プロジェクト進行の極意/フォローアップ配信 2024年02月20日

ということで前回と同様に質問が多すぎたので、
フォローアップ配信という形での質疑応答配信となりました。

本編の感想はこちら
http://hokorin.com/2024/02/17/20240214/

Q.ディレクターが事前算出した工数見積が甘く
「プロジェクトの後半でひっ迫する」ことがよくあると思います。それを防ぐ上で気にかけていることは?
→作業タスクの細分化。作業工数の「見える化」

Q.スクラム開発においても、今回のような方法論が当てはまるでしょうか?
→当てはまります。

Q.進捗把握のコツや注意点などあれば教えてください
→プロジェクトのタスク設計の「どうする」を誰が、何を、いつまでに、をちゃんと設定する。
 認識の「ズレ」と作業の「ヌケモレ」に注意

Q.「変更/追加によるクオリティの低下」にどう対応すればよいか。そもそもの前提として、それも見越して行動する視野の広さを持つ必要があるのか?
→変更、追加は「品質影響」や「成果影響」の観点からプロの意見を示す
→いわれたから対応するもプロだが、自分の懸念点や注意をクライアントに悪影響があることを伝える。

Q.デザイナーです。事前に鳥の目視点で俯瞰してタスクを出したつもりでも「進行中に初めてわかる気づく」ことがよくあります。そのような場合どう軌道修正してますか?
→開始から終了までの「ロードマップ」を事前に策定
 イレギュラーな対応や軌道修正にも有効

Q.原稿の手配やデザイン確認など、クライアントからレスポンスがない場合の「クライアントの動機づけ」「ほどよい催促のタイミング」のコツは?
→クライアント都合による進行の停滞をどう扱うか?
→制作者側の都合をクライアントが理解しているとはかぎらない。
→田口さんは催促多いタイプディレクター

Q.お話いただいたような事前準備をした上でディレクションしていても、クライアントと社内の板挟みになりがちです。
上手くハンドリングする心構えは?
Q.自社の営業がクライアント側に寄りすぎて
「クライアント&営業VS制作チーム」の構図となり多勢に無勢で苦労した経験があります。制作チーム以外の社内他部署との関係構築やマネジメントのコツは?
→企業間取引の上でプロジェクトは進行する
→制作者側内での社内調整は組織の慣習やルールに基づく

Q.今回の講義内容は制作側に限らず、依頼者側にも伝わってほしい話だと感じました。田口さんが普段クライアントとのコミュニケーションにおいて心がけてることは?
→クライアントにも同じような講義をしている。
→これは知っておいた方がいいだろということはクライアントにインプットして貰ったほうがいい。
→「受け身姿勢になりがち」はダメだよー
→能動的に働きかけるべき
→積極的なマネジメントとプランニング
→患者さんとお医者さんの関係に近い。

Q.「要件定義の重要性」について、クライアントに理解してもらいやすいポイントがあれば教えてください
→要件定義不足によるリスク影響の共有
→「決めるべきこと」を放置しない

Q.クライアント担当者の癖が強い(自己ルールやこだわりが強い)場合、プロジェクトを円滑に進めるポイントを教えてください。
→癖が良き結果に繋がっているのか、悪しき結果に繋がっているのかによる。
→個々の方針とプロジェクトの方針は一緒ではない
 プロジェクトありきで協議及び判断
 しかし、個々の考えがプロジェクトの考えを形成する

Q.決定後の「要求変更」に対して、あらかじめ影響範囲や損失を伝えておいた方が良いとの話がありましたが、そのあたりの話はどのタイミングで伝えた方が効果的ですか?
→早い方がいい

Q.マネジメントスキルがない方がステークホルダーだった場合、引きずり下ろし方はありますか?
→関係性による。
→まず引きずる下ろそうとする考え方にはならない。
 だったらお前やれよ。という状況にする。

Q.私はあまり積極的にオンラインセミナーに参加するタイプではないのですが、オンラインセミナーの聴き方でのポイントは?
→やっている目線でお話すると、参加者全員が最前線にいるのがメリット。
→セミナー参加者同士のコミュニケーションがチャットで取れる

Q.このようなウェビナーは初体験でした。
 アイデアをどう着想しているか教えて欲しいです。
→講義をするうえで、他の人の方のパフォーマンスを参考にすることはあるが、そのままでは行わない。

Q.田口さんのような魅力的なプレゼンをマスターするためのコツを教えてください。
→プレゼン技法に関するセミナーのアーカイブを発売中。
→情報を摂取してもらうことだけを目的にしていない。
 どのように届けるかを試行錯誤している。
 
Q.デザイナーからディレクターへのキャリアチェンジに向けたアドバイスをお願いします
→デザイナーからのキャリアチェンジは重宝される。
 手を動かす前にデザインを頭の中で作れることはとてもいい
→ディレクターを欲する声が減っている。
 ディレクター不足に陥った企業内の別の役職がディレクションを担っている可能性。

Q.デザイナーのスキル不足に悩んでいます。
 田口さんはどのように社内メンバーを教育してますか?
→一般的な制作会社は無理だと判断し、2013年から少数精鋭の個人事務所を目指した。
→スキルを無理やり教育で身に着けるには限界があると思った。
→教育している認識がない。ごはん行くなどしてコミュニケーションは高めている。
→そもそもそのデザイナーさんはスキル不足を認識しているか。
→ディレクターを育てたいという依頼がある

Q.例えを用いた解説が秀逸でした!
 「例える力」を磨くコツやヒントをご教授願います。
→日常生活になかで比喩を実践している。
→注意点:人によっては全然刺さらない。

Q.セミナーで使用したマイクについて教えてください。
→RODE HS2という軽量ヘッドセットマイク

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