▼創造的な思考能力が求められている
・経産省 デザイン経営宣言
・デザイン思考は終わったという発言
・ただのブームなのか?
▼自己紹介
早川克美さん
武蔵野美術大学卒業
環境デザイナー
京都芸術大学 大学院学際デザイン研究領域 教授
新宿の交差点リング
・前例がないので許可できない
→前例主義との戦い
→法律との戦い
→背景に「デザインを理解してない」
▼クライアントだけではない、ユーザーも
・東急歌舞伎町タワートイレのピクトグラム
・セブンイレブンコーヒーマシン
▼デザイナーの提案に対するポジティブな理解者(フォロワー)が必要
→教養としてデザインの意義や美意識を身につけるための
芸術・デザイン教育の必要性
・しかし日本の美術教育の現状
→中学校の美術の時間は週1時間
高校は選択制
・芸術を学んでいる大学生は全体の3%
・デザイナーを育成する場はあっても
→圧倒的多数の人々への芸術・デザイン教育が不足している
▼巷では昨今
MFA is New MBA
・機械にはできない人間の能力を磨く必要性
・それは創造性しかない(Danielk H. Pink)
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
・分析的・論理的な情報処理スキルによる正解のコモディティ化
・全体を視覚的に捉える感性と内在的に「真・善・美」を判断するための
美意識が求められる(山口周)
NEWTYPE ニュータイプの時代
・正解を探すオールドタイプから「問題を発見できるニュータイプの時代へ」(山口周)
▼創造性
・Logical:分析的・論理的
・Design:体験的・共感
・Art:価値観・衝動
・Philosophy:価値観・衝動
▼論理的思考
・ロジカルシンキング
・効率を重んじつつ一つの正解を理論立てて見つけていく
▼デザイン思考
・職業デザイナーの創作のプロセスを応用
1.観察・共感・洞察
2.問題定義
3.創造・視覚化
4. プロトタイプ
5. テスト・評価と改良
・使う人の視点や体験を通して
共感し、必要なことを発見して
より良くするために問題・課題解決すること
・参加する一人ひとりの能力
▼アート思考
・自分軸を起点に創造する
・自分の内面と向き合い価値観を自覚する自分起点
▼哲学思考
・本質をとらえる
・哲学対話のルール
①何を言ってもいい
②人の言うことにたいして否定的な態度をとらない
③発言せず、ただ聞いているだけでもいい。
④お互いに問いかけるようにする。
⑤知識ではなく、自身の経験に即して話す。
⑥話がまとまってなくてもいい
⑦意見が変わってもいい
⑧分からなくなってもいい
▼ここでみなさんに質問です。
・恋人の誕生日プレゼントどうしよう???
→4つの視点で考える。
・Logical:その年代で人気のあるモノをリサーチ
・Design:観察から潜在意識にある課題を発見、解決することがプレゼント
・Art:自分が大好きなものをプレゼントする
・Philosophy:なぜプレゼントするのか?
・思考はシームレス
組み合わせていくこと
▼デザイン思考はただのブームなのか?
・ベーシックなアプリケーションとして使いこなす
・名前はなくなってもよい
▼最後に・・・
・ポジティブなフォロワーに対する教育がない
・フォロワーが社会には必要
■質疑応答
Q.シームレスに繋いでいくって話すごく共感できましたというか勉強になりましたありがとうございます。今の何かそういうデザイナーが、いわゆるサービスデザイナーとかビジネスデザイナーと呼ばれてる人たちがその仕事の現場でビジネスプロジェクトを進めていく上で、結構デザイン思考って考え方を取り入れてるとこが多くなってきていると思っててそのロジカルシンキングってのも疲れるのでそこと組み合わせるっていうのはすごくイメージがつきやすいと思うんですけど、
その中でてきてる思考とか哲学思考っていうのも含めてプロジェクト入れてくってなると、なんか今のデザイン思考はすごくアプローチが明確なので取り入れやすいですけど、あと施工とか哲学思考っていうのを入れてくってなるとどういった取り組み方になるのかなっていうので、早川先生の方で何かこんなような形で、仕事の現場で組み込んだりとか、できるんじゃないかってアイディアとか今思ってることがもしあればお伺いしたいです。
A.デザイン思考のそのワークに入る前、前の段階でアート思考のワークをやると、デザイン思考が一気にドライブかかるって感じになります。具体的にどんなことをやるかっていうと、デザイン思考に参加するメンバーそれぞれのに内省してもらうようなワークをします。自分の価値観がどういう価値観を持ってる人間なのか何を大切にしてるのかっていうようなことをに気ずくようなワークをやってもらうそれを1人1人がそれを自覚した上でデザイン思考の1人1人メンバーになるとその価値観を自分で自覚したメンバーが入るので、すごくこう発言になんていうの責任、説得力というか、が出てきますしそれぞれが自分の価値観をしっかりと持った人同士なので、あの会話が深まっていくような形になるかなと、それは実際やってやってみて実感としてあります。哲学思考はまだね入れたことがないんですけれども、そのアート施工と同じように今度そのデザイン思考のお題を1回解決策を考えるのではなくお題は一体これでいいのかっていうのを哲学的に考えるっていう時間を取ってもいいのかなとも思いますね。
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