない方もたくさんいて、例えば外部のプロダクトデザイナーさんに、お話するときは、常に赤ちゃんがそう言ったからっていうふうに、あのお伝えさせていただく。自分がいいと思ったからっていうよりは、赤ちゃんがこう言ったよ赤ちゃんがこう思ってるよ赤ちゃんはこうしたいよっていうのを常に共有できるようにそこが軸だよっていうのを一緒に持っていけるようなお話を常にさせていただいているかなと思います。じゃないと同じ言語がないというか、私はいいと思う。でも思わないみたいなことが結構ね畑が違う方とお話すると、あるかなって思うんですけど、私達の評価軸は赤様ですっていうのを大事にしてますかね。
Q.赤ちゃんの観察についておすすめの書籍などありますかということでした。
A.「観察の練習」かな。
https://amzn.asia/d/3p82WE5
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